2005年5月7日土曜日

落語うんちく高座 (古谷三敏)

「ダメおやじ」で人気の出た古谷三敏は、ビックコミックに「寄席芸人伝」を連載していた。名マンガとして有名で、最近も復刻がでたくらいだ。ちょうどその頃の著作がこれ。
当時1980年くらいは落語低迷期。落語ブームは大昔のこと、文楽・志ん生はすでに亡く、協会分裂騒動で一時の話題になるも、三平・圓生の逝去が落語の凋落とマンザイの興隆という、笑いの主役交代の象徴だった。こんな時代だから内容も古くて暗い。芸人のエピソード、噺の解説と内容は豊富で、それぞれは上手いのだが、懐かしさよりは、鄙びをかんじてしまう。
裏表紙のMacを使った寄席イラストも時代を感じる。当時150万はしたはずだが、定規で書いたようなイラストは今なら初心者でもすぐかけるだろう。こんなとこにも時代を感じる。
★ (懐かしいけど、ちょっと古い)
ジョグ 4.8km、32'59"