県民投票で圧倒的な賛成を得て高知県が日本から独立。県の疲弊が中央集権の現体制のもとでは修復の見通しがないからである。
高知県知事が共和国代表になり、徐々に国の形が作られていくが、日本は兵糧攻めで対抗。モノが入らなくなり国民は耐乏生活を強いられていく。知事がテロで殺され混乱と不安が増す中、日本は国内法をタテに締め付け、自衛隊を侵攻させ一気に独立を取り消そうとする。
地方自治とは名ばかりで、中央との太いパイプと金を取ってくることに安住した地方議会と行政はすっかり疲弊している。町の最大の産業が役所、第二が土建業、後はなにもなし。地方は中央へのヒトととモノを供給するだけ、果実はみな中央がとってしまうという現実。
出来損ないの活劇小説になってしまったのが残念。