2009年8月20日木曜日

黒い太陽

簡略化された「キャバクラ」の実態を元に、高校中退の「立花」がキャバクラを立ち上げ、帝王「藤堂」と勝負が出来るまでに勝ち上がる。しかし、純真で一途な「立花」はなくなり、金のためなら何でもする、という嫌っていた風俗界、そして「藤堂」と同じ人間になってしまう。
キャラクタが明確で、判り易い筋立てだから一気に読める。「キャバクラ」の裏側を知るという「楽しみ?」も味わえる。「立花がんばれ」という気持ちで読むと一層楽しめる。 続編も読みたいなぁ、と思わせるうまい結末。
★★★ 450円なら買って読む。 成田なら800円でも買い(飛行機で退屈すると辛いからね)/定価1,300円(文庫上下)。