2009年8月10日月曜日

雨ン中のらくだ

志らくが家元 談志に入門してから真打になるまでの修行生活を綴る。「らくご小僧」の続編でもある。
立川流の修行とは家元と価値観を共有することだ。志らくはこの意味での優等生、家元 談志落語が修行の一部として語られるから、「イリュージョン落語」や「人間の業の肯定」がきちんとわかり、腹に落ちる。家元の「落語論」や「新釈落語噺」と一緒に読んでもいいかも。志らくは親切に丁寧に意味と価値を教えてくれる。
立川流には本当に筆の立つ人が多い。 家元自ら本を沢山出したことにもよるのだろう。談志はすごい人材を育てるものだ。