2009年6月19日金曜日

らくご小僧

立川流には、家元談志をはじめとして筆が立つ人が多い。談四楼もずいぶんと出している。談春の赤めだかが修行物語として売れているが、志らくだってがんばっている。
これは少年時代から談志に入門するまでを描いた小説風ノンフィクション的自伝。あとがきによると、家族、落語家については真実、少年時代の登場人物については創作、内容は事実ということだ。昭和40年代の少しおかしい小学生は勉強の出来ない中学生となるが、一転して高校では優等生になってしまう。が、結局は落語家に入門してしまう。 それも落語開眼させてくれた十代目馬生でなく談志に。なるほど、志らくはこうして出来上がったのかと、一つ一つが腑に落ちる。
すごいのは、エピソードに相当する落語の演目を題名としていること。さすがは「全身落語家」である。
馬生は大好きだ: ★★★ (本当はいいなぁ、と思うようになったのは最近のこと。 ナマで見ているのだがこのときは地味な印象で好きになれなかった。いま、馬生・志ん朝がいたら、何をみせてくれるのか)
志らくも好きだ: ★★★ (3年くらい前だろうか、志らく一門会での「愛宕山」が忘れられない。目の前に一八がいるようだった)