続編がすでに出版されたベストセラーを熟成させて、一年後に読む。強い意思を以て行動する「青豆」、素質も実力もあるのに流されている「天悟」。二人の生き方は正反対のようでいて似ている。高度成長の名残を享受していた1984年の東京で暮らす二人はもうすぐ30歳。時代は化物集団を密かに生み出していて、二人ともこの化物に関わっていく。怖いが、読むことをやめられない。
Book3も出ている、評判はそれほどでもないようだが、同じ時代を生きたものとして、続きが早く読みたい。 3,600円/定価3,600円(ぴったりショウだ)