地方を営業して歩く人達の宿であった駅前旅館。移動手段が鉄道から車に変わり、駅前旅館はビジネスホテルにとって変わられた。
第一章では営業を続けている「駅前旅館」10軒に泊まり、宿主に取材し、紀行としてまとめた。
駅前旅館は鉄道あってのもの。二章では駅前旅館に泊まって乗る、会津線、飯田線、木次線のローカル線の旅。 飯田線、会津線ともかつて乗車したことがあり、懐かしい。
最終章は旅館ガイドだ。全国の駅前旅館50件の実用ガイド。話題の多い旅館には作者のコメントもある。
泊まってみたいと思わせるような宿は幾つかある。が、実際には泊まることはない。すでに旅のスタイルが鉄道から車に変わってしまっているからだ。
作者の駅前旅館への愛が溢れている。 880円/定価1,600円