ボストン代表のサミュエルアダムス。今やどこでも飲める全国ブランド。普通のよりちょっと高め、と言っても半ダースのパックで1-2ドルくらい。すごく昔からあるような気がするけれど創設はつい最近。
1984年でたった二人で始めた醸造所が最初のボストンラガーを出荷したのは1985年、たった25軒のバーとレストランで飲めるだけだった。その年末には500バレル出荷したというから、だいたい58kリットル。日本の地ビールでも60kL以上だからいかに小さかったかわかるというもの。今や350人の従業員で、Boston Magazineで最も働きやすい会社に選ばれているというから、すごいものだ。
肝心の味は、これはコクと香りが豊かなラガーの王道を行ってる。コクとキレの薄いドライビールとは対極にある味。もう、このビールだけで満足というほど旨い。
残念なのはラベル。創業から最近まではサムが真鍮のマグを持っている歴史のあるモノだったのに、今のは爽やかすぎ、味と釣り合う重みのある昔のラベルにもどしてくれ~い。