立川談志が好きだ。落語のコレクションでも圧倒的に多い。 生で聞いたのは2009年2月が最後。
立川キウイも談志のファン。 で立川流に入門するも16年も前座でいたという前代未聞の記録をもとにかいたのがこれ。
辛いこと、悲しいこともサラッと優しく書いているから、三度の破門、度重なる昇進試験の落第、弟弟子に抜かれる悔しさも、薄ぼんやり。師匠の二面性、「入門させたからにはモノになるまで面倒を見たい、という優しい師匠」と、「未熟な芸では昇進させないという、厳しい芸人である師匠」の間での苦闘、もがき、焦り、諦め、希望、努力、が一冊にぎっしり詰まっている。
真打になるまでは30年もかかるかと思っていたら 2011年には昇進とのこと。おめでとう。 2,100円/定価1,400円。