駒井健一郎は失職し妻子とも別居中。高校の同級生『天地』からの突然の噺は、「選挙に出るから秘書として手伝え」というもの。
金もコネもなく、あるのは理想だけ、仲間は高校の同級と家族だけ、という「勝ち目の無い」選挙に飛び込んでしまう健一郎は、自信喪失気味の大人への応援者だ。
知恵を絞って名前を売る、仲間を増やす、応援を頼む。公示後の選挙活動は終盤どころか、ゴール直前、ここまでの地道な努力と活動が政治活動の基本であることがよく判る。海千山千の議員たち、応援も妨害もテンコ盛り。
知恵と力で仲間を引っ張る健一郎と天地、全力で頑張る仲間たち。中年の青春爽やか物語。