2009年10月5日月曜日

たのしい社会科旅行

社会科が好きだったのは、遠くに行けるからだ。木曾の山の森林鉄道、ボタ山の筑豊炭鉱、雪に埋もれる白川郷、 どこも行ったことはないけれど社会の授業は行った気にさせてくれる。 日本地図には特産物が書き込まれていたのも懐かしい。
泉麻人のこの本は、そんな教科書旅を実際にやってみようというものだ。 「人形峠」、「黒四ダム」、「輪中」、「鳥取砂丘」。社会科見学というフィルターを通して新しい発見があったのか? 工場見学がなくても、ただの飲兵衛旅行記に成り下がっても、やっぱり楽しい。新潮社お得意の作家・編集者の道中記。
社会科という発想で旅をする、発想がいいから1,400円/定価1,300円。