2009年10月28日水曜日

ダブルアップ

早瀬はカジノ狂いの元銀行員。薬物中毒者だったが、老舗のカジノグループ坂本に拾われ、歌舞伎町で非合法のゲーム喫茶の経営者となる。
いかに客から長く絞りとるかがゲーム喫茶経営者の目線で描かれる。店は順調だったがキャバクラでの「地蔵遊び」が頂点で、これを境に経営が狂いだす。ビル火災で亡くした恋人似のキャバクラ女から一旦は断った「シャブ」を購入するが、これが探していたビル火災の犯人との接点となっていく。 後半はミステリー仕立てになるが、最後の対決に迫力を欠く。歌舞伎町浄化作戦に無理があると思うが。
退屈せずに読めるし、ゲーム喫茶の内幕も面白い (1,600円/定価1,800円)