2009年10月15日木曜日

研修医純情物語

社会人を経て30歳にして医学部に入学した経歴を持つ作者の東大と思われる大学病院での研修医生活を綴ったもの。
先生といわれることに疑問をもち、医者としての素養に自信のない30半ばの研修医は、やることが遅いが、アルバイトもせず、時間を作っては患者と触れ合う、患者の立場に立ったよい先生になろうとする。研修医の過酷な勤務、医者の立場から作られた病院システム、大学病院が患者本位でないことなどを明らかにする。 舞台は10年も前のことだが、状況は変わっていないのであろう。多くの医者はこの過酷な生活を切り抜けているから、状況が明るみに出ることはない。 
大学病院には入院しないほうがいい、とわかっただけでも収穫。 楽しめたから1,200円と値付け/定価1,400円