散歩写真というジャンルがあることをはじめて知った。「愛着のある日常」を切り取ったのが散歩写真。旅行、記念日や行事だから撮るのではない、日常の断片の記録であるということだ。
日常とは何だ?という初心者のために、作者は「テーマ」を例示する。食、路地裏、身体、あるいは俳句をトリガーとして、など。 事例と評価も付いているからテクニックやコツを具体的に学ぶこともできる。「駅遠景は初心者の撮影、むしろ駅構内を撮れ」、「遠景、近景、接写を混在させることでメリハリが出る」、などすぐに役立つ。
そしてうれしいのは「散歩写真の10冊」としてあげている参考写真集。赤瀬川原平各『老人とカメラ』、荒木経惟『食事』はすぐにでも買ってみたい。
新しいカメラがほしくなった 800円まで出す/定価660円(お買い得)