「すき焼き道」とばかり思い込んでいた。一頭買いをしている店から値段ごとに肉を何種類も取り寄せ印象を書く。金鍋と銀鍋、鉄鍋の違いを極める。肉の産地を追求する。だから『道』とおもったら、『通』。道を究めてなべ奉行への指南をするのではなくて、事情に通じた物知りになるものでした。
店ごとの肉の量もわかってしまう。「江知勝」は180g、これは多い。普通は130gから150gくらいだ、こんなことまでわかってしまう。 だから家で食べるときは一人当たり200gで十分、4人家族で800g。100gが1,500の肉なら12,000円だ。ちょっと高いから、すき焼きはご馳走。でも外で飲むことを考えれば安いかな?
すき焼きの名店ルポも面白い。 「和田金」行ったら100g500円の切り落としを買おう。仙台なら「かとう」だ、壱岐は「うめしま」、東京での壱岐牛なら「いぬ居」。彦根は「千成」、すき焼きパックもあり。京都はすごい。お座敷すき焼き「三嶋屋」は値段も高いが味も高級。庶民派なら「キムラ」、値段は三嶋の半分。先斗町の「いろは」はすき焼き丼もあるぞ。東京だって負けていない、「人形町今半のポンズすき焼き」。本場浅草なら「ちんや」。「江知勝」は量もすごい。
すぐに食べに行きたい気持ちのお買い得本、でも新書だから 680円/定価720円(新書って高いね)