村役場の土屋は迎え火を大掛かりにした『採燈祭』を復活させた。村おこしのためだ。盆休みで帰郷した土屋の幼馴染の工藤は、採燈祭が鬼を村に呼んでしまうと、これも幼馴染の早紀にいわれる。鬼のせいか、土屋の祖母の急死、工藤の父の急病など、不可解なことが多発する。
古代の領袖間の権力争いは、いまだに続いている。この実行部隊が領袖ごとに抱えられている呪術師である。工藤は少しずつ真相に近付き、恨みを盛って死んだ人間の怨念である『鬼』を見ることができるようになり、この権力闘争に巻き込まれていく。
古代史の記述が長すぎる上に説明的で物語の流れに乗りにくいし、早紀の変身が極端すぎるという欠点があるが、物語は面白い。
早紀は魅力的なままで終わってほしかった。工藤のバイクはきっとSR400。
山、バイクのテーマを良しとして、2,100円/定価1,800円。 長くとお徳?