東京山手線、中央線と城東地区の定食屋食べあるき。ターゲット駅周辺の食堂を手当たりしだいに食べ・飲み回る。 汚く、マズそうな店ばかりハシゴし、最後には泥酔という体を張った体育会系の突撃スタイルは、ユルイ文章でまったりと発酵し、いい味になっている。 わざわざ行くことはないが、たまたま昼時にいたら行ってもいいかな?程度には食欲を動かす。
紀行文?の定石通り、作者と一緒に旅する(ここでは食べ・飲みまわる)同行者が出てくる。阿房列車の「ヒマラヤ山系」君のごときである。駅ごとにペアは変わるが、誰もがおかしく、少し変である。マズそうな定食の良いスパイスになっている。
馴染みの駅の知らない定食屋。着眼点と文章がいい。 1,200円/定価1,400円