2010年6月7日月曜日

湖沼学入門

山口 瞳がなくなってから15年。氏の紀行文を読むのは楽しい。
おそらくこの『』が最初の紀行集で、この後、『迷惑旅行』『酔いどれ紀行』『温泉へ行こう』『草競馬流浪記』など立て続けに出版された。 
後年の「ドスト氏」はまだ「関氏」のままで現れるが、編集者を交えた名トリオに数々の氏を取り巻く人が加わって賑やかな旅となる。
沼で絵を書いてみたい、という氏の願いで毎月沼を探し、絵を書く。しかし、見事に計画どおりに行かない、体調は常に悪い、飲みすぎ、重い荷物と苦労ばかり。
失敗ばかりなのに、旅に出て絵を書いてみたい。この人達と旅に出たら楽しいだろう。