2012年6月21日木曜日

ラジオ・キラー(セバスチャン・フィツェック)

ベルリン警察の公証人「イーラ」は、その日自殺しようとしていた。錠剤を飲もうとコーラを買いに行ったリカーショップで巻き込まれた事件から助け出された先は、恋人も自らも不可解な事件に巻き込まれた「ヤン」がおこしたラジオ局での立てこもり殺人現場。そこで交渉人をやらされることになる。
幾十にも仕掛けられた真実が緊迫した状況のなかで少しずつ明らかになる、緊迫感を維持させたまま輻輳した状況が徐々に解きほぐされるのを読み進めるのが快感。最後にはどこに連れて行かれてしまうのか、作者の仕掛けに乗って最後まで一気読み。
定価 1,700円。★★★ (一気に読ませる驚異のサイコ・スリラーに間違いなし)