当代の人気落語家9人のインタビュー。自分の言葉で語る個性と魅力のある落語家を選び出し、自分の興味のあるところを聞き出した、スタイル。よみうりホールでの二人会、池袋での「とは」問題、など、分るやつだけが読めばいいと割り切っているから、評価が二分するのも理解できる。
真打になってからどんどん面白くなっている「桃月庵白酒」、談志の狂気を継いでいる「志らく」、滑舌の悪さも魅力な「談笑」、そして今や副会長の「市馬」。この人達のインタビューが読めたから嬉しい。
昔の落語は楽しかった、金馬の居酒屋で面白さを知った子供の頃、50枚ものレコードを買って聞いた志ん生。低迷期を経て人気者が出てきたのは分かるけれど、昔には昔の面白さがあるけどね。
分かる人には面白い、 ★★