若だんなが、箱根に養生にでるという。湯治で湯あたたりし、どこへも行けずで寝ながら事件を解決するのかと思ったら、大違い。若だんながさらわれたり、天狗に襲わ、村人に追いかけられる、という冒険譚で、ことがあると寝てしまう今までの若だんなとは大違い。
頼みの「仁吉」と「佐助」はいないし、おなじみの妖も鳴家だけ。その代わりに雲助頭の「新龍」がいい味だしてる。
せっかくの箱根だが、地の利は生かされていない、若だんな誘拐と、天狗襲撃といくつかの物語が絡みあうが、上手く説明されていないからちょっと中途半端かな。 寝てばかりの若だんなの旅だから、もっと楽しく賑やかであって欲しかったなぁ。