題名がいいよね。 「考え方」、「心得」でなくて、「了見」。落語家には「了見」がよく似合う。
当代人気の落語家30人へのインタビュー。落語家以上の「志の輔」で初めて羅落語そのものの「川柳」で終わる並びもいい。「落語だいすき」が行間から伝わってくるのがいい、優しくホンワカした気分になる事請け合い。
影の主役は「志ん朝」。今落語会を背負っている師匠の修行時代の憧れ、太陽ともいうべき存在だったのだろう。
残念なのは大御所がないこと。家元は本が多いからいいようなものの、米丸、小三治なんかは取り上げて欲しかったなぁ。
読むと落語が聞きたくなる。