2012年7月18日水曜日

芸能鑑定帖(吉川潮)

演芸評論家として、好き嫌いをハッキリと書くことは勇気がいるだろう。出てくるのは立川流以外には一握りの落語家だけが聞くに足ると言う。白鳥、正蔵はダメとバッサリ切り捨てる。年末の落語会でトリが白鳥で落語の美学が汚されたと、慌てて談志の芝浜を聞いて、やっと年が越せるという。落語は生で聞け、故人の名人をCDできいても仕方ないという。ハッキリの物言いは爽快。桂あやめがいい、というのも気に入った。
定価 1,800円 ★★★