2012年7月24日火曜日

氷の家(ミネット・ウォルターズ)

CWA最優秀新人賞というからすごいに違いないと思って久しぶりに読んだ英国ミステリー。10年前に実業家の夫が失踪、殺人の疑いで世間の注目を浴びた古い屋敷で腐乱死体が見つかる。再び注目される屋敷と世間から隔絶した環境で過ごすここに住む3人の夫人たち。10年前の事件を蒸し返そうとする主席警部、アル中気味で妻に逃げられた部長刑事と個性的な登場人物。腐乱死体は失踪した実業家なのか、違うのか。同時期に行方不明となった男たち、曰く有りげな住民たち。誰が本当のことを言い、誰が嘘つきなのか、週末直前まで翻弄されっぱなし。もっと翻訳が読みやすいといいのだが。 定価 2,400円。★★