噺家推理小説の新しい書き手発見。落語好きには堪えられない面白さ。のっけの道具屋がまるで速記のようでいきなり引き込まれる。
噺家版ロッキングチェアディテクティブ、つまりは座椅子探偵の出現、山桜亭馬春。モデルは江戸前の春風亭柳朝。第一話の「黄金餅」の演出は本当にあったのだろうか。やったらすごいだろうね。談志の「黄金餅」が好きだけれど、彼はやらないだろうな。弟子の談春ならやりそうなきがする。
噺家探偵といえば、今までは上方の笑酔梅寿の独壇場だったから、江戸前探偵が出来てうれしい。寿笑亭福の助もがんばれ。
お勧め、読んでソンはしないぞ。落語好きならさらに赤丸お勧め。