2009年10月31日土曜日

とうほく名水紀行

東北には名峰が多く、湧き水も多い。豊かな自然の中、湧水を守る人と利用する人がモラルをもってルールを守っている、歴史の在る名水を105箇所紹介している。
のどの渇きは水が一番、かつて足で峠を越えていたときには、湧水のありがたみは今以上だったろうし、上水道のない時代には、生活の基盤となっていたのだろう。湧水には、「ご神体」、「生活基盤」、「殿様推奨」の三種類があるようだ。
先日購入した「榮川」の仕込み水である福島県の「龍が沢湧水」も載っている。弘前市の「富田の湧水」、六郷の湧水群とともに、こちらも行ってみたいものだ。
東北ツーリングのネタ本として 800円までなら出す/定価1,600円(はちょっと高いかな)

2009年10月30日金曜日

東北おもしろ博物館

東北地方にある少し変わった博物館を32集めている。リカちゃんキャッスルから秋田大学鉱業博物館まで、幅広いから行ってみたいところが見つかる。
会津郷土料理屋に併設された「ネパール博物館」には、ぜひ行ってみたい。食事をするとタダというのも魅力。
行ったことのあるところもある。「南部杜氏伝承館」は、面白く地酒の販売もしていた。受付まで行ったのに結局やめた「いわき市石炭・化石館」、今度は見学してみよう。 
地方の財力を示す「齋理屋敷」もあるが、やはり、名産や特産品にまつわるものが多い。青森の「りんご資料館」、久慈の「琥珀博物館」、前沢の「牛の博物館」、山形の「紅花資料館」。 「秋乃宮博物館」は温泉併設。
ツーリングのガイドとしても秀逸。 1,200円で買う/定価1,600円

2009年10月29日木曜日

アンソンバーグ リカーチョコレート

Anthon Bergはデンマークのチョコレート。王室御用達でフルーツマジパンと、リカーチョコで有名。これは、スコットランドの帰りにヒースローでお土産で買ったもの。
ダークチョコレートに「本物」のリカーが入っているというのが売りで、世界中の酒がずらりと並ぶ。 ジャックダニエル、カティーサーク、レミーマルタン、カミュー。コアントロー、ドランブイ、グランマルニエ、Galliano、DANZKA、Richard Aniseなんていうのもある。サントリーかニッカも入れてもらいたいものだ。クリスマスプレゼントなどにもいいね。

2009年10月28日水曜日

ダブルアップ

早瀬はカジノ狂いの元銀行員。薬物中毒者だったが、老舗のカジノグループ坂本に拾われ、歌舞伎町で非合法のゲーム喫茶の経営者となる。
いかに客から長く絞りとるかがゲーム喫茶経営者の目線で描かれる。店は順調だったがキャバクラでの「地蔵遊び」が頂点で、これを境に経営が狂いだす。ビル火災で亡くした恋人似のキャバクラ女から一旦は断った「シャブ」を購入するが、これが探していたビル火災の犯人との接点となっていく。 後半はミステリー仕立てになるが、最後の対決に迫力を欠く。歌舞伎町浄化作戦に無理があると思うが。
退屈せずに読めるし、ゲーム喫茶の内幕も面白い (1,600円/定価1,800円)

2009年10月27日火曜日

オートバイの旅は、いつもすこし寂しい

谷文晁の『日本名所図会』をテキストにした四季のツーリング(第一部)、山と森を巡るツーリング(第二部)の紀行。
テーマとテキストがあり、連れがいるという紀行文のセオリーがきちんと守られているのもうれしい。
バイクに乗って楽しい、景色と風といったいになる喜びがあふれていて、すぐに行ってみたい気持ちにさせる。ツーリングガイドではないから地図や距離は書かれていないが、代わりに雰囲気を伝える写真が添えられている。
BMW BIKESにの連載されたもの。Club Harleyではやらない(できない?)企画。さすがはBMW、敬意を込めて1,800円/定価1,700円

2009年10月26日月曜日

酸棘湯料 (サンラータン)

杭州で買ってきたサンラータンの素。マギー製で簡単にサンラータンが作れる。
アメリカの中華食堂のランチでは「ホット&サワスープ」か「エッグスープ」は定番でよく頼んだものだが、日本ではほとんど見かけかった。この味は癖になる。
手軽にもかかわらずポイント高い。酢はきちんと利いているし胡椒の辛味も十分、旨みはマギーだから文句なし、パンチの効いたホット&サワーが楽しめる。
具は全く入っていないからパッケージにあるような本来のスープにするには筍、豆腐など用意しないといけない。切った筍と豆腐だけでも十分うまいぞ。 

2009年10月25日日曜日

H.O.G.マガジン(ハーレーオーナーズクラブ)

HOGとはハーレーダビッドソンのオーナー会のこと。「ハーレーのあるライフスタイル」を提供するというだけあって、英語版の会報はなかなか盛りだくさんである。
1915年のウイスコンシンでのハーレーと双発飛行機の競争は見開き二ページの写真で紹介されている。圧倒的な速さでハーレーが勝利とのこと。この時のライダーはレッド・パーカーストでAMAの殿堂入りの名レーサーである。
アメリカでも日本と同じと感じる記事もある。巻頭言では「仕事もあるし、子供や妻がうるさく言うから、バイクに乗れないままでいる人も多いだろう」と同情し、「背中はまっすぐ、フットボードに足をきちんと乗せて。これが一番背骨にいい姿勢」と腰痛持ちのライダーを思いやる。
アメリカらしい記事もある。50歳の記念に50日でアメリカ50州(なんとハワイも)を走破、トータル23,000kmをソロで走るという記録。初めての中国HOG壮行会(北京、上海から泰山まで)という時代を感じる記事もある。
日本版もちょっと読み応えがあるようになった。バック駐車の勧めなど、普通のバイク雑誌ではみないものだ。ツーリングやインタビュー記事も充実させるためには広告もいるよね。がんばってHDJapan。

2009年10月24日土曜日

マークスアンドスペンサー ピスタチオ&アーモンドクッキー

マークスアンドスペンサー(M&S)のクッキー。イギリスを本拠地だが年初には不採算店を整理している。全世界的に小売は大変なようだ。それでもまだイギリスだけで600店もある。 衣料と食料品が主力で、商品がほぼ全部ハウスブランド(つまりM&S)という店。 食品スーパーは衣料より少し高級という感じがする。 
これは、夏のスコットランド旅行のときにガソリンスタンド併設のスーパーで買ったもの。
5cm位で厚みは1cmもないから、クッキーとしては小ぶり、きちんと整形されていない。たっぷりのピスタチオとちょっとのアーモンドが入っていて、この塩味がうまい。 サクサクっと食べてしまう。 10枚いり。
こうしたクッキーは日本のメーカは作らないけど、どうしてだろうか。需要は多いと思うけど。

2009年10月23日金曜日

この温泉が好きだ!

日本秘湯に入る会」は「日本秘湯を守る会」のパロディで始まったとのこと。そんなメンバーの一押しを集めた、温泉紹介本。
現代の秘湯は交通の不便さではなく、情報がないことだ。掲載基準がGoogleのヒット数が100件以下で会員強い推薦、「現代の秘湯」の紹介本だ。
滝ノ上温泉 滝峡荘、川渡温泉 みやま、小安峡温泉 やどや三平(きのこを食べたい)、会津西山温泉 下の湯、洲走温泉 洲走の湯、滝沢温泉 松の湯(入浴100円とは)、湯の網温泉 鹿の湯松屋(キンキの塩焼き)、上栗山温泉 開運の湯(共同風呂)、平治温泉 逢友荘(すっぽん)、塩ノ沢温泉(料理も)、出湯温泉 華報寺共同浴場、、、
入ってみたいところばかり、 だから2,000円/定価1,500円 (お買い得)

2009年10月22日木曜日

ジリサン トゥングルレ茶 (韓国みやげ)

国家指定韓国伝統食品のサインがりりしい「ジリサン トゥングルレ茶」。パッケージの中央には堂々の「国産100%」の表示。 トゥングルレというのは、アマドコロの根で滋養、強壮薬として用いられていて漢方では「黄精」。長く健康茶として用いられていたのであろう。 
早速入れてみると、麦焦がしのような香り、ほんの少しの甘み。茶というよりはやはり漢方薬風かな。健康茶として飲むのがいいのだろう。
盛岡市の長澤屋は、黄精飴本舗として150年も黄精を練りこんだ和菓子を作っているらしい。盛岡に行ったらかってこなければ。

2009年10月21日水曜日

須木乃露

いつものようにお湯割りで飲む。やわらかい柑橘系のほのかな香りと、口に含むんときりりとした軽い味、辛味がきて、最後にやわらかい甘みが広がる。 色でたとえると寒色系中間色、強くはないが芯がある感じ、とがった柑橘系の芯は旨みでくるまれている。これが、ぬるいお湯割りになると柑橘系の芯が引き立ってくる。ゆっくり呑んで変化を味わうのは面白い。
ボトルには、甕壷仕込み、復刻、限定品と大きく記されていて、プレミア感があり。ボトル後ろの表示で、明治43年から戦前まであった須木の焼酎を再現したものということだ。須木村(小林市)にあるから「すき酒造」とはわかりやすい。 小さな山間の蔵であるようだが、明治以来の商品の伝統を守っているとはすばらしい。

2009年10月20日火曜日

散歩写真のすすめ

散歩写真というジャンルがあることをはじめて知った。「愛着のある日常」を切り取ったのが散歩写真。旅行、記念日や行事だから撮るのではない、日常の断片の記録であるということだ。
日常とは何だ?という初心者のために、作者は「テーマ」を例示する。食、路地裏、身体、あるいは俳句をトリガーとして、など。 事例と評価も付いているからテクニックやコツを具体的に学ぶこともできる。「駅遠景は初心者の撮影、むしろ駅構内を撮れ」、「遠景、近景、接写を混在させることでメリハリが出る」、などすぐに役立つ。
そしてうれしいのは「散歩写真の10冊」としてあげている参考写真集。赤瀬川原平各『老人とカメラ』、荒木経惟『食事』はすぐにでも買ってみたい。
新しいカメラがほしくなった 800円まで出す/定価660円(お買い得)

2009年10月18日日曜日

シャンテワイン アマリージョ2008

甲州を使ったシュール・リー製法のダイヤモンド酒造のワイン。
アマリージョとは、スペイン語で「黄色」の意味できれいな金色である。 2008年は「国産ワインコンクール」で銀賞受賞。早朝からおじゃまして「軽に飲める辛口を」というリクエストでいただいたもの。 
ドライで、軽く、カーンと抜けるようなさわやかさがある。蝦のエストラゴンソースとあわせたが、白身の魚など淡白なものとよく合う。軽いフライや塩でのてんぷらなどもいいかもしれない。
今回は、お手ごろ価格でこちらを購入したが、試飲では、「甲州樽発酵2008」もすばらしかった。次回は試してみたい。

2009年10月17日土曜日

榮川 純米

先日、吾妻山ツーリング+登山の折に二本松のスーパーで買った。榮川酒造は会津若松の酒蔵。日本百名泉である 「龍ヶ沢湧水」を仕込み水にしていることが特徴だそうである。
買ったのは、普通の純米酒 1,200円くらいだった。
常温で飲んでいるが、純米にしては軽い味わい。辛口で後味は雑味がなくカチッとし少しのリンゴ香りが走る。チーズにもOkだけど、「こってり」のつまみとはあわないかな。 薄味の炊き合わせとやりたい。すっきりとうまいのでどんどん飲めるなぁ。
こんな酒が普通にスーパーで買える会津がうらやましい。

2009年10月16日金曜日

東京バッティングセンター

「我輩はホストである」なんて書き出しだから、つい手に取ってしまった。
ホストで食いつないでいる吸血鬼は、同僚を切りつけた美女を「血を吸いたい」だけで助けてしまう。ホストクラブはやめざるを得ず、「美女」の仕事の「復讐屋」を手伝う。催眠術を使う弁護士、吸血鬼狩りをする主婦、ナンバーワンホストと不思議な仲間で復讐家業を続けるが、、、
やってることは変だが、おかしな仲間たち、テンポよい筋運びと、物語に身をまかせてすいすい読めて楽しい。 吸血鬼なのに血を吸わなくても大丈夫なのか?、バッティングセンターて楽しそうだな、ペペロンチーノもうまそうだな、と脇役も充実している。
最後の謎解きが爽快だから1,800円で買い/定価1,400円だからお買い得。

2009年10月15日木曜日

研修医純情物語

社会人を経て30歳にして医学部に入学した経歴を持つ作者の東大と思われる大学病院での研修医生活を綴ったもの。
先生といわれることに疑問をもち、医者としての素養に自信のない30半ばの研修医は、やることが遅いが、アルバイトもせず、時間を作っては患者と触れ合う、患者の立場に立ったよい先生になろうとする。研修医の過酷な勤務、医者の立場から作られた病院システム、大学病院が患者本位でないことなどを明らかにする。 舞台は10年も前のことだが、状況は変わっていないのであろう。多くの医者はこの過酷な生活を切り抜けているから、状況が明るみに出ることはない。 
大学病院には入院しないほうがいい、とわかっただけでも収穫。 楽しめたから1,200円と値付け/定価1,400円

2009年10月13日火曜日

金萬 vs. ロンドン焼

京都にから帰って来た家族のみやげは、ロンドンヤのロンドン焼き。秋田で買った「金萬」と瓜二つ。昔の肉屋のような包装で高級感はないけど、中身は同じように見える。形も色も、中身もそっくりだ。値段も同じ10個で525円。 右が京都で、左が秋田。
早速食べてみると、『同じ味』。ロンドン焼のほうが少し皮が硬いかなという程度。目隠しでどちらか当てろ、といわれても困る。そのぐらい似ている。 金萬は皮が柔らかく、色も上品だ。ロンドンヤのものは、修学旅行生に人気、という感じがして、ちょっとチープ。
調べてみたら、全国に似たお菓子があるらしい。 そういえば鹿児島山形屋でも売っていた。売り場に据えられた機械で自動的に焼き上げていた。ミニ今川焼きという感じもするなぁ。 

2009年10月12日月曜日

金萬 (秋田みやげ)

秋田のみやげなら何といっても「金萬」だ。駅ビルでも売っているが、やっぱり立派な店舗で買いたい。駅前のこの店なら試食もさせてくれる。真空パックと生タイプがあるが、きれいな店員さんの「おいしさなら『生』です」で、買ったのは10個入り525円。秋田銘菓は安い。
焼印が押されて金色に光る金萬は高級感たっぷり。蜂蜜入りのカステラ地はやわらかく上品。控えめの甘さの白餡ともよくマッチ。
なんか全体にきらきら金色なお菓子でした。

2009年10月11日日曜日

秋田ツーリング (うまいもの買出し) 二日目

秋田から帰る。夜半の大雨は朝には上がり快晴、ただし道はウエット。明るくなって前沢SAで休憩。ここは前沢牛が特産。前沢牛カレーとか、牛丼とかね。
先日の山形からの帰り「福島トンネル」と「常磐道」の大渋滞がトラウマなので、「早く帰る」だけを頭に休憩もそこそこに、秋田道、東北道とひたすら走る。結局休んだのは給油をかねての3回だけ。心配した渋滞もなく、疲れることもなく1時半には帰宅。下りはそこそこの渋滞があったようだし、上りも午後からは渋滞だったようだけれど。早出はいいけど、眠いよね。
走行距離 601.1km  二日で1,300km。渋滞なければ楽なのだが。

2009年10月10日土曜日

秋田ツーリング (うまいもの買出し)

3連休でツーリングを計画。たまっていたホテルポイントを利用して一泊二日で秋田を目指す。温泉も多いし、湯沢の酒蔵六郷の湧水群にも行ってみたいと思っていたのだが、、、
自宅からは600km、7時間はかかると見て、4時に出る予定が実際には6時。おまけに福島では下り東北道は通行止め、一旦4号におりてまた乗り直し。ひどい渋滞こそないが、仙台まではかなりの通行量。
秋田道にはいるとぐっと交通量は減る。ガソリン補給もかねて寄った錦秋湖SAは結構お勧め。温泉やキャンプ場もあるが、この季節は栗拾い。多くの人が栗拾いをしている。イガ掃除のおばさんまで出ている。皆さん結構本格的に採っているのが面白かった。
秋田といえば稲庭饂飩。出張時に教えてもらった「七代 佐藤養助」があったので入ってみる。せいろ二種つゆ(醤油、ごま味噌) 900円を頂く。飲み屋に行くと〆の饂飩に稲庭というのも増えたが、ここは「宮内庁御用達」の名門。のど越しはいいけど、夕食にはもっとこってりがいいかもね。 秋田名物のしょっつる、地酒、金萬などお土産を買って、ホテルに。調べたら職場のそばの赤坂にもあるぢゃないか。 ちょっと脱力。
夜中は大雨+雷。 明日雨具で走るのはやだなぁ、と思いつつ、就寝。
走行距離 678.3km 。 結構走ったなぁ。結局疲れて川反は行かずじまい。

2009年10月7日水曜日

ハロウィン フラッグ

アメリカは国旗が大好きだ。教室には必ずあるし家でも国旗をよく飾る。だから家には必ず国旗掲揚のポールがある。
普段は使わないポールの有効活用なのだろうか、装飾用のハウスフラッグというものがある。季節の行事や花や動物など題材も豊富でデザインも楽しい。以前住んでいたConcordでも家ごとにハウスフラッグを飾っていた。懐かしいので、季節のフラッグとしてハロウィンを出してきて飾ってみた。 家にはポールはないから玄関ドアの横にかけてみた。 最近は日本でもハロウィンをやるようになってきたから、ちょうどいい。

2009年10月6日火曜日

明星 沖縄そば (沖縄みやげ)

太字でどぉんと書かれている「沖縄そば」に見合う 太い平麺。 「かつお昆布だし」ずばりの海味の出汁。 七味でなくて、コーレーグースだったらもっと沖縄だったのに残念。
いながらにして沖縄が味わえてお徳、と思ったけど、 これ、沖縄しか売っていないらしい。 だから手軽には味わえないね。 残念。 

2009年10月5日月曜日

たのしい社会科旅行

社会科が好きだったのは、遠くに行けるからだ。木曾の山の森林鉄道、ボタ山の筑豊炭鉱、雪に埋もれる白川郷、 どこも行ったことはないけれど社会の授業は行った気にさせてくれる。 日本地図には特産物が書き込まれていたのも懐かしい。
泉麻人のこの本は、そんな教科書旅を実際にやってみようというものだ。 「人形峠」、「黒四ダム」、「輪中」、「鳥取砂丘」。社会科見学というフィルターを通して新しい発見があったのか? 工場見学がなくても、ただの飲兵衛旅行記に成り下がっても、やっぱり楽しい。新潮社お得意の作家・編集者の道中記。
社会科という発想で旅をする、発想がいいから1,400円/定価1,300円。

2009年10月4日日曜日

東京箱庭鉄道

遺産のアパート経営で暮らすフリーターが持ちかけられた「400億で鉄道を作る」という提案。 同僚だった元恋人や元鉄道マン、フリーター仲間を加えて会社を立ち上げてプランニングに邁進。 最初のプランから第二のプランとスポンサーのGoが出るまでの鉄道敷設計画は綿密で躍動感があり、わくわくする。最終的にプランも確定し工事が始まるまでは、スピード感があり、一気に読ませる。が、物語は急に失速してしまう。 作者は何を書きたかったのか、理解に苦しむ。 題名は「東京鉄道計画顛末記」とか、「東京中途半端鉄道計画」にすべき。
前半は楽しめたから (750円なら許す/定価1,600円)
今日のジョグ: 4.8km (34'15" 久しぶりに走ったら手足ばらばら、おなかが重い)

2009年10月3日土曜日

山宿スケッチ帖

岡部一彦さんは、昔から「山渓」で知っていた。 先鋭的な登山活動をしながら山の絵も描くという才能の持ち主。
「山宿スケッチ帖」と題していても、宿は一般の旅館で山小屋ではない。観光地の有名旅館ではなく、岡部さんが実際に泊まってよかった、という宿を紹介している、大変お得な本。
どの宿も行ってみたいところばかり。 だが、この本は15年も前の出版。 湯浜温泉 三浦旅館は地震の被害からことしようやく再開にこぎつけた。 大内宿は大黒屋だけでなく多くの民宿ができた。田野温泉は二軒とも廃業し、公共の温泉施設となっている。 それでも行ってみたい。
ここに掲載されているのは、豪華ではないが、暖かくやさしいもてなしのところばかりだ。岡部さんの人柄もあるのだろう。
大湯 駒の湯荘、 逆巻温泉 川津屋なんとも素敵な宿たちだ。