大内俊介は学問で身を立てるべく、仙台藩から学問所に入塾する。全国から秀才が集まる学問所には、研鑽して出世するものあれば、才能の限界を感じて挫折、大量する人間も多い。
大都会には、誘惑も多い。俊介は定見を持てず、学問にも悩み、周りの人間に踊らされる日々を送る。
結果としての勘当と、退塾、居酒屋の親父として鬱々とした日々に転機が訪れるのは幕末。咸臨丸の乗り手としての航海と初めてのアメリカ。が、物語は突然終わる。日本人船長として初めてのアメリカ航路に出向くのは、俊介の孫、死に際の父、すなわち俊介の子から、咸臨丸以降の生涯が簡単に語られるだけ。
人に流される前半、咸臨丸で航海に人生を発見して、面白くなりそうだ、というときに唐突に終わる組み立て。 長いだけが価値。 ★(暇なら読んでも)
久しぶりのジョグ。 4.8k 31'28"