スコッチウィスキーへの愛情にあふれている。筆者はわかりやすく平易な文章でこの魅力を伝えてくれる。
中身はたっぷりだ。 醸造所紀行はまるで自分が訪ね、語り、味わった気分にさせてくれる、そして、行きたい気持ちが高められる。 紀行はブレンディットもきちんとカバーしていて、流行のモルトだけを強調せずバランスが取れている。 この本の白眉は「人」である。グラバー亭の主がアバディーン出身であることをこの本ではじめて知った。ウィリアム・ロスがスコッチを守ったこと、チャーチルのスコッチのかかわりなど、楽しい話題が一杯である。
すぐにアイラに飛んで潮が寄せるボウモアを見てみたい。スペイサイドでしみじみとマッカランを味わい、荒涼としたスカイのタリスカーに浸る。 そんな旅をしてみたい。
飲みたいのは、ブラックボトルか: ★★★(アイラのすべてをブレンドしたなんて、すごいものを作るものだ)
いやいた、ロイヤルハウスホールドだ: ★★★ (日本でしか飲めないなんて、、、、)