2009年6月30日火曜日

天下御免の極落語

川柳川柳は寄席の人気者。末広の六月下席でも昼の部主任(トリ)。
自伝では子供時代から圓生の弟子の時代、協会分裂事件など、ずいぶんとあけすけに書いている。大酒呑み、破滅型の芸人として知られ、実力はあるのに真打になれず、つらい思いもしていたのだろう。この本でも少しだけ伺えるが、それよりはしくじりの面白さが圧倒的。でも、こんな弟子がいたら師匠も女将さんも大変だろう、落語家ってすごいなぁ。
川柳の人生、まさに、人間万事塞翁が馬である。兄弟子の円楽は引退したが、この人は今が第2の全盛期。「ガーコン」と「ジャズ息子」で人気を維持し、そのうえ、弟子で介護もしてくれるつくしだってちゃんといる。 寄席では大きな声でいいのどを披露してくれる。高座が明るいのがいいのだろうな。 
この本は高座で「本を買え、面白いことは今日は言わない、本に書いてある」といって買ったもの。池袋だったかな、もう何年か前のことである。 なんとサイン本である。

2009年6月29日月曜日

本吉乃川 

小布施 松葉屋本店の「本吉乃川」特別本醸造である。すべてに「本」がついた本尽くし、呑んでみると、中庸・本筋。華やかではないが、もったりともせず、 爽やかではないが濃厚すぎることもない。普段呑みとして便利。冷だとすっきり感が強調されるが、旨みも十分。食中酒としてはちょうど良い。お燗でもうまいだろうな、と思いつつ、このところの暑さで、ちょっと億劫、試していない。 

今日のジョグ: 4.8km (33'00" ずいぶん暑くなった。ジョグをサボり、食べるのに専念で太り気味。すぐにタイムに現れるね。ゆっくり走ることだけに専念。 ゆっくり走れば早くなる)

2009年6月28日日曜日

第60回 早慶サッカー定期戦

どんな試合でも早稲田と慶応が戦えば早慶戦である。 
今日雨の中でかけるのは、サッカー早慶戦。60回の記念大会だ。対戦は早稲田大学ア式蹴球部」 vs 「慶應義塾体育会ソッカー部と伝統があふれてる。配られる「早稲田スポーツ」も気合十分。勝つ気満々だ。

今年は日曜日の開催だ、今までは平日だったから会社の帰りにちょっと寄ってみる感じだったが、今年は女子部の試合もあり昼から夜までたっぷり楽しめる。 早稲田は防戦一方、それでも前半は何とかしのいだが、 後半開始直後に点を入れられると後は総崩れ、終わってみたら良いところなしの0-3で完敗。

2009年6月27日土曜日

ツオップ カレーパン

地元の名店ツオップに行ってきた。 バゲットとカンパーニュしか買ったことなかったけど、「カレーバン焼きたて」につられて、買ってみた。 外側のパン粉がカリカリしてていい感じ、普通はベッチャリしてるから。こんがり揚げているので見た目は少し黒っぽい。中にはわらかでマイルドな旨みが濃いカレーが入っている。 もう少しピリッとしたほうが揚げ具合とマッチすると思うけど。
暑い日にはビールとも合う。昼から「麦とホップ」と一緒に食べたらおなか一杯になった。 ビール(発泡酒だけど)が105円。安くなったもんだ。

2009年6月25日木曜日

なにわ忠臣蔵伝説

大阪にも講釈師がいたのか? というのがこの本を手に取った理由。 朝日信心文学賞も受賞しているし、表紙も面白そうだし、で、期待しつつ読んでみた。
大阪の天神斎一門は忠臣蔵のみを語るが、一門全員で六名しかいない。月例会は一門の総数と同じくらいの客しか入らないという有様。 若手の雪だるまは、先の見えない講釈をそれでも続けようとしている。総領弟子の雪まじりの失踪は残った一門の結束を固めるが、、、という話。
忠臣蔵の語りが目に浮かんだり、エピソードで面白いところもあるのだが、全体を通して見ると何が面白いのやらさっぱりわからず。「山科閑居」のパロディを書きたかっただけなのか? 講談は好きだが、これはお勧めしない。

2009年6月24日水曜日

三年坂 火の夢

明治初年の東京が舞台。実之は東大生であった兄の死を不審に思い、一高受験にかこつけて上京する。兄の「三年坂で転んだ」のメッセージをキーに「三年坂」を探し回る。一方予備校講師の「鍍金先生」も大火の要因探りをしている。途中までは「謎」画なんであるかも不明だが、十分面白い。旧武士の没落と官僚階級と知識人の出現、あるいは、実之の成長物語、旧江戸の地名探索など、多様な読み方が可能である。
謎は以外な結末で終わるが、これも良しで、後味も悪くない。
「乱歩賞受賞作」は講談社文庫でずいぶんと読んだものだ。最近は受賞作を追いかけることもなくなっていたが、読み応えのある作品だった。29回「写楽殺人事件」が既読の最新だから、もう20年以上も前に読んだきりだ。読んでみると確かに面白い。 

2009年6月23日火曜日

向島

芳恵は25歳の向島芸者。高校卒業と同時に母の後をついで芸者となり、芸の立つ若手三味線弾きとして売り出し中。向島で、芸に専心していた25歳の芳恵は、流れに身を任せていいのかと思い悩み、自身の行く末を案じる普通の若者であった。 しかし、30も年の違う黒川を得て、芳恵は古いしきたりと自我にうまく折り合いをつけ、しなやかに成長していく。
向島の情景と芸者の日常が芳恵を通してきめ細かく記述され、料亭での芸者遊びの様子が鮮やかに浮かび上がる。ここでは芸の苦労や諍いは一切が隠され、粋筋の旦那衆と包容力のある女将が、黒川を支えて、芸者を育てていく情景が愛情を持って描かれる。芳恵はこの後、どうやって成長していくのか、向島三部作の第一編であるとのこと、続編を読みたい。
作者は花街 向島で育ち、母は芸者であったという。しっとりとしかし歯切れのある文体も読んでいて心地よい。
芸者遊び: ★★☆(旦那衆がいて、芸者が育つ。 花柳界のシステムもよくわかる)
向島: ★★★(といえば、アサヒビール。隅田川の花見、言問い団子、風情はあるけど、、、)

2009年6月22日月曜日

嬬恋ツーリング その2 峠の釜飯

嬬恋プリンスで一泊して温泉とステーキを堪能した。今日は雨の中帰るだけだが、軽井沢までのルートで再び悩む。
Option 1: ツーリングマップルのお勧め。日本ロマンチック街道、R146、白糸ハイランドウエイ。
Option 2: R145で浅間酒造観光センターで酒を買う、あとはR146を坦々と走る。
結局酒を買いたいだけの理由でOp2を選択。これが大正解。きれいだし、お土産も酒も種類が豊富だし、ツアーバスが沢山よってくるのも理解できる。 ハーレー二人組みもいたなぁ。大雨のなかご苦労様。
軽井沢からは上信越・関越・外環とひとっ走り。横川SAでは釜飯ははずせない。ここの上りは「おぎのや」の直営なのだろう、統一感があり、きれい。 釜飯もうまいぞ。
最近は高速1,000円になれたので、ずいぶんと高く感じる。

走行距離 254.3km

2009年6月21日日曜日

渋峠から草津


梅雨真っ只中、朝起きたら大雨。
今日は予約していた嬬恋プリンスでステーキ食べ放題に出かけるのだが、コースを決められない。 軽井沢経由、伊香保から、など候補を選んでいたが、結局、信州中野で高速を使いR292で草津経由とすることにした。
R292はダイナミックな山岳景観と、草津白根の荒れた風景、国道最高地点2,172mが魅力だが、大雨の中、景色が見えなければタダの道になってしまう。予報の通り、R292丸池辺りまでは大雨とすごいガスで視界は0m程度。 ところが、木戸池あたりから急に回復し晴れ間も。 喜んでいたら渋峠ではまたガスって来る。最高地点の標識だけをかろうじて撮影。
草津は、湯畑、西の川原と見所も多い。写真は光泉寺から見た湯畑。 
嬬恋プリンスではステーキを堪能する。ミディアムレアとレアを焼き分けてきたのは立派です。肉はレアのほうがうまかったかな。 残念なのはワインが貧弱。地酒の日本酒(本醸造)の常温とあわせるが、これが意外とあう。安いしね。
風呂もプールのように大きくて立派。ぬるいのがかえってよかった。

走行距離 355.3km (もう一度、天気のいい日に、再チャレンジだ)

2009年6月20日土曜日

銀座開化事件帖

図書館で本を借りるのは、書店で本を買うよりも「あたりはずれ」が大きい。帯ははずされているし、ポップもない。題名、表紙と著者名を頼りに、二三行ざっと目を通して決めるしかない。Amazonは、情報も多いしレビューもある。履歴からお勧めまで教えてくれる。ただし、情報量の多さ=正確というわけではないのは、世の中の常。「感と経験」が重用される所以である。
明治初年というのは、一体どんな時代であったのか。江戸すでになく、明治まだ確立せず、西洋の様式・技術をそのまま受け入れた時代。新旧、和洋の調和と整合は試行錯誤の中で確立していく、個人レベルでも、国家レベルでも。 
宗八郎もそうした一人、幕藩から薩長の変革に流されるなかで、自身の目的を見つけていく。
「幕末あどれさん」の続編。 これも読まねば。
がんばれ宗八郎: ★★☆ (三角関係はどうなっていくのか。 戦いには処理するのか? がんばれ)
明治がわかる: ★★★ (暮らしは江戸のまま、体制が薩長、が正しいのだろう。この本ででよくわかるぞ)

今日のジョグ: 4.8km (33'25" 久しぶりのジョグ。はじめの100mでやめようと思った。 継続は力なり、を実感してみたい)

2009年6月19日金曜日

らくご小僧

立川流には、家元談志をはじめとして筆が立つ人が多い。談四楼もずいぶんと出している。談春の赤めだかが修行物語として売れているが、志らくだってがんばっている。
これは少年時代から談志に入門するまでを描いた小説風ノンフィクション的自伝。あとがきによると、家族、落語家については真実、少年時代の登場人物については創作、内容は事実ということだ。昭和40年代の少しおかしい小学生は勉強の出来ない中学生となるが、一転して高校では優等生になってしまう。が、結局は落語家に入門してしまう。 それも落語開眼させてくれた十代目馬生でなく談志に。なるほど、志らくはこうして出来上がったのかと、一つ一つが腑に落ちる。
すごいのは、エピソードに相当する落語の演目を題名としていること。さすがは「全身落語家」である。
馬生は大好きだ: ★★★ (本当はいいなぁ、と思うようになったのは最近のこと。 ナマで見ているのだがこのときは地味な印象で好きになれなかった。いま、馬生・志ん朝がいたら、何をみせてくれるのか)
志らくも好きだ: ★★★ (3年くらい前だろうか、志らく一門会での「愛宕山」が忘れられない。目の前に一八がいるようだった)

2009年6月18日木曜日

大阪梅田 本とん平

お初天神通で見つけたのが、「本とん平」。只者でない予感がして思わず入ってしまう。
と、美人だったに違いないおばあさんがカウンターの中に、客は一人だけ空いている。 店内は3角形に鉄板が回してあり、カウンター形式で12、3人は詰めれば入るだろうか。何でも鉄板は開業のときお客さんが造船所だかどこからか、持ってきてくれたそうだ。1cm以上もある厚いもので、もう60年も使っているとのこと。
初めて「本とん平焼」を食べる。チャップとは豚のこと。おばあさんはローススライス(とんかつのものと同じ)を鉄板にのせ、溶いた小麦粉の生地に乗せる、卵もあったかな。 で焼くことしばし。 味付けは、からし、ケチャップ、ソース、マヨネーズも? 食べてみると意外と酸味の強い独特の味。これはこれでうまいかな。 で、次に頼んだのはお好み焼、ベーコンと豚。おばあさん一人で作るのだが、焼きかけで奥へ引っ込んでしまう。見ているほうはこげるのが心配だが、さすが60年の年季。「ちゃんと見てるから大丈夫」。 ビールを二本飲んで全部で3,900円。 う~ん、歴史に金を払った感じ。なんでも、とん平焼の元祖だそうだ。 味は普通かな。

2009年6月17日水曜日

浅草 今半 重ねすき焼弁当

東京駅にはグランスタという地下街がある。ここで老舗 浅草今半の「重ねすき焼弁当」を買って新幹線に乗り込む。すき焼が一段目、二段目にはご飯がぎっしり入っていて、ボリューム満点である。
弁当というにはもったいない、これは丁寧に作ったすき焼そのものだ。肩ロースは肉本来の甘みが割下の甘みとベストマッチ。ご飯がいくらでも進むが、昼でなかったら純米酒でいきたいところだ。 めずらしい二黄卵は大きな黄身の旨みがじんわり染み出す。 なくてはならない葱と白滝もきちんとある。 1500円と値段は高いが満足度はさらに上。 
グランスタには、懐かしい新宿 アカシアのロールキャベツ弁当もあるらしい。今度はこちらも試してみよう。

2009年6月16日火曜日

羽田 新国際ターミナル

羽田に行くモノレールから、新国際ターミナルの建設がよく見える。ターミナルが見えてきてからは、羽田に行く楽しみになっている。
ほんの半年前は、何もない空き地だったのに、ターミナルビルも立ち上がり、モノレールの線路も完成だ。 滑走路のコンクリート打ちも始まっている。左は4月末の様子。モノレールも橋脚だけだし、ターミナルも屋根まで組みあがっていなかった。一ヶ月半でずいぶんと見た目が変るものだ。
去年の韓国行きは羽田からだったが、プレハブのお粗末ターミナル。便も悪いし(バスで移動)、チェックインカウンターも田舎空港のレベル。だが、今度の国際ターミナルはずいぶんと大掛かり。来年の秋には開港だから、あと一年ちょっと、どんな風になるのか、ちょっと楽しみ。
成田開港から30年、 海外といえば成田が定着した感があったが、これが一気にひっくり返るのだろうか。個人的には、成田まで車ですぅっと行くほうが楽なのだが。

2009年6月15日月曜日

長崎 吉宗


吉宗といったら「よしむね」、徳川八代将軍で「享保の改革」で財政を立て直した名君、徳川中興の祖である。
でも、長崎では吉宗は「よっそう」、元祖茶碗蒸しである。 店の看板も「茶碗蒸(左から読む)」となってる。 本当は読めなかったからここで調べた。創業が「吉田宗吉」だから、「よしだのそう」さん、「よっそう」さんという訳なのだろう。
茶碗蒸しと蒸寿司は銀座で食べたから食べない。本店の脇で、「ばってら」と「伊達巻寿司」を買って食べる。
「ばってら」はうまい。サイズは少し小ぶり、というのは、写真でわかるようにしめ鯖がきちんと脇までカバーしているから。濃厚な鯖の旨みが少し塩が勝るように〆てあり、酢が控えめで甘みのある酢飯とよく合う。 酢飯の間には紫蘇が入れ込んであり、見た目のアクセントにも、味を引き締めるのにもいい。 うまかったぁ。

2009年6月14日日曜日

長崎

長崎は新旧の町か?
ベルナード観光通アーケードには、薬局とドラッグストアが隣同士。 創業明治5年の「竹谷健寿堂」と平成元年創業の「ドラッグイレブン」。業態を変えることで時代に対応することが必要だから、家業として昔のままでやっていくのは大変だろう。 しかし、長崎には「昔のまま」で生き延びている老舗が多い。
花月は「史跡料亭」として古さをアピールしているし、「福砂屋」も「文明堂」も「松翁軒」だって時代が売り物だ。
がんばれ、長崎

2009年6月13日土曜日

長崎 思案橋

長崎といえば思案橋である。知ったのは歌謡曲、前川清が眉を寄せて歌う「長崎は今日も雨だった」の記憶から。だが、もう橋はない。 あるのは電停。 演歌が廃れたように、思案橋も全国区から滑り落ちるのだろう。
でも思案橋には、桃若があり、雲龍亭がある。桃太呂もある。桃若でおでんをつまんで、雲龍亭でぎょうざをぺろり、夜食には桃太呂のぶたまんを買って帰ろう。
長崎がんばれ!

2009年6月12日金曜日

カワハギ? 韓国みやげ

魚の干物である。1kgぐらいあるだろうか、袋にぎっしり詰め込まれている。3cmくらいの大きさで骨が透けて見える、というか、ほとんど身はない。
「カワハギ」らしいが、本当のところはよくわからない。 ヒレも頭もないので、身を削いだ骨だけのヒモノのようにも見えるが、こんな小さな魚では身をはぐ手間の方が大きいだろう。 なぞである。

味醂干しにも似た独特のにおいがあるが、これは一瞬。口に入れてしまえばにおいはなく、旨みと甘みがジュワーっと広がる。干物独特のパリパリ感はないが、イカ干物の食感でニッチャリ感があり、歯ごたえは悪くない。ちょっと味醂干しにも似ているがそれよりはずっと薄い味付け。

酒の肴には最適。ソジュにも良いが、サントリー白角の水割りにもよく合う。 

2009年6月11日木曜日

日本百名道

ついこの前までは、震えながらだったのに、あっという間にメッシュジャケットの季節。日も長いし、晴れ間をつかまえれば最高のツーリングの季節だ。
最近は土日が仕事で今月もツーリングに行けそうもない。で、読んでいるのが「日本百名道」。
走って楽しい道よりも「美しい風景に出会える道」として全国から100道+番外24道の合わせて124道がきれいな写真で紹介されている。
日本は山国だから、曲がりくねった道は多く、展望のよい場所も数多くあるが、それはスポットであって、「景色を見ながら走る」楽しみを味わえる道はそんなに多くはない。
夏はやっぱり山だ: ★★★ (磐梯吾妻スカイラインか、志賀草津道路)
海も素敵だ: ★★★ (尻屋崎道路、海峡ライン。少し遠けど、楽しそうだ)

2009年6月10日水曜日

黄金町クラッシュ

人間には安らげるねぐらが必要だ。家族と暮らすマンション、あるいは生まれ故郷であるかもしれない。
清次は幸せだ、「ゆりかご」でもある「ねぐら」があり、血が繋がってはいないが、濃密でやさしい仲間と育ての父母、祖父母がいる。ねぐらと仲間の危機にはどうしても駆け付けなくてはいけない。町と仲間を壊す暴力団に、知恵と破壊力で立ち向かう清次たち。
黄金町は魅力的か?: ☆☆☆ (考えると、あれれ、が多い。執行猶予中に人を殺してもつかまえない警察がいるなんて。簡単に武器が手に入るのも、不思議)
通勤の時間を有意義に: ★★☆ (考えないで、清次と一体になって、楽しみましょう)

2009年6月9日火曜日

農心 コムタン麺 MSG無し? (韓国みやげ)

農心の麺は今まで、安城湯麺チャパゲティを食べてみた。 今度はコムタン麺。
やや太目の麺をスープを最初から入れて煮込むこと5分で出来上がり。コムタンの白濁スープに太麺。肉は入っていない、乾燥野菜のみ。

大きくMSGと書いてあるので、MSG(味の素)不使用ということなのだろう。加工食品でMSG無しを謳っているのは初めてである。アメリカでは中華料理を食べると頭痛になるという「Chinese Restaurant Syndrome(CRS)」があり、MSG無しを掲げているとレストランがある(多くはないが)。これは中華料理店で多用されるMSGが頭痛の原因ということだったが、現在は関連性は否定されている。 一般に加工食品にはMSGは付き物だが、なぜ今MSG無しを強調するのか不明。

スープにはさらっとさっぱり感じたが、これはMSG無しが刷り込まれたせいかも。 まずくはないが、コムタンはやはりご飯を入れて食べたいものだ。

2009年6月8日月曜日

温泉主義

「温泉紀行」というジャンルが日本にはある。横尾忠則の「温泉紀行」は、「絵、すなわち紀行絵」が主役であることがユニーク。
温泉に浸かり、町を歩き、あるいは夢の中から、作者は絵のテーマを得る。筆者は『絵のイメージは考えるのではなく、向こうからやってくる』というが、主題を絵から読み取ることの出来ない一般人には「文」の説明があって初めて旅の追体験も出来る。文は絵の単なる解説ではなく、「絵+文」で作品が完成しているのだ。
絵はどれもがすばらしいが、霊魂が浮かぶ「修善寺の湯」(修善寺温泉)と、幻想的な「金の湯」(下呂温泉)が好きだ。
雑誌5l (ファイブエル)に連載したもの。なんとWebでは全文が読めてしまうが、「紀行絵」のない温泉主義は価値半減。
温泉行きたいぞ: ★★☆ (泊まるのはどれも超一流旅館、行ってみたいが難しい)。
温泉名物は多いが: ★★★ (作者はどこでも、土地のソフトクリームとぜんざいを食べ歩く。酒と食事なら誰でも思いつくが、さすがの発想。でも試したいとは思わないが)

2009年6月7日日曜日

アメリカンワールドフェスタ

久しぶりの快晴。 味スタで開催中の「ハーレーアメリカンフェスタ」に行ってきた。メガ松に6ヶ月点検でバイクを預けるので、この間を利用してバスツアーで会場まで連れて行って貰った、というのが、本当のこと。
今年は仕事の都合で「ブルースカイヘブン」にいけなかったので、この雰囲気が味わえるかも、の期待も少し。
で、結果は大正解。とっても面白かった。お約束の大ハーレー人形のお出迎え、ゲートをくぐると、各ディーラのお勧め車が車種ごとに勢ぞろい。 写真はスポーツスターだが、これだけ並ぶと壮観。
お目当ての試乗会。会場の外にでて味スタの周りを一周。今回はFLHTC・エレクトラグライドクラシックをチョイス。振動がたまりません。後もファットボーイより、はるかに楽チンとのことでした(買ってくれ~ぃ)。
ウエァ、小物の大安売り。前から欲しかったトートバックを40%OFFで購入。

走行距離 13km (ディーラー往復だけ)

2009年6月6日土曜日

スコッチウィスキー紀行

スコッチウィスキーへの愛情にあふれている。筆者はわかりやすく平易な文章でこの魅力を伝えてくれる。 
中身はたっぷりだ。 醸造所紀行はまるで自分が訪ね、語り、味わった気分にさせてくれる、そして、行きたい気持ちが高められる。 紀行はブレンディットもきちんとカバーしていて、流行のモルトだけを強調せずバランスが取れている。 この本の白眉は「人」である。グラバー亭の主がアバディーン出身であることをこの本ではじめて知った。ウィリアム・ロスがスコッチを守ったこと、チャーチルのスコッチのかかわりなど、楽しい話題が一杯である。
すぐにアイラに飛んで潮が寄せるボウモアを見てみたい。スペイサイドでしみじみとマッカランを味わい、荒涼としたスカイのタリスカーに浸る。 そんな旅をしてみたい。
飲みたいのは、ブラックボトルか: ★★★(アイラのすべてをブレンドしたなんて、すごいものを作るものだ)
いやいた、ロイヤルハウスホールドだ: ★★★ (日本でしか飲めないなんて、、、、)

2009年6月5日金曜日

別撰熟成 桜島

本坊酒造の「桜島」から、よいものだけを選んで熟成させたもの。 小見川の「和幸酒販」で勧めらて購入。「桜島の別撰+熟成」ならうまいに違いないと、バイクの小さなツーリングバックに無理に詰め込んで持って帰ってきたもの。

きれいな外箱を開けると、芋焼酎とは思えないコルク栓の上品なボトルがでてくる。 ワインを意識しているなぁ。

ストレートで飲んでみると、輪郭がくっきり、芋エキス(というのか)がすくっと立ち上がる。マイルドではないが、どんより重いものではなく、きりり、すっきりとした飲み味。芋の王道といった趣。

元の「桜島」も飲んでみたくなった。

2009年6月4日木曜日

新東陽 猪肉酥 (台湾みやげ)

新東陽といえば肉鬆である。コマーシャルもある。 ところが、旅行客の認識では新東陽=みやげ物屋になっているようだ。びっくり。
台湾では台湾では普通に手に入るのに、日本ではみかけない、どこかで買えるのだろうか? 子供のころから食べていた気がするのだが、缶が山本山の「梅の花」そっくりなので、この記憶と混同しているかもしれない。デンブも刻み海苔もどちらも懐かしい味である。
粥やご飯にかけるだけでなく、葱と一緒に厚焼玉子きの具にすると、なかなかの味。台湾の朝、屋台で食べたのがうまかったので、家人に作ってもらっている。サンドイッチや惣菜パンでも見かけたような気がする。
デンブは田麩と書くらしい。 そういえば桜デンブも食べてないなぁ。

2009年6月3日水曜日

一回こっくり

談四楼の書き下ろし本。 
日本が貧しく、そして、都会と田舎の差がうんとあったころの話から始まる自伝的小説。
北関東で少年時代を過ごした「正昭」は、弟を死なせてしまう。「落語」に目覚めて談志に入門するが、落語協会の分裂騒ぎや、真打テストの当事者として翻弄されたあげく、一門は協会を脱退してしまう。
売れない真打の「正昭」と、ライバルでもあり・仲間でもある同世代落語家との交流、編集者や幼なじみとの温かみのある交わり、そしてやさしい家族・兄弟。
少年時代から引きずっていた弟の死は、長い落語家生活の集大成として、「人情噺」と仕上げられる。 全編が「人情噺」となっていて、哀しい出だしから、しんみりするハッピーエンドに仕立てられている。 読んでよかった。
分裂騒ぎはいまだにトラウマ: ★★★ (談四楼も円丈も、そして川柳師匠もいまだに引きずってる感じがする)
高座聞きたい: ★★★ (何冊も談四楼の本はよんでるけど、 これ読んで行きたくなった。)

2009年6月2日火曜日

小種烏龍茶 台湾みやげ


台北の茶卸売、「林華泰茶行」で買ってきた。どぉんとお茶のドラム缶が並ぶ本当の卸売。試飲などはない。
普段飲むお茶だから、さっと入れて、すっと飲む。温度とか、手順とか気にせずに、たくさん飲む。だから高いものはいらない。一斤400元、100gで200円弱だからすごく安い。でも、味はいいぞ。
ちんちんに沸いた湯を注いで、まず一杯。 ほうじ茶に似ているがもっとすっきり・ひんやりした香り、飲むとすぅっと、香りは長く口中に残り、爽やか。 
いいのは、冷めてもうまいこと。軽い渋みは、飲み味を損なわず、むしろすっきり感を増加させる。
まずい茶は嫌だけど、気の向いたときに気軽に飲みたい。そんな人におススメ。台北に行った時には、また買ってこよう。

2009年6月1日月曜日

マヌルチョン (ニンニクの芽) 韓国みやげ

パック入りのニンニクの芽の唐辛子和え。ニンニクの芽は3cmくらいで軽く醤油漬けした後で唐辛子で和えたもの。ミッパンチャン(小皿のおかず)で使うものと思う。ニンニクの芽は今日本でも珍しいものではないが、いつもは炒め物。 今まで韓国料理屋でも食べたことのない、初めての味。
唐辛子はマイルドで辛味は薄く、ニンニクの芽の甘みを引き立てる。新芽の勢いを感じるシャキっとした歯ごたえと、唐辛子の旨みが口中で溶け合い、実にうまい。多めに入っているニンニクは噛むとゴリッ、辛味がガツン。芽の柔らか味を一掃する剛、間を取り持つ唐辛子。
酒の肴に最適。この前小見川で買ってきた「別撰 熟成 桜島」をぬるいお湯割りにして合わせる。よく練れた芋焼酎との相性もいい。

今日のジョグ: 4.8km (30'48" 晴れてるようで曇ってる、6月としては涼しい夕方にゆっくり走る)