2009年12月3日木曜日

ダブルフェイス

若い刑事「根本」の彼女「百合子」は、チームリーダーを務めるやり手証券ウーマン。根本は円山町のホテトル嬢殺しの専従。捜査はホテトル嬢の昼の顔「エリート証券アナリスト」から背後関係追い真実に迫っていく。かたや、百合子の同僚は男社会でノルマの数字を達成するために張り詰めて働き、売春をしてバランスをとっている。ばらばらであったエピソードは終盤に向けて収束していく。
徐々に網が絞られ焦点が合うように一気に収束に向かう捜査の様子が楽しめた。一方、男社会で生きる女性のストレスと代償、なぜダブルフェイスであったかは明らかにされることはないことが残念。
捜査の面白さと捜査員一人一人のキャラクターで読ませる。 1,400円で買い/定価1,800円