山奥の村で中学生3人以外の住民の全てが殺されるという事件が発生する。事件は一旦は収束するが、類似の殺人が繰り返し起こる。
崩れそうな二本の橋がなくなれば孤立してしまう「首尾木村北西区」、台風で交通は途絶、暴風の中を走り回る中学生3人。第一部は特に怖い。
二部以降でも真犯人は明らかにならない。緊張感を持ったまま殺人が続くとともに、犯人が誰かが一層混沌となる。
最初に張られた伏線は見事に収束し、一点の曇りもない。収穫祭の意味が明らかになる最後もすばらしい。
1,900枚を超える大作、読み応えあり、2,800円で買い/定価2,100円。