東京の南1,100Km、小笠原から高速船で1時間30分。元捜査一課の高州は保安官として赴任する。前任者の急死の後釜として、南の孤島でのんびりし、貯金も増えれば、とう考えからだった。
が、赴任早々に事件が立て続けにおこる。島には米国信託投資時代にきっかけのある何か秘密があるらしい。新、旧島民の諍い、回収されずに私蔵されている軍用銃、秘密を共有しているらしい行政幹部。高州は一人で謎を解明しようとする。東京から捜査一課が島に来ることになっても、独立した行動は変わらない。
何重にも仕掛けられた謎、お互いに騙し合う幹部たち、高州を利用しようとする女。読み出したら止まらない。派手なアクションはない。追い詰める高州に共感。 1,800円/定価1,900円