二泊三日の金沢食べ尽くし旅も最終日。
昼に蕎麦を手繰ろうと、駅近の「やまぎし」へ。ビルの裏手だから近くてもチョットわかりにくい。
入口には自動販売機。白、田舎、粗挽き入りの三つで悩んでいると、ご主人が説明してくれる。「粗挽き入りのL]を注文。大盛りということだそうだ。
座るとすぐに蕎麦の揚げ物が突き出しで出てくるからポリポリ。程なくてできたのは、マッチ坊ほどもある太い蕎麦。箸で持つとピンと立つくらい。蕎麦汁に付けて食べるが、太いから汁が絡まない。蕎麦そのものを味わうが、しっかり噛みしめると粗挽きの食感がたのしい。そば粉をそのまま食べているようだ。半分は山葵と葱でたべ、残りは大根で。味が変わって、大根の辛味と蕎麦汁の旨みに、蕎麦の力が加わって大満足。最後には、蕎麦掻きの焼物まで出てきて堪能。蕎麦は太いから手繰れずに、啜り込むとなった次第。
続いては、道を挟んだ向かい側の金丸酒店に。米の旨みがじっくり味わえるて、常温で旨い純米酒を中心にアドバイスをもらう。手取川、黒龍、天狗舞とどれも逸品ばかり。
さてもう一本は、と選んだのは、加越の大吟醸。試飲してすぐにキメる。ツルリと喉をとおるが、淡白でなくて旨みが喉の奥からやってくる。のどごしがいいから、冷で食前にチロッとだけ呑むに限る。