2010年6月30日水曜日

オヤジ・エイジ・ロックンロール

タイトル、表紙そのままである。
50近くの中間管理職「巧也」は30年振りにギターを購入。リーダとしてバントを組み、良きチームメンバーと素晴らしボーカルを得てあっという間に全国大会へ出場。昔のバンド仲間との再開、妻や子との対話の復活、と良いことだらけのバンド活動が、楽しく、テンポよく、軽快に語られる。 深刻な話はない、努力すればうまくなると、人生の大肯定。
スージー・クワトロは知っているけれど、ジョン・ロードもジョン・ボーナムも知らない非ロックでも楽しめ、ギターが欲しくなり、CDを買いあさりたくなる人生ポジティブ応援小説。
重くて暗いのは好みではないけれど、何でも簡単に実現できてしまうのもなぁ。 1,200円/定価 1,700円 (1,700円だす価値はないかな)。

2010年6月29日火曜日

PowerShot S90 と QuickTake150

3年使ったIXY910ISから乗りかえ。 PENもいいなぁ、と思ったけれど手軽で小さいものがスタイル似合っているから、高機能というS90を購入。Amazonのキャンペーンにも釣られたのも事実。27,000円程度とは安いものである。
最初のデジカメはAppleのQuickTake。1996年だからきっとQuckTake 150だったのだろう。これで撮影した写真。双眼鏡のような格好で大きい割には軽いが、全体の作りの精度があまく、おもちゃのようであった。 発色も悪く単焦点だからピントもいまいち。 まだフィルムカメラの全盛時だったから、当時はこれでもPCで写真ということ自体がすごかったのを記憶している。Appleだから値段も高かったに違いない。
この15年でのデジカメの進化は素晴らしい。今週終末は上海だからこのカメラでバチバチ取ってみるつもり。

2010年6月28日月曜日

禿鷹III 銀弾の森

禿鷹第三弾。 禿鷹の悪デカ力もパワーアップ。渋谷で抗争中の3パーティー、二組の地場ヤクザ渋六と敷島組、南米マフィアの抗争激化を自ら仕掛ける。
敷島組ナンバー2を嘘でおびき出し、南米マフィアに殺させる。敷島には渋六のしわざと見せかけ抗争を煽り、敷島のナンバー3には、マフィアへの寝返りを画策する。3パーティーとも禿鷹に怯え、術中にはめられるなか、殺されたナンバー2の妻,真梨子は復讐の機会をねらう。
登場人物も増え、駆け引きが複雑で、展開に奥行きがあり、スピード感たっぷりに楽しめる。
冷酷で、夫殺しなのに魅力的。 次の活躍もあるのか? 2,100円/定価1,600円。

2010年6月27日日曜日

マークス&スペンサー ケニア紅茶 (イギリスみやげ)

夏にスコットランドに行った時に買ってきた。モノはマークスアンドスペンサーだからイギリスならどこでも買えるはず。
紅茶と言えば、セイロンやインドと思っていたが、今やケニアは最大の紅茶輸出国。無農薬で人気も高い反面、近年の政情不安とインフレで価格も上がっているらしい。
特別な製法で茶の抽出性が高く、コクが有るのでミルクティーには最適とのこと。実はこれはティーバックなので簡単。ポットに入れて3分待つ。すっとする香りに若干の渋みがあるのは時間をおいたからか?
ミルクを入れて飲めばイギリスの朝の味。

2010年6月26日土曜日

ドーシチャイ (トルコみやげ)

Dogus Cay (ドーシチャイ)はトルコのお茶屋。 もともとは茶葉を扱っていたが、現在は各種の茶、茶葉からティーバックまで幅広いラインアップ。コマーシャルがアップされているが、Reklam Filmi2が面白い。紅茶の本場ロンドンで、妊婦が「ドーシチャイが欲しい」と叫ぶ。英語もあるのでトルコ語がわからなくても楽しめる。 Filmi4は茶摘みのお姉さんが唄を歌いながら踊るのだが、不思議なリズムと歌詞、踊りも宇宙人のようだ。
これは、トルコで買ってきた紅茶。 黒茶の一種で、黒海に面したRize地方で採れるので、Rizeという名がついている。 チャイダンルックで煎れて、小さなグラスでサーブする。 マホガニーの様な色合いで角砂糖と一緒に提供される。 濃ければお湯で薄めて飲む。
味は、うぅん、よくわからない。 トルコの味、と言っておこう。何でも売ってる楽天にも見当たらない。 わざわざ売るほどの味ではないというのか? 日本人には合わない味なのか?

2010年6月25日金曜日

ラーメンまるイ (和歌山で食べる)


和歌山といえばラーメン、というのは和歌山に着いてタクシーで教えてもらうまで知らなかった。中華そばと言うのが正式らしい。貰った食べ歩きマップにはなかったけれど,近所のまるイで食べることにする。「アロチ」にあるのが本店だが、新規開店という十二番丁店に行く。
昼限定の『ガッツリセット』を注文。鶏からあげにミニチャーシュー丼がセットになっているまんぷくセット。ラーメンにネギ(というかワケギ)がテンコ盛り。スープは豚骨+魚介。大量ネギ効果か臭みは少なく旨み、コクのバランスがいい。麺は少なめかな、残ったネギと一緒に飲むスープが旨いし、丼スープにも良し。からあげは大きさで二重丸。満足度高い。ここは『正統和歌山中華そば』ではないらしから、正統にも次回は是非チャレンジしたい。
そういえばSanJoseでベストと信じてる豊味寿司の近くににラーメン屋があったなぁ。ここ和歌山ラーメンと思ったら、「徳島ラーメン」だった。最近行ってないけど、まだあるのかなぁ??

2010年6月24日木曜日

禿鷹の夜

痩せているが肩幅は広く、上品なスーツに櫛目の通った七三の頭。ヤクザの頭目にも、海外からのヒットマンにも表情を変えない非常な男が、実は現役の刑事、禿富鷹秋。通称が禿鷹。名前の通りにカネと腕力だけを信じる警察の放し飼い。
南米マフィアと抗争する地場のヤクザを食い物にし、マフィアの殺し屋と対決する。恋人を殺された私怨を晴らすために、三下を殺し、ヤクザをハメるのも厭わない。硬質な語り口が禿鷹の悪党ぶりにマッチする。1998年のオール讀物連載だが、同時期の『蚊トンボ白髭の冒険』とらべて全く古びていない。風俗を盛り込まずキャラクターの魅力が優っているからだろう。
悪デカ道を突っ走れ。 続編も読みたい。 1,800円/定価 1,600円

2010年6月23日水曜日

蚊トンボ白髭の冒険

登場人物がいい。配管工の達夫はかつては将来を期待された中距離ランナー、達夫に強引に迫る業界紙記者の真紀。すべてを受け入れる度量のある親方。デイトレーダーの黒木が与えたという損失を保証させようと彼をつけ回す瀬川。抗争に巻き込まれた達夫は、組が抱えるカイバラと対決することになる。緊張感をもってエンターテインメントとして楽しめるのだが、黒木と組との関わりの説明、トレーダーやパソコン、携帯といった当時の最新の風俗を脇役として取り入れようとしたことが、発売後10年で全体を陳腐化させている。
面白いがそれだけ,出張や通勤での時間つぶしには適当。
ITや経済の移り変わりは早いね。 430円/対価1,900円。

2010年6月22日火曜日

老干媽 豆鼓油辣椒 (中国みやげ)

もう10年近く前、辛いものが好きだと言ったら中国人が勧めてくれたのが、老干媽ブランド。スーパーに行ってこの「おばさん」の顔のあるのを買えという。
それ以来ずっと愛用している。しばらく中国出張しなかったときには、アメリカで 99 Ranch Marketで買っていた。もともとは貴州省のおばさんが辣油と豆鼓をベースに作ったもだが、今や国際ブランドである。 
いろいろな種類があるけれどいつも買うのはこの牛肉入りのもの。豆鼓も牛もそしてたぶん味の素もたっぷりだから旨みが強く、ピーナツも入っていてウマ辛が楽しめる。辛味はそれほどでも無いのでたっぷり使って、手軽に貴州菜が出来上り。

2010年6月21日月曜日

じゃがポックル (北海道みやげ)

ずっと品薄だったじゃがポックルも最近では、千歳空港で普通に買えるようになってきた。
「ジャガビーと同じ」という人もいるけれどやっぱり旨い。 カリカリでパリっとした食感、芋の甘味を引き立てるオイルと軽い塩味。じゃがいもを可能な限り美味く食べる、という一点に集中したことがいい。小袋がこの倍位あればもっとうれしい。
オイルと塩で芋を美味く食べる、食感は違うけれどコンセプトは 「CAPE COD Potato Chips」と通じるものだ。

2010年6月20日日曜日

金春屋ゴメス

江戸の文化と暮らしをそのままで日本から独立して鎖国した『江戸国』に入国したのは、かつて江戸国で重病にかかり治療のために日本に出国した辰次郎。住み込み先は長崎奉行所の出張所。裏から手を回して辰次郎を入国させたのは、長崎奉行。同じ病が流行っているのに、打ち手を探そうということだ。出国前の記憶を全く失った辰次郎は、故郷を訪ね、徐々に記憶と病の元に迫っていく。病を広めている一派は辰次郎を妨害。
江戸国の発想は面白いが、中身は中途半端な推理小説。腕時計をした和服を着た男が携帯電話をしている表紙の通り。 奉行のキャラクターにも違和感あり。
途中までは面白いのだが、謎解きが進むに連れ失速。選考委員が絶賛したファンタジー大賞ってこの程度のものなの? 830円/定価1,400円

2010年6月19日土曜日

近岡屋 巻鰤 (金沢みやげ)

塩で〆た鰤を乾燥させたもの。〆鯖は〆過ぎると旨みがなくなるが、この鰤は10日以上も塩漬けにして置くということだから、間に旨みが熟成されるのだろう。 この後塩抜きして藁に巻いて乾燥させたら出来上がり。冬の能登の郷土食で寒鰤の保存食だが、前田家や京都にも献上されていたという。
藁で巻いているのは格好だけ、藁を解くと、パックされた鰤の小さな欠片が出てくるから、お土産三大がっかりの一つにエントリーしたいところだ。
薄く切ってそのまま食べてみると、さっぱりしすぎた肴の燻製。塩辛いのは保存食だから仕方ないだろう。酒や酢を降りかけるとうまい具合に塩が抜け、中にしまいこまれていた旨みがズーンと出てくる。そのままでは脂が無いと感じるのだが、酒や酢が旨みを引き出すから酒の肴にも、ご飯のおかずにも素晴らしい。 これは旨い。そのままで、食べないこと。

2010年6月18日金曜日

森八 長生殿 (金沢みやげ)

北陸の中心はどこだろう。富山が黒部の電力や薬売りで設けるのに対して、金沢は文化で対抗? 利己的富山、マイペース福井に対して、気弱石川ということも聞いたがほんとうのところはどうなのだろう。 少なくとも菓子は洗練されているのは確かだ。
今回は、森八の『長生殿』。300年以上も同じ製法で作っているという。重厚な蒔絵風のデザイン、篆書体で彫り込まれた長生殿の文字。柔らかな歯ごたえとサラッと溶ける口触りのよさ、一服の茶で洗い流される爽やかさ。伝統を引継ぎ、現在にも通用する菓子として今なお流通させる企業努力は素晴らしい。
日本の三大銘菓と明記する自信は、確かに味で裏打ちされている。

2010年6月17日木曜日

糸庄 もつ煮込みうどん (富山で食べる)

富山と言ったら、ほたるいかかまぼこ、イカの黒作り、海産物というのがあたりまえ。
ところが、名物は意外なところにあり。 うどんの店『糸庄』、ここの「もつ煮込みうどん」がうまい。注文はもちろん「もつ煮込みうどん+ライス」。
基本鍋焼きうどん、だから、ねぎ、えび天ぷら、お約束の富山かまぼこ。普通でないのは大量のモツ。これが美味い。濃い目のピリ辛出汁、七味を足して激辛にするのが好み。出汁が旨いからライスは必須。大昔にはラーメンライスが流行ったけど、鍋焼きライスは健在。 美味くて、熱くて、満腹。
おつまみモツなんかもあるから、今度はじっくりモツで飲んで、シメにモツ煮込み、モツ攻めがいいなぁ。
富山、侮れず!

2010年6月16日水曜日

西海道談綺


密通した妻を廃坑に突き落として脱藩した恵之助は、直参旗本に養子入りし西国郡代手附として日田の代官所に赴任する。 密命は隠し鉱山と銅の産出減少の解明。
深い仲の柳橋芸者の「おえん」、振矩師の「甚兵衛」と連れの白髪女「お島」。絡まりあった人間関係、代官所のクセの有る役人たち。味方と思えば敵、数多くのドンデン返し、豊後の深い山の中に迷い込んだように、隠し鉱山一味におびき寄せられた恵之助と一体化して一気に読み進める。
重層的な仕掛け、最後に明らかにされる黒幕、全4巻を一気に読み切る。
15年も前にニューヨークのヤオハンの近くにあった古本屋JBCで買ったもの。当時一冊3.5$だから全部で1,600円くらいだったか。 

2010年6月15日火曜日

サーロインステーキ症候群

学生時代から10kg程度太ったので、痩せようと思って買ったもの。「医学的に楽しくやせる」に釣られたのだろう。
運動しないで食べるから太る、筋肉が衰えて脂肪化、霜降り状態になったら死が近いという「メタボ」をまさに先取って警告、だからこの本で正しく痩せようというものだ。
実践したのはランニング。この本で確かに痩せ、フルマラソンにも出ることができ、未だに走ることは続いている。
『死なないぞダイエット』とは大きく違う。『サーロイン』では運動と食事、つまり主体的動作を期待するが、『死なないぞ』では測るだけ、運動は痩せてからでいいよ、と優しくいう。
筆者が30年前に予言したようにサーロイン化は急速に進展。運動できない人の方が普通になったから、運動しようというダイエットも通用しないのだろう。

2010年6月14日月曜日

笑いの果てまでつれてって

「ミナミ」は一応は漫才師だが、もう何年も漫才はできず、ホテトルの運転手で生計を立てている。かつての仲間「マリ」からの営業の要請で最後の漫才をやる決心をする。自殺未遂で入院中の相方「サカイ」を口説き、ホテトルの電話受付をしていた「京子」、祖父の「ハツオ」と共に、公演地の稚内まで、ぼろグルマで移動することになる。
ぼろグルマは途中で壊れ、仲間の車を無断借用、フェリーやレンタカーを乗り継ぐうちに四人は居場所を見つけて行く。真面目なのに、やることはめちゃくちゃ、いい加減で物怖じしないようでいて、実際は小心者。結局家族のもとに帰るのが一番、ということななぁ。 題名につられると、失敗する。笑いはすくないけど、ほんわか気分にはなる。 980円/定価1,600円。

2010年6月13日日曜日

日榮 純米酒 (金沢みやげ)

金沢に行くと『日栄』をよく見かける。 金沢にある中村酒造が醸造元。 五百万石を65%まで磨いている。1,800円で純米、同じ醸造元の 山廃本醸造よりも少し安い。
いつものように常温で飲んでみる。辛口でさっぱりしているが、口で含むと米の香りがひろがるが幅がない感じ。ぬる燗の方が味が引き立つのかも。

2010年6月12日土曜日

亀有 まかや (焼き鳥)

近所で美味いものが食べられるのはうれしいことだ。 焼き鳥の名店『まかや』は近所にあるから時々ふらっと食べに行く。ただし早めにいかないとダメ。
店構えは全く目立たない、どころか、入口は室外機やダンボール、生ダルで扉も半分も開かない。 店の中も至ってシンプル。
食べ物は素晴らしい。ハツとレバーは特に美味い。他の店で食べる気がなくなるほど。鳥の巣サラダはボリュームたっぷり、定番のつくねにも大満足。フルーツテンコ盛りのサワーもあるのが楽しい。
東一が飲めるのが良かったが、最近焼酎の品揃えも増えたようだ。値段が良心的、というか安い、のもうれしい。

2010年6月11日金曜日

だるま (札幌で食べる)

ジンギスカンの名店「だるま」。ススキノで55年、昭和29年から同じタレでというのがすごい。他の有名店と違って、肉で勝負。本店は深夜までやっているので10時過ぎに行ったが、30分待ち。
七輪に鍋をかけて生マトンと玉葱とピーマンをドサっと入れて焼く。
タレにつけてもりもりと食べる。マトンは柔らかくてさっぱりあまい。溶けた脂で炒まった野菜は肉と相性バツグンで、いくらでも食べられる。たっぷりの唐辛子と少しのニンニクをいれると、タレがガツンと来る味に変身。変身ダレでモリモリと焼き、食らう。
飯をもらってタレとお茶をかけるとシメにベストのお茶漬けになるのだが、肉で満腹。スープにして飲むだけだったのは、心残り。

2010年6月10日木曜日

火の粉

裁判官の「梶間」は一家3人を惨殺事件の容疑者「竹内」を無罪とした。背中の傷が自傷とは思えないほどひどく、犯行の原因も惨殺には弱すぎるからだった。
竹内は、判事を退職し大学教員になっていた梶間の隣に引越してくる。上品で面倒見のよい隣人として、介護疲れの梶井の妻「尋恵」の心を掴む。しかし、竹内を受け入れられない梶井の息子の嫁「雪見」には良くないことが続けて起き、夫婦仲もギクシャクし、家をでることになる。そこに、武井の影をみた雪見は、一人孤立してしまう。
優しく親切な人から、残忍な犯罪者の人格が顕在化する、普通から異常にすこしずつ変わっていく。この徐々に、そしてだんだんと早くなる展開が怖さを掻き立てる。 読み出したら止まらない、怖いけどやめられない。 2,100円/定価1,600円

2010年6月9日水曜日

2009年ホノルルマラソン 記念T (アメリカみやげ)


20年前は走る人間は市民ランナーと呼ばれていた。河口湖や青梅、つくば、勝田は当時から多くの人を集めていた。
ホノルルマラソンは当時すでに20回近い歴史がある海外マラソンのメジャー大会だった。国内ではまだ理解されなかった、「楽しく走る」を広めたのも功績だ。残念ながら未だに走るチャンスはないけれど昨年走った人からおみやげとしてもらったのがこれ。スポンサーのNikeのものだ。
いつかは走りたいと思うけど、ちょうど那覇マラソンと同じ時期。しばらくは国内に専念かな。

2010年6月8日火曜日

時刻表2万キロ

日本鉄道文学の泰斗「宮脇俊三氏」のデビュー作。中央公論社の名編集者にして常務でもあった氏が休日を使っての国鉄全線乗りつぶし、その最後を綴ったもの。
計画して全線乗車を目指したわけではないから、どれも東京から遠かったり、接続が悪かったり、朝晩だけのダイヤだったりと、計画を立てにくい線ばかり。愛読書である「時刻表」からこれしか無い、という精緻な計画を立て,実行する。が、毎回うまく行くわけではない。 ここが面白い。 女子高生には優しく、男子高校生には冷たい、のみすぎで寝過ごし乗り遅れる、など、作者の素がチラっと顔をだすのも面白い。
国鉄の最後を飾る素晴らしい紀行文。

2010年6月7日月曜日

湖沼学入門

山口 瞳がなくなってから15年。氏の紀行文を読むのは楽しい。
おそらくこの『』が最初の紀行集で、この後、『迷惑旅行』『酔いどれ紀行』『温泉へ行こう』『草競馬流浪記』など立て続けに出版された。 
後年の「ドスト氏」はまだ「関氏」のままで現れるが、編集者を交えた名トリオに数々の氏を取り巻く人が加わって賑やかな旅となる。
沼で絵を書いてみたい、という氏の願いで毎月沼を探し、絵を書く。しかし、見事に計画どおりに行かない、体調は常に悪い、飲みすぎ、重い荷物と苦労ばかり。
失敗ばかりなのに、旅に出て絵を書いてみたい。この人達と旅に出たら楽しいだろう。

2010年6月6日日曜日

いろは坂から金精峠 (走っただけツー)

快晴だから関東の二大ツーリングスポット日光に出かける。
冬ジャケットは仕舞ったから、メッシュとGパンで、出た途端に後悔。寒い! この前買ったChaps履いてくればよかった。 皮ジャンもあったのに。 そういえばこの前来たときは7月末だったのにメッシュでは寒かった。
いろは坂は、峠を攻めるバイクが沢山。4発は早いね。 こっちはトルク重視のドコドコバイクだからゆったりと行く。 
湯ノ湖から金精峠への雄大な風景を眺めて、沼田に下る。 K64の背嶺峠下で趣のある民家をみつける。今日はこの辺は道の清掃の日のようだ。ご苦労様。
かえってきたのは昼ごろ。寄居当りからどんどん暑くなる。
走行距離 419.1km

2010年6月5日土曜日

美し里

小鹿酒造協業組合の代表的ブランド。ラベルでは、いかに手をかけ、特別に作ったかが特記されている。曰く、特別限定、掘り立て仕込み、純粋無菌芋から育成、国見山系原生林の伏流水、二つの麹。
すっきりと辛口、後口は爽やか、喉からすっと抜ける。このすっきりは特筆もの。 確かに旨い。ドライだから、どんな食べ物にも合う。 甘口、辛口なんでもOKだ。 先日はチーズと合わせたがこれも良し。 
これは森伊蔵だよ、という噂はよく聞く。「森伊蔵は四合だけが本物、一升はこっちだから」というのは、何年か前に酒屋できいたことがあるけど。実は美し里を買うようになったのも、これがきっかけ。 本当のところはどうなんんだろう。
森伊蔵の四合は、ずいぶん前JALが春になると中国便など近距離限定の機内販売で販売していた(2005年くらいではニューヨーク行きなどの長距離でも販売するようになったが)。
ちょうど2002年から2003年、中国でSARSが大流行の時だ。当時中国商売をしていたからSARSにもかかわらず毎週のように中国便に乗って、行き帰りで4本づつの森伊蔵を仕入れて帰ったのが懐かしい思い出だ。当時中国便はがらがらだったから、買い放題。 味は、、、全然覚えていない。 値段は2,000円くらいだったと思う。

2010年6月4日金曜日

死なないぞダイエット

読むと痩せようと思うこと確実。まず、太っていると将来確実に成人病になると脅かす、予兆なく発病するから、本人も家族も大変だ、と論理的に責め立てる。 だから、痩せるべきであると、宣言する。
ダイエットに失敗した人たちにも優しい、『痩せられないのは意思が弱いのではない、本能だからしょうがない』。そして、『この方法なら確実だよ、痩せるのはすごく簡単で金も掛からない、』と穏やかに説得する。
実践面では、世の中の数あるダイエットを一気に切り捨てる。曰く『本能に逆らっているのだから必ずりリバウンドする』、また、『痩せる薬は世の中に無い』。
自ら広告塔になり、必ず痩せるよ、というのは、作者の成人病に対する強い思いの表れだろう。 エクセルシートもついていて、実用面でも二重丸。
ただし、かつて、ジョギングからマラソンまで導いてくれた『サーロインステーキ症候群』の方が個人的には、好き。

2010年6月3日木曜日

旗本フライパン

題名がいい。「旗本」と「フライパン」に一体どんな関係があるのだろう。
週刊新刊全点案内」という図書館向けの新刊案内という業界紙に連載されたものだ。 連載時の題名が「週刊・斎藤洋・コドモオオトカゲ」というから、こちらも素晴らしい。
中身は短編集。ジャンルごとまとめているので、楽しくて面白い。 第二章の『研究室のたそがれ』がよかった。不思議物語なのだが古い研究室なら起こりそうな話。主役の大学教授が、これまた節度と嗜みがあり、大学人ならこういうだろうな、こう考えるだろうな、と期待を裏切らず。
毎日一編づつ、寝る前にゆったりと読みたい本。 2,100円/定価1,700円

2010年6月2日水曜日

Pace PICANTE Sauce (ピカンテソース アメリカみやげ)

自分でサルサソールを作ることはないから、トルティーヤチップスにはこれと決めている。一番旨いから。大ぶりの野菜の歯ごたえと酸味、ピリっとくる刺激がたまらない。PICANTE はスペイン語の「picar」から来ていて、「ピリっとする」という意味。野菜サラダに、トルティーヤを大まかに砕いて、ひき肉炒めとチーズをのせて、PICANTEソースをかければ、ちょっとジャンクの香りもするアメリカン。カリフォルニアやテキサスには良くメキシコ料理屋があった、あまり好きではなかったけれど、辛いだけのTEX MEXは日本で食べることのできないと思えば懐かしい。
このメーカには、同じものでSALSAもあって、どう違うのか不思議だった。 調べてみたらここにきちんと説明があった。悩んでいた人は多いのだね。ぐぐってみたら日本でも売っていた。 びっくり。

2010年6月1日火曜日

カシューナッツ (アメリカみやげ)

ナッツの缶詰はアメリカでは、スーパーやドラッグストアで普通に売っているけど、日本ではあまり見たことが無い。 ミックスドナッツとか、ピーナツが多いけれど、これは、カシューナッツだけのモノ。半欠けのものだから1ポンド(450g)で6.79$、600円くらいだ。日本だと300gで700円くらいかな。 円高もあってかなりお得。
適度な塩味で、旨い。この手のモノは開けるとすぐに無くなってしまうのが難点。 結構カロリーが高いから注意してても旨いからすぐ食べてしまう。コレステロールなし、保存料無添加という表示も誇らしい。
実はこれは、Krogerという全米第二のスーパーのプライベー卜ブランド品、ちなみに一位はWalMart。 このKrogerは1883年にKrogerさんがオハイオ州シンシナティで創業、今でも本社はシンシナティにある。