登場人物がいい。配管工の達夫はかつては将来を期待された中距離ランナー、達夫に強引に迫る業界紙記者の真紀。すべてを受け入れる度量のある親方。デイトレーダーの黒木が与えたという損失を保証させようと彼をつけ回す瀬川。抗争に巻き込まれた達夫は、組が抱えるカイバラと対決することになる。緊張感をもってエンターテインメントとして楽しめるのだが、黒木と組との関わりの説明、トレーダーやパソコン、携帯といった当時の最新の風俗を脇役として取り入れようとしたことが、発売後10年で全体を陳腐化させている。
面白いがそれだけ,出張や通勤での時間つぶしには適当。
ITや経済の移り変わりは早いね。 430円/対価1,900円。