2010年12月17日金曜日

天ぷらにソースをかける日本人

関東1都3県の360世帯が毎食何を食べたかをモニターするシステム「食MAP」で集めた統計データが示す、食の傾向。
天ぷらにソースをかける地方が確かにあったり、日本酒があると湯豆腐の出現率が3倍、すき焼きも3倍いつもより食卓に登場するなど、知らなかったことがデータを元に明らかにされる。
10年間で夕食の皿数が減っているものの、外食が増えているわけではないなど、面白いデータがテンコ盛り。
ただし、データをナマで説明しているから、市場調査レポートを読んでいるような味気なさがある。 データは面白いから、上手くかけばたくさん売れると思うが。
面白いけど味気ない、 860円/定価1,300円。

2010年12月16日木曜日

小布施 栗かの子

もうずいぶんと前、山手線沿いの戸山の都営住宅がまだ平屋だったころ、その近所に小布施の売店があった。数年、もっと短い間かもしれない、人通りも少ないところで、なんでこんなところにあるのか、と不思議に思っていた。 関係者でも早稲田の理工に通っていたのだろうか? 
さて、そんな事で昔からおぶせといえば栗、というのは刷り込まれていたが、今や小布施は大観光地として街も綺麗に整備されている。
買ってきたのは定番の栗かのこ。 大きな栗がたっぷりで旨い。

2010年12月15日水曜日

吉原手引草

引手茶屋の内儀が教える吉原のしきたり、遊び方。なるほど「手引草」は手響き書か、と納得して読み進める。続いては大店の舞鶴屋の「牛」のはなし。
吉原の様子や日常をとともに、「呼び出し花魁」葛城の事件を追っているらしいことも明らかにされる。
花魁の育て方、遊びかた、単に遊女と客で成り立っていたわけではない吉原の内情を語りながら、謎解き物語であること、題名の意味もはっきりと明かされる。
実際には登場しない葛城がそこにいるようにくっきりと浮かび、「頑張れ葛城」と応援してしまう。吉原案内とても(今や役に立たないが)秀逸。
あっぱれ葛城。すごいぞ松井今朝子。 定価1,600円/★★★★

2010年12月14日火曜日

炭火焼 七厘(三ノ輪)

幻のタン、が売り物の三ノ輪の七厘。一階の奥の掘り炬燵席に陣取り焼肉ざんまい。外のテーブルと二階もあるからキャパは結構大きそうだが、人気の店らしく、火曜日でも満員。
まずツマミににユッケと牛刺しをもらう。刺身はわさび、まあ、普通かな。
電話で注文の「幻のタン」と「おまかせコース」を食べる。 
タンは旨い。塩コショウしてあるから、さっと炙ってレモンをかけて食らう。柔らかさと旨みに自信があるからであろう、1cm近くの厚切り。 切れ目がいれてあり火が上手く通るようにくふうがある。さっぱりと旨みが染み出してきて噛むほどに味わいが増す。
おまかせは、残念ながらバラエティーにかける。霜降り、脂に赤身を混ぜてのコースでなく、どれもがtoo fattyで残念。おまけの切り落としもFatty。
マッコリのサイダー割りをグビグビやりながらワイワイやるにはちょうどいい。

2010年12月13日月曜日

治験

会社をやめてぶらぶらしている宮野は、法外なカネでアメリカの健康食品販売の日本代表となることを勧められる。
ホムページをチョイチョイと作成するとすぐに売れる。突然のアメリカ本社の営業停止、連絡も取れなくなる。愛猫が死んだのは売っていた健康食品が原因とわかり、健康食品のせいで死亡したという人間もでてくる。ぐーたらだった宮野には真相解明が使命との啓示、と、都合よく真相を一緒に確かめてくれそうな女が出現。英語は苦手の宮野が、アメリカに渡ると、関係者はなんと日本語を話すことができる。両手を縛られて袋詰め、川に投げ込まれてもなんとか助かり、ホテルまで歩いて帰ってしまう。と突然の事件解決。
帯に誇らしげにある「ジェットコースタークライムサスペンス」どころか、短文を都合よくつなげただけ。 定価1,600円とはよくも付けたものだ。暇つぶしにもならない。

2010年12月12日日曜日

いも子とこぶ太郎

北海道も行くのはいつも出張だから、おみやげを買うことはないのだけれど、今週は特別。いくつか買い込んできた。
最初はこれ、カルビーのポテトチップ。 堅揚げのポテトチップに、これまたパリパリにした昆布が入っている。 ポテトには旨みが染みこませてあるし、昆布の旨みも楽しめる。 でも高すぎ、630円とはね。

2010年12月10日金曜日

ダイスをころがせ!

駒井健一郎は失職し妻子とも別居中。高校の同級生『天地』からの突然の噺は、「選挙に出るから秘書として手伝え」というもの。
金もコネもなく、あるのは理想だけ、仲間は高校の同級と家族だけ、という「勝ち目の無い」選挙に飛び込んでしまう健一郎は、自信喪失気味の大人への応援者だ。
知恵を絞って名前を売る、仲間を増やす、応援を頼む。公示後の選挙活動は終盤どころか、ゴール直前、ここまでの地道な努力と活動が政治活動の基本であることがよく判る。海千山千の議員たち、応援も妨害もテンコ盛り。
知恵と力で仲間を引っ張る健一郎と天地、全力で頑張る仲間たち。中年の青春爽やか物語。 

2010年12月9日木曜日

罪深き海辺

東京から二時間の海に面した田舎町、隆盛だった漁業が衰え、財政は逼迫しているが、かつて、「殿様」と言われた大地主が住んでいた。突然の死のあと遺言によって遺産は全て市に寄付され、屋敷はヨットハーバーに変えられた。 
殿様の身寄りが殺されていたり、資産の処理に疑惑があるものの、表面上は平穏だった町に、「殿様の遺産相続人」らしい人間がやってくると、事件が起こる。殿様の検視をしたという刑事の不可解な死、地のヤクザと広域ヤクザの抗争、連続する関係者の死。
古い映画を見ているようだ。しなびた町の権力者同士の黒い結びつき。暴く正義漢は、子供の頃の町を去り都会暮らしで腕が立つ。目立たずボンクラなようで実際には敏腕の刑事と影で支える警察幹部。正義漢を慕う少年、仄かな思いを寄せる美人ママ。 安心して一気に読めて、爽快。
いいぞ 大沢在昌。 2,100円/定価1,700円。

2010年12月8日水曜日

ジャパゲッティ (韓国みやげ)

韓国ジャージャーメンは、ジャパゲッティ。
ソフト麺で作ったジャジャメンといった感じ。 ジャパゲティは人気があるようで、カップ麺でないインスタントのジャパゲッティもある。 
味も好みというほどではないが、見かけもよくないよね。

2010年12月7日火曜日

三方六 (北海道みやげ)

北海道には旨いものが沢山ある。柳月も好きな店だ。「黒豆ロールケーキ」が上手いけど、定番の「三方六」。 薪をイメージしたバウムクーヘン、模様は白樺。
しっとりした食感、バタークリームの懐かしい味。 古臭くなる一歩手前で踏みとどまっている。パッケージの落ち着い色使いと相まって、北海道の代表、歴史と貫禄の老舗の横綱菓子である。

2010年12月6日月曜日

フラガール デスクブラシ

ハワイ土産のデスクブラシ。 
フラのパウスカートがPPひも(というのだろうか)を割いたもので出来ている。机のちょっとしたホコリを払うのには最適だよね。

2010年12月5日日曜日

歩く台北 2010-2011

2年ぶりの台北。食べ歩きのために新版の「歩く台北」を購入。
最初に買ったのは2004年版、「台北在住者6人の行きつけ&口コミ」が250店舗、重宝した。2008年を買い足して、今度はついに2010年、掲載店舗も338店と大幅アップ。
例えば淡水では、「佘家孔雀蛤大王」、お気に入りの「永久号」も初登場だ。依然として「林華泰茶行」は掲載されていないなぁ。
食べ物屋がほとんどだから、食いしん坊には重宝、お土産物などバッサリだし、駅近く以外は全く紹介されていないという割り切りもいい。
行きたいと思いながらも、台湾新幹線にも乗れず、臺北から足を伸ばしたのも、多少。今度はどこに行こうかと見ているだけでも楽しい。



2010年12月4日土曜日

Garmin Zumo660を車で使う

外環三郷出口が渋滞するのは、「新三郷ららシティ」ができたから。調べてみたら武蔵野操車場の跡地の再開発ということだ。
三郷は高速で通るだけだから、上を通過しているだけで土地勘は全くない。ここに、ハーレーが出店するというから、Zumo660のカーマウントを試してみようと出かけてみた。ご覧のとおりの引き起こし体験会。バイクウエアの販売に、中古車展示と結構気合が入っている。大きなハーレの袋を持った人も見かけたら売上もあるのだろう。
カーマウントには専用のソケットがあり、ここにシガーライターソケットからの電源を入れる。バイクと同じようにエンジンをかけるとZumoも始動する仕掛け。アイコンを車に代えることができる。吸盤付きのマウントでダッシュボードに固定する。視認性もよく、音量も十分で、3Dの地図の表示も大変よろしい。直射日光が当たらないので、バイクよりもよく見えるぐらいだ。残念なのは値段。アメリカで買えば30ドルくらいなのに、日本では1万円近く。 アマゾンでもUS以外には発送しないから、モノは同じで3倍近く高いものを買わざるをえない。価格はもっと安く出来るはずだが。
肝心のららシティーはアメリカのモールに習ったのだろう、専門店がゆったりと並び、併設の駐車場にフードコートもあって一日楽しめるようになっている。アメリカならクリスマスでモールは朝から大混雑だろうが、日本ではご覧のとおり閑散。昼前ということもあるのだろうがちょっと寂しい。
IKEAとCOSTCOが入っているけれど、BESY BUYと同じように電気屋も入ればもっと客が来るだろうに。

2010年12月3日金曜日

いし橋でしゃぶしゃぶ 

明治5年の創業という「いし橋」は、すき焼きの名店。 ここであえてシャブシャブを食べる。
店はひっそりとある。玄関を開けると広い玄関で女将がお出迎え。懐かしい祖父母の家に行って食事をするような感じである。いい具合のくたびれ感のある家でゆっくりくつろいでシャブシャブを食べる。ビールのグラスが小ぶり、お銚子も小さく徳利は袴付き、と全てが懐かしい。
肉はもちろん絶品、霜降りの豪華なものだ。 胡麻だれは甘め、ポン酢はすっきりで、どちらもいい。肉以外は全て仲居さんが給仕してくれるから、楽ちんでもある。ゆったり食べて呑んで3時間。昨年の「今半」よりはぐっとお得だったのも嬉しい。

2010年12月2日木曜日

東京かわら版 22年12月号

しばらく購読をやめていた「東京かわら版」。
端から端までじっくり読み込んで落語会と定席の予定を舐めまわし、早耳情報と合わせて、短期・中期計画をたてる、ラジオは欠かさず予約録音してMP3に、新刊本とCD・DVDのチェックも十分に。こんなコトしていたら普通の生活ができないからだ。
何気なくホームページを見たら、白酒師がサンタクロースでおいでおいてしている。インタビューもだ。速攻で、年間予約。 でもここまだ振込なんだよね、申し込んで三日経ったら、本誌と一緒に用紙も来たぞ。
白酒師が喜助から昇進したのは2005年。もう5年もまえなのかぁ、月日の立つのは早いね、でも期待したとおり売れっ子頭になってくれて嬉しい。大隈さんも応援しているぞ。

2010年12月1日水曜日

美味巡礼の旅

小泉武夫「味覚人飛行物体」先生が日本全国から旨いものを紹介する。日経新聞で長く連載している「食あれば楽あり」の毎日新聞版といったところか。
独特の「小泉語」が爆発することはなく、抑えた筆致で土地の名産を紹介しているのだが、さすがの小泉先生。読んでみると行きたくなるところばかり。日本全国まんべんなく紹介しているから、まずこの本を読んでから出発すれば旨いもの探しに困ることはない。
たとえば、この前行った矢吹には旨い蕎麦屋があるし、阿武隈R288沿いには絶品「油揚げ」があるという。アンコウで有名な北茨城からちょっと足をのばすだけで、「懐かしいさんまのみりん干し」が手に入るし、米沢に行ったら「鯉のうま煮」が圧巻であると、どこに行ってもツーリングのタネ本としても役に立ちそうだ。
便利だから1,300円まで出す/定価1,600円。