2011年12月23日金曜日

荒川フレンドリーマラソン


足立フレンドリーマラソンでハーフを走る。晴れの予想は外れ、雲が多く日射しがないから寒い。川下に向かっての寒風。気温は7°だが、体感は3−4°。まずは下流に向かって10km、スタートして5km位までは抜かれっ放し、ペースをあげないようにじっくり行く向かい風だから少し汗ばむくらいで快調。このルートは鉄橋と橋がたくさんあって楽しい。まず京成本線、高速6号をくぐったら東武伊勢崎線 堀切から鐘淵までの線路沿い、R6を超えたら京成押上線、蔵前橋通りをくぐって総武線、京葉道路と高速7号、新大橋通りをくぐって、都営新宿線をこえて葛西橋の手前で折り返し。帰りはモロの向かい風、寒くてきつい。足があがらずスピードも出ないが、朝しっかり食べたせいか食いバテもせず、息をきらすこともなく淡々と走ることができたのは練習の成果か。終わってみればタイムは平凡。
着替えは狭いテント、河川敷だから着替えたあとは体を休めるところもないけど、楽しい大会。

2011年12月17日土曜日

談志が死んだ(立川談志+落語立川流一門)

立川流一門が、家元と一門、自らを語る。一門の力関係がわかるのが面白い。弟子が一番の談志ファン、かつ理解者であることがわかる。家元は孫弟子の名前も顔も知らない、だから二つ目試験の緊張感がビシビシ伝わってる。でも一番の収穫は最終章。おなじみの語り込むような文体。もう聞けないと思うと悲しい。誰も継げない談志。さてこれからどうなるか?定価2,200円 ★★★

2011年12月14日水曜日

週刊文春12月8日号(談志追悼)

談志が亡くなって、追悼号でも出すかと思いきや、意外と小さな記事。トップは秋篠宮の爆弾発言。さすがの落語界の家元も日本の象徴にはかなわないのか。パンダにやられた圓生よりはましと思うべきか。
特集はたった4ページだからすぐに読める、見出し以外には新しいネタは無いものの、これだけの記事からでも談志の大きさがわかる。失った喪失感は日を追って大きくなる。復活講演を聞いたのは少し前のような気がするが、残念だ。

2011年12月10日土曜日

CASIO SPORT ランニングウォッチ STR-900J-1JF



10年くらい使ったカシオのランニング時計が壊れたので、新規に調達。GPS付きと迷うがUS値段と日本版のあまりに大きな金額の差に驚く。今年の夏USに行く時の楽しみとして、安いものを買うことにする。で探したのがこれ、結局今まで使っていたものと同じ、後継機を買うことになった。
使い方はいたってシンプル、Start/Stopを押すだけ、Lapは下のLapという具合にわかりやすい。ボタンも液晶も大きいから見やすく使いやすい。以前は黄色、今度は黒。もっと派手な色が良かったけど使い勝手は抜群。

2011年12月5日月曜日

週刊現代12月10日号(談志追悼)

連載を持っていたからか、「週刊現代」はグラビアと特集で家元の追悼記事が充実している。記事とグラビアで多面的に振り返っている。若い頃の弾けるような写真がすばらしいから、もっと見たい。コント55号との写真からも時代の先端を走っていたのがよくわかる。
「いや、はや、ドーモ」では家族が隠していたという病状を素直に記載した未発表原稿がある。弱気な家元は見せたくなかったのだろう、病状が率直に語られている。
NHKラジオで放送中の「談志さんをしのんで・新・話の泉」を聞きながら書いている。桂三枝がゲストの昨年の録音では、声の様子が悪いのがよくわかる。家元は晩年の志ん生に「座っていただけでもいい」といったそうだが、家元もそのとおりだ、もっと見て聞きたかった。

2011年11月13日日曜日

岩井将門マラソン

誕生日ランで、いわい将門マラソンを走る。今年で21回というからすごいものだ。守谷からの7時初の始発の送迎バスに乗る。うとうとしている間に会場に、たっぷり時間があるから体育館でゆっくり休む。館内に荷物預かりもあり、大変素晴らしい。駅から遠いのが難点、帰りのバスは渋滞で随分時間がかかった。
練習不足で時間内がぎりぎりの持ちタイムだから、完走が唯一最大の目標。10kmを越えるまでが辛かった。10Kmから15Kmが快調、18kmでガス切れ、私設エイドの金平糖に救われて完走。終わってみれば「さくらんぼ」より楽だった、気温のせいだろう。

2011年10月24日月曜日

シーフードレストラン ちきちき (青森で食べる)

青森から浅虫に向かう国道4号のバイパス沿い、トンネルを抜けてすぐにサーフショップと一緒にある。伊豆なんかによく有りそうな店構えだけど、青森津軽湾沿いには似合わないかも。店は片面が広い窓で明るく気持ちがいい。メニューは結構豊富、ピザ、パスタ、カレー、どれも魚介類を上手にアレンジしてある。選んだのはうにソースのパスタ。海の旨みが濃縮されたようなソースがたっぷり、大盛りにしたからパスタもボリュームたっぷりだ。旨い、遠すぎて気軽に行けないのが残念。

2011年8月4日木曜日

東京 五つ星の肉料理 (岸朝子)

岸朝子東京五つ星シリーズの一冊。今度は肉だ。業界で長く第一人者を務めている筆者らしく、選択は堅実、老舗が多い。 トニーローマを載せるなら、バルバッコアも、Lawry'sもBarbacoaも載せてくれ、とも思うけれど、この本の対象はきっと食べログとは重ならないのだろう。年配の小金持ち。 カルビの脂やホルモンのギラギラに胃袋が反応する世代ではなくて、肉だけでなく前菜もご飯もまんべんなく食べたいという人達。
出版は東京書籍。教科書の最大手がこんな本も出すんだというのが驚き。
Zagatや食べログのように口コミを取るか、業界の権威者に従うか、でこの本の勝ちも変わるのだろうが、時代は完全に口コミ。 ★

2011年6月26日日曜日

塩丸いか

イカはどこでもあるだろうが、普通はナマ、一夜干しとスルメはあっても塩漬けなんて見たことなかった。
原村のA・コープで見つけたから、オモシロイと思って買ってきた。「塩いか」は信州名物、作っているのは福井だが、ほとんど信州向けなのだろう。新鮮なイカのあるところでわざわざ塩漬けをたべることもないから。
胴に足を入れてあるから引きぬいて塩抜き。ゲソにマヨネーズを付けて食べたら最高に旨い。 胴は輪切りでワカメとポン酢和え。 酒の肴に最高だ。
ジョグ 4.8km、30'10" (腰は痛いが20分台も見えてきてうれしい)

2011年6月25日土曜日

東京かわら版 23年7月号

かわら版の7月号。インタビューが桂吉弥。上方とは珍しい。CDは「桂吉弥のお仕事です」シリーズを何枚か持っているが、ナマの高座は聞いたことがない、上方演芸会で何度か聞いたことがあるくらい。「徒然亭草原」で出演していた「ちりとてちん」は見たことがない、どころか、「ちりとてちん」も知らなかったくらい。「酢豆腐」なら知ってたけど。今はやる人が増えたのもドラマのおかげか。
寄席にもずいぶんご無沙汰だから、毎月定席のプログラムを見るのが楽しみ。鈴本は「市馬」師に「三三」師、池袋には「川柳」師、浅草には「馬生」師に、文治を襲名する「平治」師も出るじゃないか。どれも行きたいところばかりだけど、7月は忙しいからなぁ。
ジョグ 4.8km 30'55" (足の付根がちょっと痛い)

2011年6月24日金曜日

シャドウマンサー (G・P・テイラー)

19世紀のスコットランド。牧師「デマラル」は密輸や鉱区の経営で地域のドン。さらに魔法の「ケルヴィム」の力で全世界の支配を目論む。 トマスは漁師の子、父を嵐で失い、病気の母は施病院で、ひとりで洞窟に住む。ケイトはトマスの幼なじみ。奪われたケルヴィムを取り返すべくアフリカからやってきた「ラファー」と三人で「デマラル」に立ち向かう。スコットランドの荒涼とした風景と、深い森、石造りの城で繰り広げられる冒険譚。
仕掛けも主人公も魅力的なのに、物語に入り込めないのは脇役の多さと強すぎる宗教色。超然としすぎているフラファー、改心するビードル、トマスの見方になるクレイン。それぞれが魅力的すぎるから表れ方も消え方も唐突。最後の結末も予定調和で盛りあがりに欠ける。
もっと面白くなるはず、という内に終わってしまうのが残念。 ★

2011年6月23日木曜日

ベーカーバウンス 三軒茶屋本店 (三茶で食べる)

ミッドタウンの支店には時々行くけど、本店は初めて。
住宅地にひっそり、中に入れば、60年代のダイナーで食べるようだ。ベーコンチーズにオニオンリングを添えてボリュームたっぷり。 自家製と言うトマトケチャップがうまい。
オニオンリングの甘味を楽しみながら、バーガーを重ねてナイフで切る。小さく切り分けたらケチャップにつけながらもぐもぐと食べる。肉とチーズの旨みに、ベーコンの脂、ケチャップの甘味も加わって複雑、かつジューシー。ナマのオニオンが爽やかだから、高カロリーも気にならずにどんどんたべる。 
あまりにニッポン的な旨みと繊細なハンバーガーをたべたら、大味でデカイバーガーが食べたくなった。今度の出張では、IN-N-OUTでも食べることにしよう。

2011年6月22日水曜日

五一ワイン エコノミー (富士見みやげ)

五一ワインは塩尻にある。A・コープで買ったのは一升瓶入りのデイリーワイン。1,600円だからずいぶんとお買い得、Webページによれば数種をブレンドとのこと。
ぶどうの甘味が強調されたすっきりとした味わい。刺激なくスルッと喉を越えてしまう飲みやすさ。淡麗であるから、軽いボディと爽やかな香りと喉越しが魅力。その分、重厚さや複雑で刺激的な味わいはない。少し軽すぎて中身が感じにくいけれど、毎日ワインとしては値段も手頃で一升瓶の気安さがいい。

2011年6月21日火曜日

そばドラ (富士見みやげ)

富士見のA・コープで見つけた「そばドラ」。どらやきの皮にそば粉をまぜて皮を作っているようだ。富士見にある「ロンシャン篠崎」の製造。
買ったのは、そば、くるみと抹茶。 そばの実入はプチプチとした食感がたのしい、くるみはよくある感じだが、一番うまい。 大きくて食べでがあり、珍しいから信州土産としてはお勧め。 

2011年6月20日月曜日

やたら漬 (山形みやげ)

やたらと野菜をいれるから、「やたら漬け」。山形にも漬物は多いけれど、丸八といったらやたら漬で有名、大正から販売していたというから立派な歴史だ。駅ナカの売店で一袋購入。オリジナルは少し甘いから、ピリから味の辛味噌を選ぶ。
いろいろな野菜があるから、口当たりもおもしろい、ボリボリ、ポリポリ、カリッといろいろ楽しめる。全体はピリ辛味噌のあじに統一。 パリパリとやって、酒をグビリ。 旨いから、これもあっという間になくなってしまう。

2011年6月19日日曜日

富士見 蕎麦 「丸甚」

「入笠山」もあるし、友人が住んでいたりと馴染みのある「富士見」。今回は家を探しに来たついでに駅前の「丸甚」に。 
駅駐車場の裏なのだが、表通りからは一本はいるので見つけるのは大変。民家の横にちょこっと蕎麦屋。 おばあさんひとりで切り盛りのようで大変そう。 
座るとすぐに漬物のお通し。量もタップリで旨い。車でなければ真澄で一寸やりたいところだ。
頼んだのはもり二枚と天ぷら、量もタップリ。かき揚げは人参や玉葱が入っていて、塩味が付いている家庭的な味。150円とは驚くほどの安さ。ドロリのそば湯も堪能して、満足。人気の程がよくわかった。
走行距離 505km

2011年6月18日土曜日

ママの狙撃銃 (荻原浩)

「曜子」は、かつては殺人の請負。25年たった今は二人の子どもを持つやり繰りに明け暮れる平凡な主婦。
買ったばかりの一戸建てのローン、私立中学に入学したばかりの娘がいるのに、夫はリストラ、やむを得ずかつての商売を再開する。
曜子はしっかりものだから一家の問題をひとりで抱えて大忙し。幼稚園児の世話に追われ、学校でいじめられているらしい娘に悩み、頼りない夫をしっかり支える。小さな庭で花を育てる優しさもある。しかもスナイパーとしても一流。
こんなママがいたらみんな楽で楽しくていいなぁ。幼稚園児の秀太が、重く暗いところを上手く中和して、楽しく読める。でもラストはちょっと消化不良。★
ジョグ 10.05km 1°10'31" (雨の中の10kmラン、気持ちいい)

2011年6月17日金曜日

祭太鼓 阪急三番街 (大阪で食べる)

伊丹空港からバスで大阪駅まで。阪急ホテルに着いたのが11時半だったから少し早い昼にする。手近の三番街の地下のレストラン街の一番奥にある祭太鼓に入る。
ここは親子丼とカツ丼が専門だが、代わりカツが色々とある。 悩んだ挙句、「トマトカツ丼」。食べる前には想像ができなかったが、トマトの酸味が甘い出汁と上手く調和してさっぱりカツ丼になった。ポテサラもつけてボリュームたっぷりの昼食。 二日続けてのカツ。

2011年6月16日木曜日

とんかつ 井泉(湯島本店)

4時近くの中途半端な時間でも相手いるのが嬉しい。 この日は上野の「大山」と迷った挙句に「井泉」に。というのはに週間ほど前、同じ時間に寄ってみたらたまたま水曜日の定休日で入れずだったから。
頼んだのは「ロースかつ定食」、注文すると「お定食一枚」と注文を通すのが面白い。程なく土瓶でお茶がやってくる。カツは小ぶりだが「箸で切れるほど」柔らかいのがお約束。ぶつ切りの葱がタップリ入っている豚汁もうまい。ご飯をお替わりして満腹。

2011年6月15日水曜日

翼をください (原田マハ)

1920年代後半から1930年代は長距離飛行の開拓期だった。有名なリンドバーグの大西洋横断が27年。
アメリア・イアハートは直後に大西洋横断を成し遂げ女性飛行士として活躍した。彼女は37年には赤道上世界一周の途中、南太平洋で遭難するが、機体が発見されていないなど謎も多い。毎日新聞社のニッポン号が発の世界一周へと離陸したのは39年。 「翼をください」はこの二つを結びつけた長距離飛行黎明期のドラマだ。
世界一周を達成したニッポン号の記念写真には塗りつぶされた跡がある。記者の青山翔子は、日本丸生き残りのカメラマン「山田」を訪ねてカンザス州アチソンで、理由を聞き出す。太平洋で行方不明となった「エイミー」がニッポン号に乗っていたというのだ。前半は丹念にエイミーの飛行を辿り、ニッポン号の一周へと展開する。一途に努力した者達の友情と愛情の物語。素晴らしい ★★★

2011年6月14日火曜日

山吹極 上級者向け食中酒:生酛純米無濾過原酒 

人形町今半で呑んでからずっと探していた山吹極。山形の朝日酒造で醸しているのがわかって、さくらんぼマラソンのついでに買ってきた。
淡麗辛口の対極、芳醇旨口。どっしりしていて、ぷうんと米の旨みの香りがする。口に含むと甘くて酸味のある重みが感じられる。だから、水のようにするりと飲める酒ではないから、かえって濃厚な料理によく合う。 色は濃い黄色、山吹色だ。この香りと旨み、そして色の三拍子が揃ってこその山吹極。
レバニラに合わせてもいい、中華でも全く問題ないほどの旨み。だから脂のこってりしたすき焼きにもベストのマッチングなのだ。

2011年6月13日月曜日

おみ漬け (山形みやげ)

おみ漬けは山形の名産。青菜(からし菜の一種らしい)と大根や人参と一緒につけた物。家庭でも作るのだろう。
青菜の独特の風味と少しの辛味が特徴。青菜はパリパリ、大根は一風タクワンのようで噛みごたえあり、人参や紫蘇もアクセントになって複雑な旨みが口中に広がる。
飯のおかずに、酒の肴にちょいとつまむに最適。うまいから一袋があっという間になくなってしまう。

2011年6月12日日曜日

さくらんぼマラソン再び

山形は快晴、東根のさくらんぼマラソンに参加。道が混んでいたからラインに並んだのはスタートの直前。おなじみの瀬古さん、Qちゃん、千葉真子ちゃんに見送られて出発。
自衛隊駐屯地をぬけて市街地をぬけるゆるたかな登り、10kmを超えてからはほとんどが下りだから前半頑張れば後は楽。とはいえ練習不足だから関門は全てギリギリで通過。辛いのは駐屯地に戻ってきてから。基地内を3kmも走るからここが一番大変。 なんとか2時間24分で走り切る、完走のご褒美はQちゃんとの握手。
走った後の楽しみは食べることと温泉。谷地まで走って、肉そばの名店「いろは」へ。
いつもながら広い店内はお客でいっぱい。出来るまで時間がかかるから座敷でマンガを読みながらひたすら待つ。走った後の乾いた喉には水が嬉しい。セルフサービスの水をなんども飲んで待つ。十分待った後に、出てきたのはおなじみの肉そば。油の浮いた出汁の上には廃鶏の固い肉が、ぎっしり。 蕎麦は固めだから顎をしっかり使ってガシガシと食らう。
お次は風呂だ。健康温泉道場とすごい名前の着いた「八百坊」へ。国道13号沿いで市街地からも近い便利な場所にもかかわらず入っているのは数人の穴場風呂。風呂はいい。薄暗い浴槽にの片側は岩が衝立状に配置され、てっぺんから湯がザバザバと注がれる。チョット集めのヌルヌル湯で、マラソンで日焼けした肌にはピリっとするのが、かえって気持ちいい。
ワラヤで山形の地酒を仕入れたら、高速をひたすら走る。東京に近づくに連れて天気が悪くなる。
走行距離 905km、 ハーフマラソン 2°25'37"

2011年6月11日土曜日

一寸亭支店 (山形で食べる)

「さくらんぼマラソン」に出場のために山形に来た。久しぶりの一寸亭支店。さっそく「冷たい 鳥そば」を注文。
出てきたのは、ぶつ切り葱の大盛りに、椎茸、三つ葉、筍にかまぼこと盛りだくさんの具。蕎麦がちっとも見えない。出汁は肉そばとおなじさっぱりの鳥スープで旨い。歯ごたえのある葱をガシガシと食うと甘味がしみ出して出汁と絡んでいい味になる。葱をバリバリ、麺をズルズルと盛大にかき込むが、大盛りの蕎麦はちっとも減ることがなく、蕎麦と葱と出汁の調和をタップリ楽しめる。
夜は駅ナカの三津屋に。鰊があったから一寸いっぱい呑んでしまう。旨みを聞かせて柔らかく煮てあるから、蕎麦に乗せて食べるのはもったいない。冷酒グビリ、鰊をちょろり。お通しで出てきた鳥の煮こごりが大変うまかった。
残念ながら、蕎麦は普通。人気のある有名店なのに、駅ナカだからかな? 本店で板そば三人前を頑張って食べたのが懐かしい。明日のレースに備えて暴飲暴食は避けるのが賢明。でももり一枚ではすこしたりなかったな。

2011年6月10日金曜日

努努鶏 (福岡みやげ)

福岡には「冷やして食べる唐揚げ」があるという。 珍しいから博多駅ビルで見つけて買ってきた。名前もユニーク、「ゆめゆめどり」と読むらしい。 
説明書にも、「決して温めるな、ゆめゆめ、疑う事なかれ」とかいてあるから、冷凍庫に保管、食べる直前にあけてみた。 見た目は、手羽先からあげ、ゴマがかかっているのも普通。 
一つかじってみると、歯ごたえがしっとり、皮がパリパリ、香ばしい甘辛醤油味が染み込んでいて、旨い。 パリ、コリのあとでジワーと旨みが広がる。フニャっとした柔らかい唐揚げの対極。凍らせることで歯ごたえを増し、じっくりつけ汁に付けることで旨みをしみこませる。 ご飯のおかずというよりは、酒の肴。うまい。

2011年6月9日木曜日

銭湯の女神 (星野博美)

香港返還を香港に住んで見届け、日本に帰ってきてから3年。ファミレスを執筆場所として、身辺、世相を切り取ったエッセイ。時代は2002-3年くらいのだろう。
ユニークなのは、当事者と異国人の目の二つで見ていること。プラダを買った友人の「一応、プラダ」に対して「早く気付かなくてごめん」と謝る日本の若い女。プラダを見て「本物じゃないよね」「当たり前」という会話をする筆者と香港の友人。友人に拒否されないための空虚な会話と、儚い関係。作者の切り取った風景は10年を経てさらに浸透している。
作者が見るのは身の回りのささいな事ばかり、銭湯の富士山の絵であったり、高齢者に注意という看板。小さか事から日本の風俗をググっとえぐる筆力に圧倒されてあっという間に読了。 ★★☆

2011年6月8日水曜日

ヴァンパイア真紅の鏡像 (平谷美樹)

二段組み550ページの大冊を一気に読む。 スコットランド グランピアンといえば読まねばなるまい。たしかに古城巡りルートもあるくらいだからヴァンパイアだって生きているだろう。作者はいい場所に目をつけたものだ。
200年の眠りから覚めたヴァンパイア、魅入られてしまったロンドン在住の日本人家族。父を亡くした隆宣は、帰国し母の実家のある島でひっそりと暮らすが、ここも安全ではない。島民を巻き込んだ壮絶な戦い、生き抜く隆宣。 自らも変身した隆宣とヴァンパイアの最後の対決。
ヴァンパイアに悟りは不要、最後まで殺戮とエロスで押し切って欲しかった。1,800円と値付け/定価2,500円

2011年6月7日火曜日

ツオップ パンドカレンツ コルンバイザー

ツオップの「パンドカツレツ」。
ここのいいのは、タップリとしていること。ライに山葡萄がぎっしりと入っているからどっしりとした重みがウマにつながる。外側にあるたっぷりのケシが食感を変化させる。
山葡萄の甘味がライのしっとりモッチリと少しの酸味にマッチして、噛みしめると旨みの変化が楽しめる。

もうひとつもライ。 こちらもどっしりで松の実がぎっしり。これもうまいなぁ。

2011年6月6日月曜日

繁栄TOKYO裏通り (久田恵)

バブル崩壊が現実に実感され、銀行の破綻、就職氷河期の始まりであった1993年。これから一年後の1994年から二年間にわたって連載された東京の風俗ルポ。
地方都市に先駆けて景気後退が始まっていたはずの東京、しかし題名は「繁栄TOKYO裏通り」であり、裏通り経済まで繁栄の繁栄の残滓があったことが題名から伺われる。あるいは、全てに伝搬遅延がある裏通は、表通りの崩壊が始まった頃がピークだったのか。
キーワードは二つ。前向きに全力疾走、巨大、派手はまだまだ現役。金を求めての不法就労、ガイジン男ダンサーに群がるOL達、アルバイト芸者。もうひとつ暗い闇、オウムが壊した安全神話、ホームレスの急増。 失われた20年の始まりの混沌が描かれる。 
当時の体験者には懐かしい、思い入れ含めて★★。

2011年6月5日日曜日

山廃純米 手取川 (金沢みやげ)

インターナショナルワインチャレンジで金賞を受賞の 山廃純米。 山廃造りだから手間はかかるが味が深くて濃い。
常温でクイッと呑んでみると、米の旨みが口中に広がり、あとからピリっとした辛味が追いかけてくる。淡麗の正反対の濃くて芳醇な酒。少し燗をしても旨いかも知れない、ボディのしっかりした芯がある味である。旨みが濃いからどんな料理にも合う。たまたま蝦チリソースと合わせたが、お互いに引き立てて食中酒としては最高。 さすがワインチャレンジで認められただけのことがある。
ジョグ10.05km、1°12'44" (二日連続の10km走り、来週のハーフの最終練習だが、足は重い)。

2011年6月4日土曜日

寧記 豆鼓香魚 (台湾みやげ)

小魚の加工食品といえば佃煮だが、台湾では、豆鼓で味付けしたオイル漬けはよく見る。これは、唐辛子も入ったピリ辛。
スーパーでよく見る寧記。食品会社かと思ったら、本業は麻辣火鍋店、創業30年の老舗。麻辣味の瓶詰めもたくさんだしているし、スープのもとはAmazonでも売っている。
オイルを使って野菜炒めをすれば、一気に本場台湾の味である。 そのまま食べれば酒の肴、豆鼓の旨みがご飯のおかずにも最適と、何にでも使える万能ビン詰。
ジョグ14.8km, 1°59'55" (ハーフ準備ラン、10km制限時間がギリギリ、完走できるのか?)

2011年6月3日金曜日

羽田ラウンジ

羽田のJALのラウンジが新しくなってからしばらくたつ。 
久しぶりのに晴れたから窓際に座って外をながめたら、サマンサタバサのデザインが横切っていくを見た。しばらく前から時々見たことがあるけれど乗った記憶はない。
調べてみたらいろいろキャンペーンをやっているらしい。一万円買って1,000円割引というのは使うことはないだろうが、、、

2011年6月2日木曜日

凸凹デイズ (山本幸久)

凪海は3人だけのデザイン事務所「凹組」の新人。遊園地のマスコットにデザインしたキャラクターが採用されて、気鋭の女デザイナーが社長のデザインスタジオで働くことになる、凹組で選ばれたのは、キャラクターだけだったから。
女社長は、10年前に凹組を立ち上げた仲間、賞をとって引きぬかれた格好で独立したから、凹組とは深い因縁がある。当時と今をクロスしながら物語は進み、頼りなげな凪海の成長、女社長の微妙な状況、凹組二人の才能がだんだんと明らかになる。
分かりやすいキャラクターと分かりやすいストーリー展開で、デザインスタジオの厳しい実情を薬味にした、成長ストーリー。
明るくて楽しく読めて、読後も爽快。 ★★

2011年6月1日水曜日

プリンス・エドワード島 七つの物語

赤毛のアンが住んでいたプリンス・エドワード島はカナダ東北部、ノバスコシアの北にある。略してP.E.I
15年前の夏の終わり、ボストンからドライブで行った懐かしい島、当時は橋がなく、フェリーでしか渡れなかった。島は平地がなく、緩いアップダウンが続く、島内に大きく切れ込んだ湾、砂州、そして赤い土。キャベンディッシュの海岸はシーズンの終わりの寂しい風景。名物のロブスターは教会で食べる。 丁寧に手入れされた芝生の庭にはロブスタートラップがアクセントに置かれている。
作者が20年にわたって撮りためた島の風景により、懐かしい思い出が蘇る。
コンパクトな写真集だが、世界一美しいP.E.Iに行きたくなること確実。2,100円で買い/定価1,800円
ジョグ4.8km 33'53" (ゆっくり走ってこの時間、再来週のハーフは完走できるのか?)

2011年5月31日火曜日

東京かわら版 平成23年6月

表紙は傘寿の入船亭扇橋師、「やなぎ句会」で有名。で、お次は玉川スミ師匠。必ず褒めるかわら版らしい上品なインタビューを楽しむ。 おお、次は談四楼、「落語もできる小説家」も還暦だ、おめでとう。7月には新刊がでるらしいから、著述業としても売れっ子。
続いては、演芸番組をチェック。すっかり、ラジオからBS、CSに主流が移った。演芸用のブルーレイもそろそろ買わないと。
定席も確認しないと、小三治が、末広の下席にでるぞ、池袋は喜多八だ。どちらもいいなぁ。国立の上席は馬生師だ。
まったりとした寄席の雰囲気が紙面から滲み出す。いいなぁ、かわら版。

2011年5月30日月曜日

炭屋 いかなごくぎ煮 (兵庫みやげ)

地震のあとの大阪出張で買った、炭屋の「いかなごくぎ煮」。漁の解禁は今年は3月3日、まだ稚魚だから「新子」、この季節だけのくぎ煮だ。
専用の桟橋まで持ち、船から陸揚げしてすぐに調理するというほど鮮度にこだわったくぎ煮。 旨みが醤油とみりんでじわっと引き出されている。生まれたてのいかなごはホロホロと柔らかく、噛めば海からの旨みが口中に広がり、旨みと甘味が渾然一体となる。酒の肴に、飯のおかずに最適。
聞いたことだけだった「いかなご」は「小女子」のことだった。硬くて大きいから炒めて食べたると旨いが、新子は全く別物と言っていいほど柔らかい。いかなごは面白い魚で小さいほど値が張るということ。新子はだから、一番のごちそうだ。

2011年5月29日日曜日

さびしい女神(仁木英之)

初めて読んだ「僕僕先生」シリーズ。主役は「王弁」、県令のぐうたら息子で今は僕僕先生の弟子。登場するのも魅力的、禁を破って蚕にされた蚕嬢は、タカビーだが根は真面目ていい奴、元殺し屋の「劉欣」、宙を漂う艶な女「薄妃」。
自分が逃げ出したために故郷が旱魃で滅びそうと知った蚕嬢は、帰国を決意。僕僕先生一行も同行して帰国すると、干上がる寸前。
王弁の活躍はここから。旱の女神「魃」と心を通じてしまう。「魃」とかつて戦い敗れた古い神を訪ねて「魃」の住処を探そうとする。
頼りなさそうだが、優しく強い「王弁」、「僕僕先生」の活躍をもっと読みたい。★★★
ジョグ10.05km、1°9'54" (台風の雨のなか、二日連続の10km走り。誰にも合わず楽しいジョグだったけれど、後二週間でハーフが走れるのか?まだ心配だから、来週は20km走りをしないと)

2011年5月28日土曜日

汽罐車 (大木茂)

1963年から72年まで作者が撮りためた蒸気機関車の写真集。山陽本線の電化は64年、東北本線の電化完了が68年、内房線・外房線は72年に電化完了だから、この時代は、蒸気が幹線から支線に、東海道から東北、北海道に、山陽から九州へと消えて行った時代。蒸気が輝いていた最後の時だ。国道4号には車は無く、長大な貨物列車を鉄道が運んだ時代、鉄道は相変わらず健在だった。
担ぎ屋のおばさん、通学の生徒、春の別れ、鉄道が運んだ生活が写し込まれているから、見ていて心に響く。
働けば豊かになり、未来はバラ色であった時代の息遣いが、モノクロの力強い写真で表現されている。
心を打つのはきれいな写真でない、力が写し込まれているからだ。
★★★
ジョグ10.05km、1°8'44" (小雨の中久しぶりの10km超え)

2011年5月27日金曜日

さつま白波

芋焼酎といえばこれ、「さつま白波」。鹿児島で蔵を尋ねたときの記憶が蘇る。南の果て、シラス台地の蔵でじっくり醸される、すっきり飲み口の飽きのこない味。まさに芋焼酎のスタンダートといえる。
ボストンに住んでいたときには、出張で日本に戻ってくるたびに、このパックを2本買って大事にもって帰ったっけ。 当時はまだ紙パックの白波は東京ではあまり売っていなくて、色々と探し回ったのも良い思い出だ。今では普通にスーパーで買えるようになったのはありがたい。
ジョグ4.8km、29'55" (ようやっと30分切り)

2011年5月26日木曜日

隠蔽捜査 (今野敏)

警察小説の主人公は、現場の叩き上げで捜査の腕はいいが出世はしない、あるいは、かつては優秀だったが何かの理由で今は窓際、というようなタイプが多い。
これは、共に、国家公務員Ⅰ種試験合格で、警察庁の総務課長「竜崎」と警視庁の刑事部長「伊丹」が主役。互いに小学校の同級だが、性格は正反対、真面目で四角四面、原則重視の「竜崎」と豪放磊落な「伊丹」。
二人が警察官の犯罪の処置をめぐって対立、さらに「竜崎」は家庭の問題もあり、という中で上級公務員としての職責をどう果たしていくか、という重い内容。だが、物語はテンポよく進む。
真面目だが人間的な魅力なしと思われる「竜崎」の人間的な対応と、包容力と決断力のありそうな「伊丹」が身内の論理に囚われるなど、対立軸も魅力。
あっという間の読了、最後は「竜崎」がいい奴に思えるのが上手い。 ★★★

2011年5月25日水曜日

ハング (誉田哲也)

警視庁捜査一課特捜一係「堀田班」は仲がいい。チームの兄貴分である植草の妹が皆好きなのだ。津原もそのひとり、小沢も良い同僚だ。
チームは迷宮入りだった赤坂の迷宮入り事件を解決するが、チームは解散させられ、ほとんどは交番勤務へ左遷される。公判では、植草に自供を強要されたと主張。植草は交番で首をつってしまう。
不審に思った津原は警察をやめた小沢とコンビを組み、真相に迫る。右翼が警察幹部を巻き込んで仕組んだ事件が明らかになる。
前半は退屈、そのあまり伏線を読み飛ばしてしまうから、チームの解散後に一気に上がるテンポがについていけない。
闇社会に魅力がないし、事件自体が陳腐、津原も小沢も何のために命をかけたのか、が中途半端。津原、小沢はいいコンビでしゃべりも軽快なのに残念。
あっさり殺さないで、コンビものとしての活躍をもっと読みたかった。 ★
ジョグ4.8km、30'01"

2011年5月24日火曜日

これは、温泉ではない (松田忠徳)

温泉教授の温泉ゼミナールの副題は正しくない。ゼミではなくて怒りと諦念の書だ。
温泉を守るべき自治体が引き起こしたレジオネラ菌による死亡事故、名門山中温泉でも死亡事故が起きる、温泉枯渇後20年も沸かし湯を温泉と偽った吉良温泉、掛け流しの湯にも塩素を入れる道後温泉、分かりにく表示をあえて導入した日本温泉協会。
都合の良い情報だけを、あるいは言い換えて開示する。責任を取らない自治体、これは、温泉に限ったことではない、日本全国で行われている偽装とごまかしだ。背景にあるのは、身内の論理で短期的な収益を守ろうとする業界と自治体。
温泉旅館に高い金を払って泊まるのがバカバカしくなる。 ★★
ジョグ 4.8km 31'38"