芸人への愛があふれている。いきなりブラック。純粋落語家だから食べていけない、そんなブラックのお旦になって支援する話。 立川流への愛が深いから読みも的確だ。20年前の予言のとおり志らく、談春は今の立川流の大看板で、同時に落語会も支えている。
三木助への悔みも愛情たっぷりだ。落語家の業と重圧が押しつぶしてしまった才能を思い、悲しみが深くなる。
筆者の愛情は落語家だけではない、ショパン猪狩、波多野栄一。もう彼らを見ることができないのは悲しいが、この本を読めば高座がよみがえる。
何時までも手元においておきたい 1,600円/定価1,600円(ピタリ賞!)