2010年2月23日火曜日

本朝金瓶梅 と お伊勢篇

江戸一番の放蕩者、西門屋慶左衛門は正妻の他に、妾が二人、その他にもまんじゅう屋の後家、大奥の女など、女遊びの限りを尽くす、ハズなのだが、、、全然活躍しない。 金瓶梅を下敷きにしても、舞台を江戸に置き換えたら、こってりの中華料理からあっさりの出汁のきかない懐石料理になってしまった。
「おきん」と「おりん」の妾同士のヤキモチ合戦として読めば、たのしい。せっかく江戸に舞台を写したのに、町や風俗の描写が無いのも物足りない。 あわせて1,800円/定価2,628円。