一月の週末深夜まで仕事をして、一段落したのでテレビをつけたら、『落語娘』をやっていた。探してみたら原作がちゃんとある。
香須美は三々亭平左の唯一の弟子で住み込み前座。稽古熱心でネタの数も多いのに5年目にしてまだ前座なのは女というだけでなく、ぐうたらな師匠の所為でもある。師匠の平左はかつては将来を嘱望された古典落語の旗手であったのに、事故で家族をなくしてからはすっかり漫談家。舌禍でいまや寄席にも出られない身分。
起死回生とばかりに因縁噺に手を付ける。落語協会の圧力、師匠を死なせたくないという弟子の思い。
平左と香須美はまるでつくしと川柳。香須美は落語会で居場所を見つけた。つくしも頑張れ、応援しているぞ。 つくしへのエールを込めて1,700円/定価1,600円。