柿は日本名産と聞いたことがある。柿の木は日本全国にあるし、葉が落ちて実が少しばかり残っているのを見ると、晩秋、里の秋で寂しさが滲み出す。 つるし柿と大根干は「二大 日本が誇る秋の風景」として懐かし昭和風景の代表だ。
綺麗に包装された吊し柿は、その値段とも相まって、年末の果物屋の王様だった。 ところが最近ではさっぱり見ることが無い。今年は、一つ買ってみた、と言っても5,000円近くしたから大層な散財だ。
少し齧る。かみ切るにに歯ごたえがあるのもいい感じ。噛んでみると、少しのねっとり感のなかから、旨甘く凝縮された柿のエッセンスが広がる。砂糖たっぷりの押し付けるような甘さではなく、 甘さひかえめという物足りなさでもない、太陽とが作った調和のとれた旨みをじっくり味わう。
こたつが似合うね。