2012年5月1日火曜日

村崎友 風の歌、星の口笛

3つの物語が同時に進行する。地球に似た人工の惑星では、管理されていたシステムが徐々に破錠していく。宇宙飛行士のジョーは250年かけた惑星探索でちょうど着陸するところ、そして最後は事故で入院していたセンマ、退院したら恋人がいなくなっていたという。独立したエピソードは、後半一つに収束していく。惑星はなぜ滅んでいるのか、センマの恋人はどこに行ったのか? ただし、ミステリとしては面白くない。理由があまりにもいい加減だから。横溝正史ミステリ大賞受賞は、着想の新しさによるのだろうが、読後感は?? 着想は面白いのだけど。 ★ 定価 1,575円