2010年2月7日日曜日

大津港から平潟へ (北茨城ツー)

んまり寒いので温泉に入りに行こう。近年にない寒波+大雪だけど房総は混みそうだから、常磐道で。
選んだのは大津港から五浦の半島めぐり。まずは大津港の市場食堂でおまかせ定食で腹ごしらえ。市場食堂らしい飾り気のなさ。水槽を置くとかすれば人気が出そうだね。旬のどんこもよかったけど、煮つけで850円、隣の市場では一尾100円、干物は3尾で500円だから高くてやめ。土産にして家で食べようと思ったんだけど、、、忘れた。
半島をくるっと回って、五浦。お目当ての「天心の湯」は閉まっている。何でも昨年秋に廃業したらしい。 「中郷温泉・通りゃんせ」にいったが、800円と高い割にはカルキ臭プンプン、で残念。高萩まで来たので大津港に戻らずに帰宅、で干物も忘れたというわけ。
走行距離 348.2km : 天気はよかったが風強し。 いわき中央から常磐富岡までチェーンと出ていたのにはびっくり。融雪剤で白くなっている常磐道も初めての経験。

2010年2月6日土曜日

落語娘

一月の週末深夜まで仕事をして、一段落したのでテレビをつけたら、『落語娘』をやっていた。探してみたら原作がちゃんとある。
香須美は三々亭平左の唯一の弟子で住み込み前座。稽古熱心でネタの数も多いのに5年目にしてまだ前座なのは女というだけでなく、ぐうたらな師匠の所為でもある。師匠の平左はかつては将来を嘱望された古典落語の旗手であったのに、事故で家族をなくしてからはすっかり漫談家。舌禍でいまや寄席にも出られない身分。
起死回生とばかりに因縁噺に手を付ける。落語協会の圧力、師匠を死なせたくないという弟子の思い。
平左と香須美はまるでつくしと川柳。香須美は落語会で居場所を見つけた。つくしも頑張れ、応援しているぞ。 つくしへのエールを込めて1,700円/定価1,600円。

2010年2月5日金曜日

カラスミ (台湾みやげ)

台湾はカラスミの特産地。日本よりもうんと安いから、仕入れて日本で楽しむ。これは油化街そばの永久号で買ったもの。
台湾のカラスミを知ったのは、邱永漢の『食は広州に在り』を読んでから。この本にある様に、「本当に旨いのは、中はあったかい程度、外はパリパリにカンカンに熾った火で焙る」、をやってみたいが、一腹全部を焼いてしまうなんで高価で到底できない。
飲食店では切ったままで出されることも多い、ネットリ感を味わう、というが、薄切りでも焼いた方がうまいね。どうも台湾製が口にあうようだ。 油のある台湾製に慣れたのか、それとも邱先生並の舌を手にいれたか?

2010年2月4日木曜日

下町のオキテ

『下町の歩き方』ではなく『オキテ』である。下町のルールを守れないヤツは足を入れることができない。
出版されたのは10年以上前だが、当時から下町は衰えつつあって、今や絶滅危惧種としてレッドブックに登録されるべきである。この本の時点でもす神輿の掛け声はワッショイでなくソイヤになっていたし、稽古事は大人ではなくて子供のもの、もんじゃは駄菓子屋の隅でなく小奇麗な店で食べるものになっていた。 
モノは手に入らなくなって価値が上がる。稀少価値である。この本は少し前まで、どこにでもあったから存在すらわからなかった絶滅種下町へのオマージュだ。 2,100円/定価1,500円。

2010年2月3日水曜日

謝罪の品格

13年間で300件もの謝罪写真を集めた作者が、「頭下げ」の背景を透かして見せる。頭の下げ方とタイミングで窮地を逃れることもあれば、傷口を広げることもある。
作者が言う「頭下げ」の本当の意味のほとんどは、当時から言われていたこと。だが、並べて見せられると、「謝罪」はパフォーマンス、目的は同じ、儀式であることがあぶり出される。誠意の無い謝罪、お詫びしてすぐのこっそり復権、社会の安全よりも身の保全、の繰り返し。
日本だけにあるおかしな「謝罪会見」は「謝れば許す」という文化の現れ、「真相を解明し、再発を防ぐ」ためにはなんの意味も無い、と作者は言う。 だから、現れては困る背景を隠すために「謝罪」をさせてもらえない、という場合もある、との指摘はユニークで面白い。
着眼点の面白さに脱帽、整理分類で雑多な資料が意味をもつ。整理と考察は金の元、ということか。 730円/定価740円(新書)。

2010年2月2日火曜日

つるし柿

柿は日本名産と聞いたことがある。柿の木は日本全国にあるし、葉が落ちて実が少しばかり残っているのを見ると、晩秋、里の秋で寂しさが滲み出す。 つるし柿と大根干は「二大 日本が誇る秋の風景」として懐かし昭和風景の代表だ。
綺麗に包装された吊し柿は、その値段とも相まって、年末の果物屋の王様だった。 ところが最近ではさっぱり見ることが無い。今年は、一つ買ってみた、と言っても5,000円近くしたから大層な散財だ。
少し齧る。かみ切るにに歯ごたえがあるのもいい感じ。噛んでみると、少しのねっとり感のなかから、旨甘く凝縮された柿のエッセンスが広がる。砂糖たっぷりの押し付けるような甘さではなく、 甘さひかえめという物足りなさでもない、太陽とが作った調和のとれた旨みをじっくり味わう。
こたつが似合うね。

2010年2月1日月曜日

三人目の幽霊

「季刊落語」は編集長一人に部員一人。新人の緑が配属されて初めて二名体制になったという小さな編集室。落語ファンにとって、緑の仕事は寄席通いという羨ましい身分。
この編集長が、「オチ」の見えない事件を解決、「落ち」が見えない面白さは帯のじゃ惹句。普通の短編推理。落語会の事件とそれ以外が交互に出てくるが、落語で始まる「三人目の幽霊」、「三鶯荘奇談」が楽しかった。
短編だから謎解きの面白さより、事件や人物の魅力で読ませてほしい。 編集長も緑はキャラクターとして乙。 事件がもっと魅力的なら。
落語好きなら読まねばならぬ。 1,100円/定価1,800円