2011年4月23日土曜日

満月男の優雅な遍歴 (永倉万治)

満月男は、「みつお」と読む、満月の日に生まれたからだ。親の遺産での不動産業は、親の代から煎る番頭と経理の女性にまかっせきり。金も時間もあって、様子が良いという、羨ましい生活。彼の趣味は女遍歴。
満月男は軽くて、楽しくて、でも、自分で言うほどにはうまくいかないことも多く、しんみりとすることもある。過激な表現はないから、くつろいでのんびりと読むに限る。
亡くなって10年も経っていたとは知らなかった。 もっとたくさん書き続けてほしかった。 読んで楽しくなった。 ★★

2011年4月22日金曜日

大凧 (湯島でおでん)

駐車場の裏手の分かりにくいとことにひっそりある『大凧』。 大凧が看板。ビルの1階と2階、あわせても20席くらいの小さな店だが、おでんは旨い。
つまみと酒も揃っているから、つまみとおでんでちびちび酒を呑むのがいい。 

2011年4月21日木曜日

小倉屋山本 えびすめ (大阪みやげ)

大阪は昆布が有名ということだから、阪急デパートで買ってきた『えびすめ』。たくさんの種類、たくさんの店があり、どれがいいのかもわからず。阪急にある、というだけで選んだ。
昆布の佃煮は今までも色々食べてきたけれど、いい印象はない。しょっぱかったり、甘かったり、ベタベタしていて、一袋食べきるることができずに、刻んで炒め物の味付けにして始末するのが普通だった。
ところが、これは全く違う。肉厚で上品に粉を吹いた昆布。醤油の味ではない昆布の旨みがぎっしりで、噛むと柔らかく、しっとりと歯ごたえがあり、じんわりと味が染み出してくる。贅沢なご飯のおかずだ。酒を呑んでもよさそうだ。
小倉屋山本は160年の歴史のある山崎豊子の実家、生家をモデルにした「暖簾」も読んでみよう。

2011年4月20日水曜日

青雲遥かに 大内俊介の生涯 (佐藤雅美)

大内俊介は学問で身を立てるべく、仙台藩から学問所に入塾する。全国から秀才が集まる学問所には、研鑽して出世するものあれば、才能の限界を感じて挫折、大量する人間も多い。
大都会には、誘惑も多い。俊介は定見を持てず、学問にも悩み、周りの人間に踊らされる日々を送る。
結果としての勘当と、退塾、居酒屋の親父として鬱々とした日々に転機が訪れるのは幕末。咸臨丸の乗り手としての航海と初めてのアメリカ。が、物語は突然終わる。日本人船長として初めてのアメリカ航路に出向くのは、俊介の孫、死に際の父、すなわち俊介の子から、咸臨丸以降の生涯が簡単に語られるだけ。
人に流される前半、咸臨丸で航海に人生を発見して、面白くなりそうだ、というときに唐突に終わる組み立て。 長いだけが価値。 ★(暇なら読んでも)
久しぶりのジョグ。 4.8k 31'28"

2011年4月19日火曜日

みんな家族

昭和最後の日を静かに迎えた昭範と初美、感慨深く昭和を思い起こす喜久雄を早苗、普段どおりの風雄と速男。彼らはみな親戚である。
喜久雄が16歳の夏から物語が始まる。明治44年生まれの喜久雄は豪農の長男で前途洋々な中学生であった。初美の祖父は軍人と電気技師で、どちらも中流以上の家庭であった。
昭雄と初美につながる4家族の昭和の生活を描く。昭和初期には明るい未来が待っているように思えたのに、急速に軍事国家へと変わっていく。普通に生活していた家族が戦争に巻き込まれていく中で、喜久雄は没落した生家の大家族を養うために必死で働く。人間があっという間に死んでしまう、豊かだった生活が貧乏に反転する。昭和の初期から戦後直ぐまではそんな時代だった。それが、終戦後10年経ってから急速に発展、みなが豊かになっていく。
時代の風俗や出来事を巧みに入込み、昭和を普通の人間の目を通して追体験できる。 定価1,762円/★★★☆

2011年4月16日土曜日

釜山2泊3日

久しぶりに成田から出発。 朝のラッシュのはずだが、地震と原発のためかラウンジはいつもより空いている。
「甲州 酵母の泡」で、ラウンジで出発を待つ。甲州のすっきりとした辛口の旨みがスパークリングワインに生かされている、少し甘いが、満足。マンズワインの高い技術が実現したのだろう、値段も手頃なようだから、一本買ってみよう。
アナウンスにつられて外をみると、天気が割ると諦めていたきれいな富士山が見える。
近距離で出されるご当地弁当を食べて、ウトウトしているとすぐに着いてしまう。距離も鹿児島と同じくらいなのだろうから、あたりまえだが、釜山までは本当に近い。時差もないし、終末ぶらりとくるのにも最適だ。福岡あたりだと、近すぎで帰って行きたくないのかも知れないが。

2011年4月15日金曜日

神名備 (道灌山下 ラーメン)

不忍通り「道灌山下」には有名なラーメン屋が密集。 つけ麺の「TETSU」、札幌ラーメンといえば「えぞ菊」、そして「神名備」。
2時30分過ぎ、TETSUの行列を横目に神名備に。元気が良く明るい接客は気持ちがいいけど、店内にはだれもいない。
じっくりメニューを吟味して注文は塩大盛り。固めの麺が小さめの丼にぎっしり。大きなチャーシューともやしとネギも。
濃厚なスープは良い香りで、のどごしはさっぱり感じるほど。しゃっきりのもやしが旨い。 スープをゴクリ、麺をズルリと食べ進んで、チャーシュはホロホロ柔らかだが、しっかり味が乗っている。旨い!
今度は酸辣湯を食べてみよう。
帰りにえぞ菊をのぞいたら、17日で閉店とのこと。ここには来たことがないけれど、早稲田店にはよく通った、塩ラーメンの旨さを知ったのもここ。この20年のラーメンの進化が、うまいラーメンが普通にしてしまったのだろう。時代の移り変わりは寂しいね。 早稲田のヤングラーメン大盛り、なんて未だあるのだろうか?
ジョグ 4.8k 32'38"