実体験を基にしたという作者のカンボジアでの拘束、収容所生活から脱出まで。
酷評と好評相半ば、ということだが、 酷評に1票。
本筋と関係ない挿話が多い、ストーリ・ロジックの展開が安易、長い、が理由。「無理に見えても、これがカンボジアの真実だからね、しょうがないんだよ」と開き直っている感じが、読む気をそぐ。
装丁と帯も気に入らない。中身の薄さをパッケージでごまかそうとしている、と思いたくなる。ポルポト以降のカンボジア史を概観できるのがいい、との評もあるが、そうなのか? 近代史にはもっといいテキストがあると思うが、、
読んで楽しい度: ☆☆☆ (根気がある人はどうぞ)
オレが編集したかった度: ☆☆☆ (オレはしたくない。帯にわざわざ書いたのは、もっと読みやすく、面白くできた、という意味なのか?)