2012年5月18日金曜日

ランナー (あさのあつこ)

有名なあさのあつこ、表紙は競技場、題名はランナー、ランニングをやるものとしては読まねばなるまい、と思うのは当たり前。帯には「青春小説の新たな傑作」。 
煽られてよんだら、全くの期待はずれ。最初のレースで主人公は負けてしまう、家庭の事情で部活もやめる。出てくるのは、コートが好きらしいマネージャー、元夫の親戚の娘を引き取って離婚した母親、一人で頑張る主人公。
主人公はランナーである必要はないし、コーチとマネージャの関係も余計なら、母親の虐待も不要。主人公が複雑な家庭で悩む、というならランナーと題する必要もなし。定価 1,400円 ★