2009年3月31日火曜日

ロンドンゆきの飛行機の中で読む本 (イギリスガイドブック)

ホテルマンが指南するロンドン。 前半は旅行客向け、移動、飲み・食べ、と買い物案内。後半は生活ガイドと在住者にも向く近郊案内。
まず最初に、ロンドン(に限らず海外一般にも通用する)「自分の身を守る、習慣に従う」ことを記述している。親切丁寧である。巻頭の地下鉄路線図も便利。 「初めての海外」tips としても十分。、残念なのは、初の海外旅行、ロンドン行きという人は、ほとんど手に取らないであろう本であること。
「飲み・食べ」を読むとすぐにでもパブに行きたくなる。エールを1パイントくいっとやる。いいなぁ。 パブでの食事はうまかったことがないが、この本を読むと店の選択が失敗だったと思わせるだけの説得力がある。キドニーパイ食べたいな。
この本には具体的な店名はほとんど出てこないが、ローストビーフはかつての職場である「インターコンチ」のランチバフェがベストということもこっそり教えてくれる。 
買い物やデパートガイドも充実している。アメリカ在住時にロンドンに行くと、かのハロッズにもデパ地下があり、日本のようで懐かしかった記憶がよみがえる(アメリカのデパートには食品売り場はない)。
付録の英語表記も役に立つが、旅行者・駐在者にも中途半端ではないか? もっと本文(できれば飲み・食べ)を充実させてもらいたかった。 でも、お勧め!!
ロンドンが好き度: ★★★(明示的ではないけれど、読めばあふれる筆者のロンドンへの愛。だから読んでて楽しく、役にたつ)
鉄道こそが大人の趣味だ: ★★★(筆者はてっちゃんのようである。ところどころにそれが蚊おお出すのが楽しい)
役立ち度: ★★☆ (特定の商店、レストランではないです、町全体のガイドと捉えてね)

2009年3月30日月曜日

どろ

隣同士の「気に食わない」程度の感情から、嫌がらせ、犯罪へとエスカレートしていく。やられたら、大きくやり返す。しかし、エキサイトしているのは当人同士だけ、家族が騒動に巻き込まればらばらになっていっても、悪意はさめることはない。
家庭内には、不和・いじめにメンタルヘルスと問題山積み。職場では理不尽に仕事を押し付けられる立場という、「負のエネルギー」が暴発し、職場、家族、そして人生も棒に振る犯罪に駆り立てられていく。
淡々と語られるが、どこにでも起こりそうなこと、誰でも出来そうなことが怖い。オフィスの彼ももしかすると、という現実感がある。
役所というのはこういうところだったのか度: ★★★(局長も課長も係長も、どこにでもいそうだ。 無駄、事なかれ主義、責任の押し付け合い、怖いところだ)
ホームセンターは宝の山: ★★★(何でもそろう、ということは、犯罪者にも便利ということか。 怖い)

2009年3月28日土曜日

御身あらい (房総みやげ)

小川魚網商店の名のとおり、魚の網で作った体洗いのネットである。テレビで取り上げられ人気が沸騰したらしい。この前のツーリングで買ったものだ。
販売しているおばさんの勧め方がうまい、いわく「体すべすべ」「顔つるつる」「お尻もぴかぴか」だそうである、しかもオレンジはここ「ばんや」限定色。 つられておもわず買ってしまった。
早速、ジョギング後のシャワーで使ってみたが、なるほど気持ちがいい。小さな結び目があり、痛いのではないかと思ったがそうでもない。泡立ちもよいし、水を吸収しないので、乾かす手間もない。 ジムや温泉にももってこいだ。 
Webでは990円だが、ばんやでは1,000円。 

「ばんや」には食事だけでなく、この「御身あらい」、干物、金属加工品(50万円の薪ストーブがある)などユニークな店があり、見て楽しい。 太刀魚の干物も買ってしまった(いわし丸干しがおまけ)が、これはその日の夜焼いて食べてしまった、なかなかうまかった。

2009年3月27日金曜日

鴨川ホルモー

第三回ボイルドエッグズ新人賞「大賞」受賞作。映画にもなったらしい。
京大生の安倍は、酒目当てでサークルの新歓コンパをはしごしていたが、コンパで一目ぼれしてあるサークルに入る。カップル、片思い、ちょっとしたすれ違いなど、普通から、だんだんと不思議世界に突入していく。このサークルは特別の目的と使命を持った対戦を目的とするところだった。 
前半の対戦準備期間の過程は大学サークルの毎日に共感できるかどうかによって面白みが変るだろう。京都の地理を知っているかどうかも鍵かな。私には退屈でした。
ほぼ一年を経て実際の対戦が始まると物語りはスピーディになりクライマックスの戦いに突入。へぇ、っとおどろく対戦結果もあり。
もう一度読みたい度: ☆☆☆(一旦種が割れてしまうとね。戦いをもっとじっくり、ねっとりとかいてほしいところ)
読んで楽しい度: ★★☆(前半を乗り越えると大丈夫です。まあ、おすすめ)

2009年3月26日木曜日

鉄道切符大図鑑

切符による廃線案内。路線の簡単な説明、開通・廃線年月、駅名が一ページ、または二ページで記述される。多くは旧国鉄、1/3程度が私鉄。
この種の本には必ずある地図や路線図がないので、マニアでないと場所がわからず、臨場感を持って読むことは出来ない。
廃線記念切符など今になると懐かしく、面白いものもあるのだが、モノクロの小さな写真のみで、見て楽しむには程遠い。切符コレクションを路線ごとに整理した切符コレクターのスクラップブック。
後半は、切符販売店の一覧、 本文にある廃線一覧など、ページを増やすためだけで内容はゼロ。30年前の廃線鉄道が現役のころならともかく、いまならネットで詳しく新しい情報が得られるのだから、資料としての価値もなし。
コレクションとしての価値: ☆☆☆(本人以外はなし)
読む価値: ☆☆☆(なし)

2009年3月25日水曜日

冬瓜茶 (台北で買って、走った後に飲む)

5kmのジョギングとシャワーでさっぱりした後、普通はチュウハイかビールとなるのだが、今日は気分を変えて2月の台湾旅行で買ってきた「冬瓜茶」を飲んでみた。 
うまい。
冬瓜を砂糖で煮込んで作るものということだ。屋台や店舗で作りたてを飲むだけでなく、このような紙パックや缶もある。 
冬瓜の淡白なうまさと甘み、そして煮込んだことによる香ばしい風味が調和し、飲んでうまく、さっぱりとする。夏に熱を取るために飲まれるものだが、走った後のほてりを冷ますのにもちょうどいい。 マラソンでのスペシャルドリンクにも良いと思う。
こんなうまいものがいつでも飲める台湾がうらやましい。

2009年3月24日火曜日

韓国のり (ソウルで買った)

韓国で買った海苔。
板海苔をごま油と塩で味付けしたものとは違い、コーンフレーク状に乾燥させた海苔に油を塗り少しあまじょっぱくく仕上げてある。よくある味付け海苔や韓国のりとはまったく別の味。
甘い海苔は今まで食したことはなかったが、ご飯によく合い大変うまい。形状のためか、パリパリ感も十分で食感も乙。 
スーパーでは普通に手に入るのだが残念ながら商品の名前はわからず。形状からして普通のスサビノリではないと思うが原材料も不明。どなたか、せめて商品名だけでもご教示いただけないだろうか。

2009年3月23日月曜日

小美代姐さん愛縁奇縁

芸者の小美代姐さんの一代記。バラックでの新婚生活、鬼のような姑との生活、夫との離別、二号さんとしての苦労、そして最後の結婚での介護生活。
どろどろの愛憎劇、修羅場の連続となるべきところを、小美代姐さんは「人が気持ちのよくなることをやる」「明るく」「感謝」で行動し、明るく乗り切ってしまう。
艱難辛苦汝を玉にす、かわいい子には旅をさせろ、が頭に浮かぶ。振り返ってみると苦労ばかりの人生だったはずなのに、いい一生だったと振り返れる、そんな生き方の出来る小美代姐さんは幸せだし、こんな人にあってみたい、とも思う。 読んで損はないです。 
芸者生活は大変だ: ★★★ (華やかそうで苦労ばかり、人をもてなす職業は好きでないと出来ない。 対照的に医者が悪く描かれているのも面白い)
親の背中をみて子は育つ: ★☆☆ (子供は親の苦労がわかるんだね)

2009年3月22日日曜日

昭和の爆笑王 林家三平 傑作集

林家三平のネタ帳やメモに残された小咄と、高座、真打披露速記をまとめたもの。読んでいると、身振り・手振り・歌まで総動員しての高座の様子が目に浮かんでくる。高度成長のもと、将来に希望をもてた時代が背景にあったのであろう。三平の小咄には、社会のひずみや社会資本の不備を笑い飛ばす勢いがあった。
ワイドショーで政治家自体が道化を演じる現在では、「お笑い」は、「私小説的」「身の回り的」であり、「若者」または「お年寄り」限定であり、広く共感を呼ぶ芸が出る余地もない。
三平の芸で残念なのはCDが驚くほど少ないことだ。映像も豊富に残っているだろうから、ぜひ発売してほしい。この本を読んでも、実際に見ていない人間には面白みの半分も伝わらないであろう。
勢いのあった時代が感じられるぞ: ★★☆(本人がカミカゼタレントといわれたぐらいだから、勢いがある。ただし、昭和40年前半のテレビや高座を見た人限定)
努力の人はよくわかっている: ☆☆☆(三平が努力の人であり、父であった師匠正蔵の死後の苦労や、二つ目で売れたことでの落語会の厳し対応などは、よく言われることである。この本ではそうした人間面をハイライトせずに、傑作集に徹したほうがよかったのではないか。)

2009年3月21日土曜日

海ほたるから嶺岡中央林道、勝浦へ

アクアラインの通行料が20日から1,000円とのことで、湾岸経由で走ってきた。7時半に家をでる。快晴の3連休の中日ということもあって、朝から交通量が多い。
驚いたのは、9時前であるのに、海ほたるが満車であったこと。ただし2輪の駐車場はいつもどおり。ETCの装着率のせいだろう。1,000円で乗れるところに2,400円も払うのでは馬鹿らしくて来る気になれない。アクアラインは少ない交通量が問題となっていたが、高料金によることが明らかとなったわけだ。
海ほたるでいつものように景色を堪能した後、富津金谷で降りて「ばんや」。11時前だというのにすごい人だ。安くて新鮮しかも量が多いということだから人気の出ないわけがない。生ビールとチュウハイで宴会モードのグループがいたが、うらやましい限り。
この後は勝山から嶺岡中央3号林道を走る。取り付きが少しわかりにくいが、K184で城西大学セミナハウスの方面に行ったところの4つ角をあがる。 稜線ぞいなので、気持ちは良いが落ち葉がみちの両側にたまっている箇所もある。このあとは1号、2号とつなぐことはせずに、K88、K34経由で鴨川にでて、R128を勝浦に。以前から気になっていた三井のミレーニア勝浦で説明を聞く。開発の開始時期はまさにバブル絶頂期。15年たってすっかり落ち着ききれいないい町になっている。
この後は、裏道をたどって市原経由で京葉道路へ。夕刻の渋滞に巻き込まれた末7時半に帰宅。
走行距離 285.7km

2009年3月20日金曜日

樓外樓 東披肉 (杭州で買った)

杭州料理の名店 西湖のほとりにある樓外樓。 1841年創業というから列強支配や革命にも生き延びた名店である。名物料理はいくつもあるが、とりわけ有名なのが「東披肉」つまり豚の角煮である。
杭州の名物であり、どの店でもメニューにあるが、だいたい10元くらいであったろうか、小さな容器に一切れ入ってでてくる。これを真空パックしたものは空港でもよく見るが、カルフール(家乐福超市涌金店)に山積みになっていたのでひとつお土産に買ってきた。 空港での値段の半分以下、25元くらいだったように思う。
店と同じく4cm角くらいのものが3つ入っている。電子レンジで暖めてはありがたみのあろうはずもなく、味もそれなりであった。 西湖のほとり、歴史のある建物で食べてこそのうまさだったと腑に落ちたしだい。

2009年3月18日水曜日

花畑牧場 生キャラメル

日帰りで札幌に出張。 早起きの必要はあるが朝10時からの打ち合わせに出席出来るのだから、時間的距離すごく近い。 近くはあっても、「北海道」には北の大地としての特別な魅力がある。
その魅力は「お土産」で持ち帰ることができる。最近の流行は「花畑牧場の生キャラメル」。 なにしろ当人がテレビで紹介しまくっているのであるから人気の出ないはずがない。しばらく前から千歳空港に店を出しているのを知っていたが、並んでまで買う気にはならなかった。今日はたまたま打ち合わせが早く終わり、空席が遅い時間しかとれなかったこともあり、並んでみることにした。並ぶこと15分。 手に入れたのはこの二種類。
口に入れるととろける、独特な食感。 ただし、一箱850円はあまりに高い。  

2009年3月17日火曜日

されど修羅ゆく君は

信念に生き、かかわった人間にもそれを強いてしまう、個性のひと「坂本」。坂本に惹かれる人々。坂本の殺人嫌疑を晴らすべく行動する登校拒否の中学生「姫子」も彼の磁場に取り込まれた一人だ。すべてが姫子とは反対のウネ子もこの渦の中に飛び込み、坂本を救うべく行動を開始する。単純と思われた事件は公安までが動員され、混沌さをますが、姫子の見つけた苗が真相をとく鍵となる。
姫子、ウネ子、探偵の野崎、登場人物のすべてが個性的、そして魅力的。事件を通して姫子が成長していく。ウネ子、坂本はそんな姫子を一人前に、また、優しく扱う。さわやかな読後感。成長した姫子の物語も書いてくれ。 もっと読みたいぞ。
正当な探偵小説度: ★★★(探偵小説の王道「個性的な人物」「真相が明らかにされる過程」両方ともきっちり楽しめます)
どろどろ愛憎劇: ★★★(真相が明らかになるにつれて、哀しい愛情物語度も深まります)

2009年3月16日月曜日

新版 日本のバス年代記

バス事業の発祥から現在まで、出現したバスを網羅するという壮大な書。年代記に値する内容とボリューム。
単なるモデルの羅列だけでない情報の多さだ。ボンネットバスの需要のピークが1950年代末であったこと。1961年には三菱が生産を中止する一方、いすゞは1960年代にも未舗装路や山間部事業者向けに量産を続けたため、現在残るボンネットバスのほとんどはこの時代のものであること。トヨタ、日産はかつてバスも多く製造したが、ディーゼル化に遅れたために衰退したこと。 等々。
過去の中には実車で見たいものも多い。 流線型ボディで日本初の冷房搭載のデラックス貸切バスのいすゞBA341P、 日野T13Bトレーラバス、米軍払い下げ水陸両用車改造のアンヒビアンなど。 
バス模型や鉄道模型マニアにもお勧め。
著者の執念に感服: ★★★ (よくこれだけの写真を集め、時系列に整理できたものだ)
事業者の執念と挫折: ★★★(ネオプラン メガライナーは関係省庁との4年越しの折衝の末導入された超大型15m級二階建てバス。2008年5月、2009年3月16日(本日)と火災事故を起こした結果、運休・廃車が決定。)

2009年3月15日日曜日

五浦から波立、いわきの海岸を走る


久しぶりに快晴の日曜。暖かくツーリングが楽しめる季節になってきた。常磐道を北へ上がって茨城北で降り、まず大津港へ。漁協直営の「市場食堂」には3月限定の「生小女子丼」があるのだが、あいにく開店は11時。 外から見るだけで、五浦に向かう。
大津灯台のある五浦岬は公園になっているのだが、「忠犬ジョンの碑」や「ホープチャペル」など不思議モノもあり。
五浦は岬を下った所で岡倉天心の六角堂で有名。近くに市営の無料駐車場がある。写真は六角堂から見た太平洋。天心はここで太平洋の波を見ながら「茶の本」の構想を練ったという。目の前の海がすばらしい。庭園として整備されているが、すばらしい場所。別荘としては最適だなぁ。
一走りで着く平潟港には、鮟鱇で有名な民宿や温泉旅館が多くある。港では朝市もやっているようだ。ここの「砥上亭」は趣のある木造3階建て、以前から泊まって見たいと思っていながら果たせないでいる。
この後はR6で小名浜へ、K382 で塩屋崎から海沿の松林沿いに走り再びR6で波立から広野まで。ここから常磐道。いわきまでは向かい風がひどく体感速度は20k増し。

走行距離 439.8km。

2009年3月14日土曜日

チャンジャン チャパゲティ

スパゲティタイプのソフト麺を使ったインスタント ジャージャー麺。ジャージャーソースにオリーブオイルも付いていて新しいスタイルの高級さが売り。
説明はハングルだけで読めないので、適当に作る。600cc(これは数字なのでわかる)の湯で茹でるとなっているが、600では少し少ない。 付属の野菜?も一緒に大目の湯でやわらかくなるくらいまで茹でて、麺だけを皿に盛る。少し湯も加えて粉末ジャージャーソースを混ぜ、最後にオリーブオイルをかけて混ぜる。少しゆで汁を足すのはパスタと似てるね。写真のようには野菜は多く入ってない。

少し焦がしたような香ばしさがあり、麺は同じメーカ(農心)の安城湯麺と同じように太め。辛さは全くない。 盛岡の白竜のじゃじゃ麺と似ている感じがする。辛い四川坦々麺とは全く違う味。 まずくはないが、一度食べれば良いかな。ソースのこくが少なくて、焦がし風味が好みではないので。

農心の他のインスタントと比べると、 安城湯麺 >> チャパゲティ で安城の勝ち。

2009年3月13日金曜日

日本を二流IT国家にしないための十四カ条

著者は前佐賀市長として電子自治体の推進を行い一年でITシステムの改革を完遂させた。韓国視察の衝撃から始まり、改革の目標策定、実行、そして今後について記述したものである。残念ながら2005年の二期目の選挙で著者が敗れたため、今後については「こうする予定」である。 
金のかかる割には非効率で遅れた電子政府の原因を、自治体のITスキル、Tゼネコン、縦割り業務と見破り、先進のソウル市を範としてトップダウンでIT化を実現した。
やっったは当たり前のことである。レガシーシステムをサーバにダウンサイズ、エンタープライズアーキテクチャの手法で業務を規定し、オープンシステムとして構築する。著者は「EA: エンタープライズアーキテクチャ」の用語は使っていないが、やろうとしてことはまさにこれであり、「中途半端となった」と語る要因もEAの欠如でもあると語っている。この当たり前がトップダウンでしか実行できないことに自治体の問題の深さがある。
相互に融通できないデータ(顧客や発注など)、IT部門の力のなさ、ITゼネコンへの丸投げなど。床も似たり寄ったりであろう。日本のIT投資はUSに比べて圧倒的に少ない。売り上げ比率で同じ程度であるのは金融だけである。しかも、投資の過半が維持管理に費やされ、新規業務にはほとんど金が回っていないことが現実である。これでは、日本と他国との差は開くばかりである。
前市長は二期目で敗れてしまう。ITシステムこそが少子高齢化による税収・職員減とサービスの高度化・高負担を解決できる唯一の手段、地方再生の鍵であるにもかかわらずだ。
鉄道駅ができて水運に頼っていた都市が衰退したとおなじことが早晩起こるであろう。 空港と道路で工場誘致ができた時代は終わった。ITこそが時間と場所のハンデをなくし、頭脳を誘致し新しい産業を興すキーであるのに。 自治体の病の根は深い。

2009年3月12日木曜日

ガラパゴス化する日本の製造業

かつて通信機器メーカで働いていた。バブル絶頂で世界をリードしていたころから日本国内市場だけを狙いこの中で汲々としているところまで、この本に書かれている通りを体験した。
10年数年ほ前アメリカで働いていたとき電気店で、SONYといえども単機能で安い「ラジカセ」しかない(つまり高級品はない)のを見て非常にびっくりした。
1990年代末、日本のPHSが小さく軽く、高機能なのに驚いた。日本で普通に手に入るピッチはAT&Tのセルフォンの電池の大きさだった。MD、ピッチどれもきれいで小さく、精巧なつくりですばらしかった。ほんの10年前だったのに、あの勢いはどこへ消えてしまったのか。
2000年のITバブル崩壊時に「これからはカスタマイズで生きていく、徹底的に顧客密着で行く」と決断した会社に違和感を覚え結局転職した。エンジニアとしての独創力はもはや必要とされない、と知ったからである。

世界市場を目指すか、日本にフォーカスするかは難しい判断。が、結局Global、エマージングマーケットまで視野に入れないと生き残りが出来ないことを本書は示している。日本市場が縮退しているからだ。通信機器を見ると、グローバル市場で巨大なシェアを持ち高い利益率と潤沢なキャッシュを持つ企業に、日本の特定顧客のみを相手としている日本のベンダではもはや戦うことすら出来なくなっているのではないか。筆者は総合電機の終末と、一部電子部品だけが生き残るであろうことを示唆している。 GEの例を引いて、勝てるところに資源をつぎ込め、すり合わせが必要な高度な領域を狙えとも語っている。資金不足と低い労働生産性、執念に欠けるリーダの元で生き残れるのか。 重い本である。

派遣切り、受注減によるワークシェアが話題にならない日はない。だが、著者は台湾ベンダが創業率50%でやっていけることを示している。日本のメーカーはオーバヘッドの大きいのである。
製造業の再生と発展は日本の将来の鍵である。これは何も高度な職人技の継承ではあるまい。グローバルでの分業と知的財産の蓄積、そして政策によるバックアップが必要である。

2009年3月10日火曜日

電車屋赤城

神奈川電鉄は川崎から三浦三崎まで神奈川を海沿いに走る私鉄だ。時代を築いた名車1000型もついに新型に取って代わられようとしている。整備技術のプロが腕を振るう車両整備の現場でも、車両交代が世代と風土を変えていく。技術はあっても無骨で無愛想な赤城と、職場の仲間、下請けの社長と元引きこもり、彼らを慕う女たちが、変化の直撃を受けながらも、仲間として対応していく、そうした物語だ。整備の現場の生き生きとした描写、技術を持つものが必要とされる職場。ひかえめだが、細かい心遣いと配慮のある人たち。もっと読んでいたい、この人たちと時間を共有したい、という気持ちがつのる。

読後に前の職場でもう30年近く前のことを思い出した。当時の検査や製造の現場には、設計者以上に装置を知っている検査の人や、細かい作業を正確で手際よくこなす人が多くいた。彼らはまさに「神の手」を持っていたが、謙虚で人間くさく、楽しい人たちだった。赤城が何人もいたのだ。しかし「デジタル化」が進展し、個別部品からIC・LSIへ、ハードからソフトへと「ものづくり」が変わる時だった。彼らの技術は「時代に合わない」とされ、管理部門や営業へと配置転換されて行き、継承されずに失われた。

がんばれ赤城、君のような人が活躍する時代こそが、よい時代だ。

技術はいつでも輝いていてほしいぞ:★★★(故障は「修理でなく取替え」で直すのでは、技術は尊ばれない。理科離れの原因もこれだ。技術を敬わない風潮は国を滅ぼすぞ)
藤谷! ライテクを教えてほしいぞ度:★★★(白バイを追い抜くのはすごい。バイクは最高だ。一緒にツーリングにいってくれ)

2009年3月8日日曜日

水上のパッサカリア

翡翠湖のほとりに住む「私」は、交通事故で恋人を亡くす。これがきっかけとなり物語が動く。
楽しめました。日本ミステリー大賞の新人賞受賞作。審査員の「読後にパッサカリアを聞いてしまった」、がうなずける。 ヘンデルのチェンバロ組曲第7番は手持ちがないので、図書館で借りて聞いてみることにしよう。
恋人とや犬も魅力的だし、「私」もスマートだ。読み進めるにしたがって「私」の過去や仲間立ちの関係も少しずつ明らかになり、最後までわくわくしながら読んだ。
犬好きにもお勧め。
音楽聴きたくなる度: ★★★ (ベースの音が響いてます)
満足度: ★★☆ (損しないです)

2009年3月7日土曜日

安城湯麺

韓国土産のインスタントラーメン。「辛ラーメン」が有名だがこれは同じ「農心」というメーカのもの。 
パッケージからすると結構辛そうだが、「辛くありません」。少し唐辛子入ってる程度です。 食べてると汗、口の中やけど、という、「辛味」を堪能することは出来ません。辛いのが好きな人は自分で唐辛子など、足すことをお勧めします。
全部ハングルなので、作り方もわからずでしたが、所詮はインスタント、お湯で煮て、最後にスープを混ぜればおしまい、簡単です。 パッケージの写真にならって、「ネギ」を麺と一緒にゆで、仕上がりにも散らしてみました。
麺は太めで、分量も多いですから、結構満腹感あります。味は、それなりにうまいです。

2009年3月5日木曜日

本格推理委員会

学園ミステリー。今は音楽教室として使っている古い建物で新学期の始まりに起こった幽霊事件と妙なうわさ。理事長の号令のもと、事件解決のために本格推理委員会という名の「探偵団」が組織される。いくつもの不思議が最後に、一気に解決していく。
よくある学園漫画にある強引なキャラクター設定、お約束の会話、表紙の印象どおりの展開で中盤まで話が進みます。こ作者のあとがきにあるようにライトノベル感覚。 事件といってもたわいのないもので、血なまぐさいことは起こらないのはちょっと「大人」には物足りないかも。キーとなるのが小学生ですからこの辺が適当です。最後も幸せに終わりますから、安心。ただし、中身の一つ一つは結構「どろどろ、濃ぃい」です。文体とキャラクターですんなり読めますが。
文庫でもでているので、それなりに人気があるのでしょう(表紙のせいもあると、思ってますが)。
表紙: ☆☆☆(普通の人が人前で広げられるものでないと、、、 読者層を狭めてます)
次回に期待度: ★★☆(今回は活躍してませんが、響さん、虎スケなど、主役張ってほしいです。表紙によっては、買わないかもしれませんが)。