2009年9月29日火曜日

朝日

奄美群島の喜界ヶ島の黒糖焼酎「朝日 30度」。25度もあるのだが、黒糖は度数の高いものがエキスも濃いという気がするので、選ぶのはいつも30度。
まったりと粘りつくような甘みと旨み。お湯割りは重く芯のある甘みとが強調されて辛味があとで追いかけてくる感じだ。
飲むのはいつでも食中酒としてだが、個性が強いからしっかりした味のある料理とは相乗効果で引き立てあう。 唐揚げにねぎソースをかけたものと一緒に食したら、うまい。 さばやハマチにもあう。意外なのが具沢山の豚汁、酒も汁も何杯でも飲めてしまう。

2009年9月28日月曜日

物見遊湯

新潮社で再刊された「旅」で連載されていた温泉イラスト紀行。「旅」自体が女性誌に方針変更されたために、この連載もなくなったと記憶している。
太田垣のホンワカしたイラストと文章は、温泉でのんびり、ゆったりにぴったり。 
楽しいイラストを見ると、「行ってみようか」と言う気にさせる。この意味で「旅」連載は成功。取材は結構ハード(あとがきで明かされている)、混浴にもチャレンジした厳しい裏話は本文には一切ない。草津の湯もみ、と、野沢温泉は特によかった。
のんびり温泉はいいなぁ、だけど、情報は少ないから 980円なら買う(定価1,260円)

2009年9月27日日曜日

円周率を計算した男

江戸時代の和算の世界を描いた短編集。
江戸期に円周率の近似式を作成した建部賢弘を描いた表題作「円周率を計算した男」は歴史文学賞を受賞。研究者の執念と集中力は剣の試合を見るような迫力がある。 
それぞれの主人公をとりまく女性たちが魅力的。建部を支えた春香。銀座役人と算術の二束のわらじの忠兵衛の弱腰を激励するお福。純粋でひたむきに元ガエンの清七郎を慕う佳奈。
物事に打ち込む姿は美しい。読んで楽しく、読後さわやか。数学・工学を題材にした時代小説として成功。
明日の活力の元なる元気本 (2,100円で買う/定価 1,800円)

2009年9月26日土曜日

台湾好吃大全 (台湾ガイド)

読むと行きたくなる台湾。 どのページを見てもうまいものだらけの「好吃」総まくり本。 台北偏重でなく他の地域への目配りも良い。紹介されることの少ない郷土料理や台南もきっちり押さえているところが◎。
肉圓、炸蝦捲は必ず食べよう。アヒルの塩漬けはお土産だ。きのこや山菜が豊富な埔里菜は、天母で食べたけれど、うまかった。 菜晡蛋はどこでもあるが今度は紹介されている「福華大飯店」の地下まで行って見よう。

ガイドとしてみても、空腹時のおやつにもベスト 2,100円まで出そう/定価1,300円)

2009年9月25日金曜日

東北の湯治場 湯めぐりの旅

湯治宿の訪問記。いまも湯治客をターゲットにしている温泉宿は東北を中心に多くある。一湯ごと実際に宿泊した紀行本。連絡先や料金、効能や地図まであるので、ガイドブックとして○。
湯治宿=ぼろ家が成り立つようだが、筆者はボロにも意義と存在価値を見出しているようである。つまり「湯が第一」。湯に入る以外は部屋でごろごろ、同宿の人たちとの会話が正しい湯治であり、これでこそ農作業・漁業の骨休めになる。今流行のグーリーンツーリズムの原点というのが筆者の論点。
内容は、楽しく、ためになる。 読むと行きたくなる。 美坂哲男の「山のいで湯行脚」にも通じる楽しい本。
手元においてじっくり眺め、湯治の計画を練るのには最適( 2,300円で買い/定価1,700円)

2009年9月24日木曜日

不思議なツーリング

昨日のワイナリーめぐりで見た不思議なツーリング。御坂峠で発見。これから御坂峠を越えて河口湖へ行くのだろうけど、排気量違いすぎ。 20倍も差があって原付で行くのはたいへんだなぁ。

そもそもここまでどうやってきたんだろう? ナンバーは練馬と秩父だったけど。

2009年9月23日水曜日

御坂峠 甲州ワイナリーめぐり

シルバーウイーク最終日は、(木・金と休暇をとったから本当はまだ連休中日)朝5時半に自宅をでてC2から中央高速へ。少し時間が早かったから、県道708に回って御坂峠を旧道で越える。山梨側の入り口もいい雰囲気だ。天気がいいとトンネルを抜けると富士山と河口湖が見えるのだが、今日は視界なし。帰りは国道137の新御坂トンネルを通って勝沼に引き返す。

ダイヤモンド酒造山梨ワインルミエールそしてルバイヤートの丸藤にお邪魔して、試飲。ワインを買う。どこも小さなワイナリーだが、世界の山梨ワインを目指しているところばかり。
お約束の「小作」でほうとうを食べて、「大菩薩の湯」に入って帰宅。皇太子と雅子様の大菩薩登山の写真が飾ってあった。今は懐かしいペアルックであるのに、びっくり。

走行距離 391.8km  天気はぱっとしなかったけど楽しい一日。

2009年9月21日月曜日

山形日帰り 温泉と肉そば

毎年恒例となった秋の山形日帰り蕎麦ツーリング。今回は欲張って東根温泉にも立ち寄ることにした。
東北道、山形道、東北中央自動車道と乗り継いで終点の東根ICで降り、R13を少し走ると東根温泉。旅館が立ち並ぶだけの鄙びた温泉町を抜けた民住宅地の中、といったところに「いしの湯」がある。民家そのもので知らなかったら入ることがためらわれるところ。実際に生活もされているようで、生活臭ありありで人の風呂を借りるという感じ。湯は少しの硫黄臭があり、白い湯の花がある。普段はとても熱いとのことだが、本日は著度よい。
風呂のあとは、ちょっと戻って谷地の肉そば、一寸亭、いろはも食したので、今回は「といや」。大きな看板に「谷地名物 かつ丼 冷たい肉そば」となっているので、迷わずミニかつ丼とのセットを注文。肉そばは出汁はきっちり味ははあっさりで、肉も普通に硬いレベルでで万人向き、インパクトのある「一寸亭」のほうが好きです。そばに比べて「かつ丼」は破壊力あり。カレーの隠し味、胡椒もあるかな、という独自で複雑なソースと揚げたてのかつとのバランスが絶妙。付合せの紅しょうは口をさっぱりさせて◎。合わせて1,000円。 とってもはやってました。
連休の3日目で天気もよく、帰りは大渋滞。東北は福島トンネルでと常磐道もぎっしり。すり抜けも疲れる。
走行距離 870.8km  よく走りました。

2009年9月19日土曜日

一切経山から幕川温泉 (磐梯吾妻スカイラインツーリング)

シルバーウィークの初日は、磐梯吾妻スカイラインから一切経山に登り、帰りには幕川温泉で汗を流すという盛りだくさんの計画。自宅を5時に出て外環に乗ると、すでに東北道は20kmの渋滞、急遽常磐道・北関東道を経由する。 その後は比較的スムースに福島西まで東北道を走る。 紅葉には早すぎるから「磐梯吾妻スカイラインもガラガラ」。広大な浄土平駐車場にとめて、一切経山まで90分の登り。頂上からは五色沼の眺めがすばらしい。鎌沼沿いの紅葉を楽しんで、4時間の山歩き。 
スカイラインを土湯峠で降りたらすぐに左折して狭い道を幕川温泉に。乗用車だとすれ違いは厳しい狭い道。 5kmも走ると幕川温泉。二軒ある旅館のうち、「幕川水戸屋旅館」に入る。ここは混浴露天風呂が有名。成分が濃く湯の花で湯は白濁している。いかにも効きそうな湯。帰りは連休初日で渋滞を覚悟したがまったくなし。楽しく走って夜9時に自宅着。
走行距離 696.0km  走って、登って、入る。一日堪能できた。

2009年9月18日金曜日

赤兎馬

一日千里を走るというが、気性が荒く関羽だけが乗りこなせたという名馬「赤兎馬」。これにちなんだ「薩州 赤兎馬」。「赤兎馬会」限定での販売ということで、醸造元の濱田酒造のホームページにものっていない。
清冽な香りは焼酎でなく蒸留酒のようである、そして、口に含むと高い香りが広がりそして甘味が追いかけてくる。のど越しはまろやかで、爽やか。すっきりとした秋空のような焼酎である。
香りを楽しむ料理とあわせるのが一番。 もちろん焼酎であるから、しっかりした味の料理もOKだが、香りを楽しむには、白身の刺身やふぐ、豆腐などの味を引き立てる。

2009年9月17日木曜日

赤めだか

立川流の発足当時の前座修行、弟子と師匠、一門の様子を語る。落語家修業は寄席で、というしきたり、伝統を踏襲できない立川流のユニークな修行は、個性の強い「商品価値の高い」真打ちを生み出し、成功した。 「談志」という強烈な個性に吸い寄せられた若者と「絶対神」家元との相互作用は、師匠にも弟子にもストレスであったことが良くわかる。談志の独演会では、「家元はまだ来ていません、来ないうちに出来るのはありがたい」がギャグでなく語られる。この本でも談志の凄みが透けて見える。その談志も休業とのこと、立川流真打ち試験はこれからどうなるのだろうか。
★★ (最終章だけでも読む価値あり。 1,700円なら買う/定価1,333円 お徳)

2009年9月16日水曜日

Kartoffel-Creme Suppe (ジャガイモのスープ)

ドイツで買ってきたジャガイモスープを作ってみた。冷たくすれば ビシソワーズで格好いいのに、あくまでもカルトッフェル クレメ ズッペ (ジャガイモクリームスープ)というところがドイツ的質実剛健な感じで好印象。
この手のものは、クノールが全世界的に有名だが、これはもう一方の雄「マギー」のもの。 作り方はインスタントだから簡単。裏の説明を読むまでもなく、水で溶いてあっためて牛乳入れてあっためたらおしまい。ダマにならないように気をつけるくらいで、濃かったら牛乳足せばOK、適当に作って5分でできます。
いい加減に作っても結構うまいのがいいところ。ジャガイモの粉っぽさ、パセリの青み、そしてヨーロッパらしい香辛料使いなど、満足。何も足さなくてもパッケージとおなじ出来になるのもドイツ風。 冷ますとビシソワーズになるか? 多分。

カルトフェルン懐かしいなぁ、今でも覚えている数少ないドイツ語。

2009年9月15日火曜日

十七歳 夏の幻

スポーツ好きの少年、元はおてんば今は美少女、そして鉄道好きな「僕」という幼なじみ三人組。そして、高校二年の夏。
元気一杯、勇気とチャレンジ、明るく爽やか、ちょっとほろ苦いが力が沸いてくる結末、という青春小説を期待すると、完全に的外れ。 
「タイムスリップ+密室推理」なのだが、三人組は活躍せず、推理も不出来。明るく楽しいはずの三人組が暗く、どんよりしているのが残念。結末も戸って付けたようで、違和感あり。
★ (時間と金のある人はどうぞ。 1,250円はやむをえまい、単行本だし/定価1,500円)

2009年9月14日月曜日

ターキッシュデライト (ロクム) トルコみやげ

トルコみやげのターキッシュデライト。 日本ではトルコ語のまま「ロクム」と呼ぶのが普通のようだ。これはKOSKAのヘーゼルナッツ入り。 中には2cm角のロクムが16個入っている。
食感は「ゆべし」のよう。ナッツ入りだから、「くるみゆべし」のトルコ版といった感じ。噛んでみると「もっちり」ながら、ねっとりとはせず歯切れがいい、ナッツのコリッとする食感が加わり癖になる。 ただしとても甘いから、濃いお茶やコーヒーに最適。
Turkish Delight (トルコの楽しみ)となずけたのが納得できる大変うまいものである。あっという間に皆が手を出し、残りは二つ。

2009年9月13日日曜日

美し里

ひところの焼酎ブームは落ち着いたようだ。
ブームのさなか「森伊蔵」は四号瓶のみが本物で、一升は「美し里」を使っている、といううわさがあった。春になると「森伊蔵」の四号瓶をJALの機内販売で売っていた(今もやっているのだろうか?)。2003年当時は近距離便のみの販売だったが、SARSの流行で中国便はガラガラ。行きと帰りで2本ずつ買っても、「どうぞ、どうぞ」という感じであった。この時にうわさを聞いて、それからずっと「美し里」を呑んでいる。
小鹿酒造の醸造。説明では、掘り立ての芋を直ぐに蒸して国見山系原生林の伏流水にて仕込だというもの。何でも限定のものだとか。
ほのかな芋の香り、口に含むと芋の甘みと辛味が同時に来る。余韻は長めで、長く続く。どちらかというと濃い目の料理に合うのだろう。 我が家では毎日の酒として常用している。 美味い。

2009年9月12日土曜日

HazerBaba Turkish Orange Tea (トルコオレンジティー)

トルコみやげのオレンジティー。
このオレンジティーはHazerBabaのもの。でもここは有名な「ターキッシュデライト」が主力のようで、Webページにものせていない。トルコでは食後に普通に出てくるのでインスタントの需要もあるのだろう。裏の説明を読むと、ホットが普通。アイスでもとかいてある。
味は懐かしさのある酸味の利いたオレンジ味。ホットのほうがうまいかな。アイスにすると粉末ジュースの味なのか、ちょっと懐かしい味。で、ググッてみたら、渡辺のジュースの素のコマーシャルを見つけた。
味はともかく、おいしそうで懐かしい感じの缶がいい。

2009年9月11日金曜日

くちなわ坂 とげ抜き万吉捕物控

芝神明の御用聞き「とげ抜き万吉」が推理を利かせて事件を解決する。 『異国の狐』『のっぺらぼう』に続く捕物帖シリーズの第三弾。
舞台は慶応年間の芝界隈。幕府の力が衰え、西洋人、文化やものが現れる。一方古くからのしきたり、武士の習いも残っているという、幕府瓦解前夜のあわただしい時代。 御家人崩れ、洋式歩兵のならず者たち、剣で身を立てられない浪人、登場人物も事件も幕末ならではである。
聞き込み、手がかりを丹念に集め、知恵袋の社家の助けを借りて事件を解決する万吉の手腕は鮮やかである。
★★ (残りの二巻もぜひ読みたい。 1,680円までなら出す/定価1,900円はちょっと高いか)

2009年9月7日月曜日

705号室 ホテル奇談

リバーサイドホテルで長く使われなかった705号室。新任支配人は稼働率UPをもくろんで再び客室として使おうとするが、、、
時系列で複数の視点で物語りは進む。前半の一つ一つのエピソードに恐怖心をあおられる。中盤で部屋の秘密が明かされると、一気に物語は動き出し、エピソードはぴったり重なり、終末に向かう。一旦結末を迎えるかに見えるが、最後は再び災いが降りかかることを暗示させる。 怖い。
老舗旅館のエピソードをもっと読みたかった、少し横溝正史風味。 
★★(ホラー堪能。 1,400円で買います/定価1,143円)

2009年9月6日日曜日

新潟直行 新発田の「もつラーメン」

長距離走ってないなぁ、で、思いついたのが新潟。 高速1000円で関越ゆったりだけではつまらないので、何か「目玉」がないかとツーリングマップルで探し当てたのが、 新発田のもつラーメン。 これを食べに行ってみようと5時半に家をでて、外環から関越に入る。
関越トンネルは関東側は雨だったが、抜けて越後側は晴れ。気分良く快調に走る。 日本海東北道は「荒川胎内IC」まで開通しているのだが、料金所は一つ前の「中条」にあり、中条・荒川胎内間は無料である。
胎内で降りて、「乙宝寺」に寄り道。天平8年(736年)開山と歴史がある。小さいながらも門前町もあり、堂では読経が聞こえしっとりとした落ち着いた寺である。三重塔は17世紀のもの。期待以上の良い寺であった。
紫雲寺記念公園の海水浴場はシーズン終わりでさびしい限り。昭和天皇在位60年の記念とのことだが、今ならこんな公共事業はないだろうな、と思える壮大なもの。
お目当ての「もつラーメン」は市内の「食堂みやむら」で。もつ丼とのセット「もつもつ」1,050円を注文。
ラーメンはあっさりしたしょうゆ味、昔の東京ラーメンという感じ。 もつは実際には豚のほほ肉。細かい角切りでやわらかく煮込んであり、さっぱりながらしっとりとしたコクがある。もつ丼はこれを醤油味で煮込んだもの。 これもうまい。「もつもつ」はボリューム有。ちなみにラーメンの大盛りは無料。お腹一杯で、帰宅。 天気がいいとまだまだ暑くて、帰りはぐったり。

走行距離 792.9km

2009年9月3日木曜日

バカラ

週刊誌記者の志賀は、違法バカラで借金漬け。ひょんなことで大使館で賭博場が開帳されていることを知り、スクープを狙う。同僚の女性記者はIT業界の風雲児の日継が狙うカジノ解禁の記事を書く。日継のカジノ資金には、政治家の資金の洗浄と秘匿を行っていた政界フィクサーも関与している。
週刊誌の内幕、違法カジノ、政治家の資金洗浄など、内容は盛りだくさん。出来事は最終的には収束するのだが、どうも緊迫感が感じられない。最後の日継の独白も無意味。 バカラの説明でもあると良かったかも。
★ (無理に読まなくてもOK。 450円くらいなら通勤本として買い/定価1,905円)

2009年9月1日火曜日

イタリアよいとこ 旅券は俳句

江國滋は大好きな作家だった。 もう亡くなってから10年も経つが、これは最晩年(というにはお若かったが)のイタリア吟行をまとめたもの。10年ぶりでの再読。
旅の片手に岩倉使節団の公式見聞記(もう130年も前)と岡本一平の印象記(80年前)を携えて、どこが違い、どこが同じかを調べようとするのだから、探究心に恐れ入る。 
突然の停電にうろたえ、ナポリでは雨ばかり、まずいスパゲティを残し、など、楽しく面白いことばかり書いているわけではない。 が、なんといってもすごいのは、読むと、イタリアに行き、俳句をひり出し、スケッチをしたくなるということ。旅の面白さを教えてくれる。
★★★★ (俳句歳時記を買いたくなる。 2,000円まで出す/定価1,300円)