2012年5月23日水曜日

血の冠 (香納諒一)

書き出しからグイグイと引き込まれる。頭蓋骨が切り取られ釘が埋めこまれて王冠のように見えるという猟奇殺人。被害は広がり類似の事件も発生する。
今は弘前警察の会計課係長「小松」は幼なじみの「警視庁警視正・風間」によって捜査の第一線に立たされる。26年前に「キング」が行った犯罪と瓜二つの手口であり、ふたりともキングの被害者であったからだ。
風間の捜査にかける執念が、失われた小松の刑事魂を揺り動かす。捜査資料が盗まれ、幼なじみも殺されていくなど、事件は複雑に、妨害も大きくなる。
が、話は途中で失速。中盤までの物語が一気に破綻、辻褄合わせの終わり方に不完全燃焼。 中盤までは★★★、最後は★。