2012年6月30日土曜日

女落語家の「二つ目」修業(川柳つくし)

このヒトはそうとう図太い神経の持ち主だろう。出版社勤めを放り出しての弟子入り。師匠は何かと話題の川柳川柳、しかも唯一の弟子。修業というより介抱、介護であるはずなのに、のほほん、あっけらかん、ほんわかしてる二つ目生活。落語に縁のなかった学生時代、手土産で手に入れた弟子入り許可、放任主義の師匠、前座会長まで上り詰めての二つ目出世。苦労もあっただろうが、大きな影響力のあった興津要先生、先輩師匠連中と縁にも恵まれたのだろう。
辛いことは笑い飛ばして大きく育て、頑張れつくし。
定価 1,300円。★★★ 落語会を背負う大きな星になってくれ。

2012年6月29日金曜日

ハンラサンムル スンハンソジュ(韓国焼酎)


ダークグリーンボトルに、雪のハンラサンが聳えたラベルのご済州島焼酎。名前も名山 ハンラサンだ。甘みのあるC1と比べてサッパリ、キリリとしていて、ガツンと来る。伏流旨水で作っているすっきりしてた飲みくちは名物の黒豚サムギョプサルによく合う。韓国の焼酎は地域割りだからこのハンラサンも済州島でなくては買うことができない。ここには透明ボトルのハンラサン焼酎もあるけど、グリーンはマイルドでアルコールも少なめ、解いっても19.8%もあるのは、最近のマイルド傾向とはちょっと違う。

2012年6月28日木曜日

日本の名随筆11 酒(田村隆一 編)

足掛け17年にわたって刊行された全200巻からなる随筆アンソロジーの内の一巻。田村隆一が選んだ酒に関する名随筆。刊行は1983年、収集されているのは60年から70年にかけてである。銘酒、珍酒が今や一般的、誰でも手の届くものになった反面、文化としての酒ははるかに遠くなった。酒飲み、酔漢もすっかり過去のことである。
いい時代の味わいのある随筆。読むと飲みたくなる。
定価 1,200円、★★★

2012年6月27日水曜日

亀有の懐かしい本屋

昔本屋は平台だった。本や雑誌は腰の高さくらいの台においてあり、本棚のようにぎっしり詰まっていなかった(ような気がする)。そこには、小学一年生とか、冒険王とか、少年倶楽部とかそんな雑誌が並んでいる。外には、小学館や講談社ののぼりがある。そんな懐かしい感じの本屋が亀有駅前にあった。

2012年6月26日火曜日

Box! (百田尚樹)

Box!とはボクシングするという動詞。高校ボクシング部を舞台に、スポーツ万能の「鏑矢」と幼なじみで特進クラスの奨学生「木樽」とライバルたちがしのぎを削るボクシング小説。反射神経抜群、華麗でテクニックもある「鏑矢」、ひ弱で筋力も無い「木樽」、そして超高校級の「稲村」。3人は最後には戦うことになる。才能に優れるが練習をしない「鏑矢」、鈍重に猛練習に打ち込む「木樽」、努力で才能に磨きをかける「稲村」。自分を壊してまで勝とうとしなくてはならないボクシングの魅力、努力は才能を上回るのか、強いということは何なのか?木樽の頑張りが報われてほしい、という感情がどうしようもなく高まる後半の盛り上がりは痺れる。途中で姿を消す丸野の明るさ、本当はいい子の鏑矢、沢木と燿子の先生コンビ、いい小説は登場人物が皆魅力的だ。
若かったらボクシングをしたかった。 ★★★ 定価1,780円。

2012年6月25日月曜日

ウリスル 梨マッコリ (韓国みやげ)

最近は眞露も出しているフルーツ味のマッコリ。これは本場韓国?のもの。スーパーに行けば普通に買える。
マッコリの酸味が梨の甘みと調和してさわやかに旨い。微炭酸のサッパリ感は飲み込むとすっとした喉越し出終わる。後味がいいのも特徴だ。旨いからいくらでも飲めるのはかえって危険かも。梨以外にもりんごなどあるのだが、相性ではこれが一番。旨い。

2012年6月24日日曜日

東京かわら版 平成24年 7月

東京かわら版が届いた。早いなぁ、もう今年も半年終わりか。
今月のインタビューは7月16日に六代目 桂文枝を襲名する桂三枝。インタビューとしてのキレはないけど、いつもほんわかイイコトしか書かないこの雑誌の伝統だから仕方ない。五代目の大きく明るい芸とは対照的だけど、新作だけの六代目ってのもいいかもしれない。
落語界の隆盛はすごい勢いだ。かわら版もどんどんメジャーになってきた。なんとスカイツリーでもかわら版を買うことができる、ソラマチ亭へ走れ。ランナーズのように日経に広告を打てる日も近い、かも。

2012年6月23日土曜日

とうふみそ漬(熊本みやげ)

熊本で買った豆腐の味噌漬け、熊本名物といえば昔は辛子レンコン、今、馬刺。「豆腐の味噌漬け」も名物と「鶴屋デパート」で勧められて買ってきた。鄙びた土地を思わせる竹皮包装を開いてみると、昆布に包まれた豆腐を味噌に漬けた手間のかかった作り。味噌で金色の豆腐はねっとりと柔らかくてほろりと崩れ、カテッジチーズを固めた感じ。味噌と昆布のうまみがしっかりと豆腐にしみ込み熟成。味噌の塩味に豆腐の甘みがほんのり感じて、焼酎にも、清酒にも、もちろんご飯のおかずにもいい。酒の肴はご飯のおかず、の法則通りのうまい味。

2012年6月22日金曜日

水前寺のり(熊本みやげ)

熊本といえば水前寺。そんな代名詞の名前が付いているのに、空港でもスーパでも見かけたことはない。マイナーなのか、それとも旨くないのか? 見つけたのは「鶴屋百貨店」、地下にひっそり置かれていたものを購入。
見た目は普通のノリの佃煮。食べたらプリプリ寒天風の食感。佃煮も上品で御飯のおかずには最高。薄味だから酒の肴にもいい。かつては将軍への献上品、いまでも高級日本料理でつかわれるというのも納得、プリプリはとても珍しくて、うまい。
なんでも九州の一部にしか自生せず、今や絶滅危惧種、天然記念物の「水前寺のり発祥地」でも絶滅状態という貴重なもの。大変珍しいから、売ってないのも当たり前、というわけだ。

2012年6月21日木曜日

ラジオ・キラー(セバスチャン・フィツェック)

ベルリン警察の公証人「イーラ」は、その日自殺しようとしていた。錠剤を飲もうとコーラを買いに行ったリカーショップで巻き込まれた事件から助け出された先は、恋人も自らも不可解な事件に巻き込まれた「ヤン」がおこしたラジオ局での立てこもり殺人現場。そこで交渉人をやらされることになる。
幾十にも仕掛けられた真実が緊迫した状況のなかで少しずつ明らかになる、緊迫感を維持させたまま輻輳した状況が徐々に解きほぐされるのを読み進めるのが快感。最後にはどこに連れて行かれてしまうのか、作者の仕掛けに乗って最後まで一気読み。
定価 1,700円。★★★ (一気に読ませる驚異のサイコ・スリラーに間違いなし)

2012年6月20日水曜日

死者の鼓動(山田宗樹)

心臓移植のレシピエント「洋子」とドナー「玲香」は同じ高校の親友同士。前半では重篤な病を持つ父母の苦悩と、急激な娘の変わりように気持ちが揺れ動くドナーの母親が対比して描かれる。快方に向かっていたレシピエントの容態急変と脳死、突然現れ臓器提供に強硬に反対する父親の都合の良すぎる焼死、功をはやる助教授の移植準備の勇み足など、移植の現場での事故や軋轢をはねのけて移植は成功するも、提出と移植がレシピエントの父親だったことなど疑惑が発生。手術の描写は圧巻、ビジュアルと緊迫感でまさに立ち会っているような緊張感がある。

筆者の腕力は親友間の移植という特殊条件を設定して、移植を取り巻く課題をすべて入れこみ、圧倒的な手術描写に、医学ミステリーと一応破綻なく盛りだくさんの内容をまとめあげた。反面手術後の謎解き部分は冗長でキレがないし、手術描写も全体を通してみると浮いている感がある。夢中で読み切るも後で若干の違和感あり。 定価1,8001円 ★★

2012年6月19日火曜日

負け犬の遠吠え(酒井順子)

題名に引かれて読んでみた。調べてみたら10年近く前のベストセラー、アマゾンの書評が440件、五つ星から★一つまで均等でいかに反響が大きかったかわかろうというものだ。高学歴の女性の社会進出を背景に「負け犬」を未婚、子なしの30歳以上と明確に定義し、発生原因を考察し、特徴を分析したうえで、人としての処し方を諭す。自身を肴とした単なるお笑いエッセイとして読み流すべきところを、真剣に反応した書評が多いのは、筆者としてしてやったり、商品企画大成功というところだろう。周りの独身男女をみると、記述は今でも的確、つい「あの人」が目に浮かんでしまう。うまいなあ。 定価1,400円 ★★

2012年6月18日月曜日

小沢昭一的 新宿末廣亭十夜(小沢昭一)

2005年6月下席に新宿末広亭に小沢昭一が出演。10日間の口演の速記本だ。語るのは、落語でも漫談でもない。映画俳優、1973年以来40年近くも続く「小沢昭一的こころ」の演者、伝統芸の収集家、そして何より落語、寄席好きがとして語り込むのだから面白いに決まっている。小三治師曰く「最も良かったであろう寄席の雰囲気を一人で持っている」人気者の出演だから、毎日大混雑、正月以外は開けない2階も解放したあげくに、最後の三日は昼夜入れ替えという大入り満員が続いた伝説の下席の口演。
出囃子が聞こえ、拍手の後の登場の様子、開口一番でざわめきがなくなり、柔らかく語り始める。小さな笑い声、大爆笑、高座の様子と客席のうねりが聞こえてくる速記本。雰囲気もよし。定価1,260円 ★★★

2012年6月17日日曜日

はらこの甘煮(山形みやげ)

鯉の甘露煮はよくあるけれど、はらこだけは珍しい。鯉は内蔵が旨いというし、白子と卵で作っているから、数も少ない貴重なものだそうである。確かにWebページでも載っていない。
ここは寒河江で四代にわたって鯉を商っているという「丸原鯉店」で購入したもの。東京では鯉食は失われてしまったが、どこにでも居る魚だからかつては広く食べられていたのだろう。
しっかりと味付けられたはらこは旨い。純米酒でもご飯のおかずにもいい。

2012年6月16日土曜日

本金 太一 からくち

ぬのや本金酒造」とは名前が素敵。家族経営の小さな蔵であることがWebページからわかる。蔵は上諏訪駅からすぐのR20沿いにあるようだが、ここまでいかずに、買ったのはA・コープ富士見。
喉越しがよくて、呑みやすいうえに、旨みが太い。本醸造らしい甘味が嫌味でなく、旨口である。 いつものように常温で飲んで旨い。冷にすると少し線が細くなるが、この季節にはいい。信州名物の塩いかとまぐろの山かけに合わせたが、よく合う。 
太一とは杜氏の名前らしい。親子と杜氏の三人でやっているという蔵らしい良いネーミングだ。

2012年6月15日金曜日

ジャズと落語とワン公と(赤井三尋)

100周年間近の早稲田の総長室。村井総長の時代、これでいきなりやられる。当時早稲田に在学した10,000人くらいはこの本を買ってもいい。時代は大正末期、関東大震災の復興の東京。アインシュタイン、幣原外相、小金治、と実在の人物に、早稲田教授の等々力教授に助手の井上が謎解きをする。軽妙で当時の風俗がわかり、美味いものの楽しむという謎解き短篇集。早稲田学報に記載という体裁であるのも楽しい。続編はでないのか?
定価 1,500円 ★★

2012年6月14日木曜日

笑い三年、泣き三月(木内昇)

演芸の本場浅草で一旗揚げようと旅回りの一座を抜けだした萬歳師「善造」が上野に降り立つ。戦災孤児となった「武雄」と出会い、浅草へ向かう。終戦直後の浅草で、復興とストリップの黎明を背景に、小さな劇場をめぐる人々の物語。行く抜くのが厳しい時代、騙し騙されが当たり前出会っても、善造は名前の通り無条件の愛情を武雄に注ぐ、ストリッパーのふう子は、善意で周囲を明るくする。ドラマチックな事が起こるわけでもなく、淡々と話は進むが、つい引きこまれ読み進んでしまう。ああ、いい人達がいるんだ、と優しい気持ちになれる。世の中が落ち着くに連れ、皆居場所を見つけてばらばらになる最後でしんみり。 定価1,600円。 ★★

2012年6月13日水曜日

白露ふうき豆 (山形みやげ)

えんどう豆のあんこは「うぐいす餡」。山形の和菓子の筆頭は「ふうき豆」。市内七日町の老舗デパート大沼の蕎麦にひっそりとあるのが、山田屋。間口が狭いから車では見つけるのに苦労する。実は昨年は見つけられなかったのだ。
山田家の「白露ふうき豆」は見た目は、漉してないえんどう豆の形が残ってるだけだが、これがやたらと旨い。うぐいす餡とは同じ材料でできているとは思えないほどである。
砂糖がガツンと来る甘さではなく、むしろ控えめに感じる程だが、よくある薄味でパンチの無い砂糖控えめとは対局にあり、濃いのだ。バターが入っているようなしっとりした滑らかな口当たり、洋菓子でも食べているような濃厚な豆の旨み。夏は日持ちが3日、店舗でしか販売しないという潔さ。山形に行ったら絶対のお勧めだ。

2012年6月12日火曜日

銀山温泉 しろがね湯

銀山温泉のはずれにあるしろがね湯。狭い敷地に押し込められた小さな三角形の建物。浴室は一階と二階にあり、日によって男女を入れ替えているようだ。この日は男湯は二階。
浴槽は三角形でちょろちょろと湯が投入されている。狭いながらも若干の開放感があるが、一階は眺めもなく、閉塞感がありそうだ。あまり特徴のない湯で湯も疲れって居るようで500円は高いなぁ。旅館街にある大湯のほうがはるかによさそうだ、値段も安いし。

2012年6月11日月曜日

大野目温泉 と 麺屋丸文 (山形で食べる)

山形は蕎麦だけかと思ったら、ラーメン屋もたくさんある。マラソンの汗を温泉で流したらお次は腹ごしらえだ。今までは東根で温泉に入り、谷地の「鶏そば」をたらふく食べるのが黄金コースでもあったのだが、いつも混んでいるから今年は山形市内まで足を伸ばす事にした。
選んだもう一つの理由は温泉に近いこと。ゲソ天ラーメンで有名な「有頂天の元祖」併設の「大野目温泉」のすぐそばなのだ。まずは温泉だ、のぼりを目印に行けば間違いない。ラーメン屋の横にひっそりとある入り口。300円とは安い、なんとシャンプー、ボディソープまで付いている。大きな岩風呂には金気のある淡緑色の温泉が掛け流されている。適温で温まり、安くて空いている。理想の温泉だ。
汗の引くのを待ったらお次はラーメン。ここも人気らしく日曜日の午後3時過ぎでも多くの客がいる。注文は「丸文ラーメン大盛り」。透き通った蝦スープにワンタン、味付き卵に大きなチャーシューが三切れ。丼からはみ出しそうな勢い。上品でダシの聞いたスープが麺と絡む。旨味、サッパリを旨く組み合わせたうぜいたくラーメン、チャーシューをかじり、麺をかき込み、ワンタンのチュルチュルを味わう。旨い。

2012年6月10日日曜日

第11回さくらんぼマラソン

今年もはるばるとやって来たさくらんぼマラソン。もうすっかり毎年6月の恒例になった。毎回天気が良くて暑いが、今年は前日が梅雨入りで雲の多い肌寒い日。5月の気温というからレースにはかえって良かったとも言える。
今年の招待選手は川内さん。5月の仙台でも一緒に走った仲でもある。ランニングブームを反映してか参加者も多く一万人を超えたということだ。去年は駐車場への大渋滞にハマりほとんどスタート時間ギリギリだったから、今年は5時半に山形駅前を出発、6時過ぎには到着したのでスタートに近い好位置に駐車できた。ゆっくり準備をして、木造の味のある体育館でゆっくりくつろぐ。広い敷地の神町駐屯地も人で一杯。
仙台ハーフでは前半飛ばし後半バテたから、今回は最後尾につける、先頭が出てから3分たってようやくスタート。小中学生の応援がすごいのも特徴。出荷時期を迎えたさくらんぼ農家も作業の手を休めて応援してくれる。一キロごとの距離表示、頻繁にたっぷりとある給水、眺めのいいコースとレースとしての出来もいい。前半はのぼり一方、後半下りというのもいいコース取りだ。最後の3kmは基地内を走る。ここが意外と長いから辛い。今年は練習不足と不摂生がたたって最後の4kmは1分近くもペースが落ち、たくさん抜いたのに抜き返されてしまって悔しい思いをする。レース後はスポーツドリンクにおにぎり、さくらんぼとレース後の補給もばっちり。
良い大会だが、誤算もあり、最奥の駐車場だからスタートには近いが駐屯地の入り口からは遠い、まずい誘導のせいで1時間はぴくりとも動かず。帰りの大渋滞は勘弁だ。

2012年6月9日土曜日

次年子 七兵衛そば (山形で食べる)

山形は蕎麦の名所。次年子は羽州街道からは相当山に入る。今でこそ東根まで高速、国道347と県道36号が整備されているから雪がなければアクセスの問題は無いが、以前は大変な僻地。蕎麦はご馳走であったわけだ。土日は混むということだから、朝5時半に家を出て一気に次年子まで。県道から坂を上がるのだが大きな看板が出ているからすぐわかる。
10時半に到着するとすでに車が何台も止まっている。開店前でも戸を開けて番号札を取るのがコツ。そうでないとせっかく早く着いても順番が遅くなってしまうから。開店前にはすでに番号札を持った人たちが並び始める。

店内は民家そのまま、番号順に長机に詰め込み。まず出てくるのはつまみが三皿。ぜんまい、きくらげの芥子醤油と昆布の煮物。どれも旨いし量も多い。肉厚のきくらげはプリプリ。さすが山村。山菜まつりもあるというから来てみたいものだ。左端にあるのは大根のおろし汁。そばつゆを垂らして此れで食べるのだ。
肝心のそばは、田舎そばといったものでぼそぼそで歯ごたえのあるもの。一椀でも普通の一枚以上ありそうだ。おかわりは二つは無条件で配られる。三つからはおかわりを聞かれる。大食いの自信はあったが三倍でたっぷり。おろし汁はおかわりできるし、そばつゆもたっぷりあるから、ゆっくりじっくりと楽しめる。
ワシワシ、モリモリと食べて満腹。さすがの山形。旨い。

2012年6月8日金曜日

あくじゃれ瓢六 (諸田玲子)

弥左衛門は無骨で融通がきかない北町奉行所の定廻り同心。瓢六は小博打で捕らえられたが、ゆすりの嫌疑で大牢に留め置かれている。瓢六の過去を知る与力は、外に出し探索の手伝いをさせよと言う。瓢六の生い立ちを知り、豊富な知識と人を手なずける才能に惹かれた弥左衛門と、瓢六は立場の違いを超えて仲間として結びつきを深めて行く。現実離れした話に身を任せ、作者の手の内で自らを弥左衛門と一体化して、物語に遊ぶ楽しさ。彼らを取り巻く女連中も魅力的。
続編も読みたい。 定価1,619円。★★

2012年6月7日木曜日

まる伊 (赤坂で食べる)

赤坂ランチで人気の高い「まる伊」。寿司屋だけど、頼むのはいつも「づけ穴丼」。ほとんどの人が注文してる人気商品。飯も具も多い1.5人前は食べでがあって大満足。ふわふわ穴子に、マグロの醤油漬け、真ん中には鶉の卵。飯にもエビ、イカ、とびっこ、卵などが入って豪華でうまい。お手軽ランチには最高だからいつも混んでるのも仕方ないか。

2012年6月6日水曜日

食べテツの女 (荷宮和子)

鉄道ファンにはずいぶんとバラエティがあるもんだ。「食べテツ」とは駅ナカの食べ物(コンビニ含む)を鉄道に乗って回ることらしい。
駅弁は旨いものもあり、旅の旅情がありが、この本はあくまで駅の立ち食いが中心。駅ナカといえば立食いそばくらいしか思いつかず、まずそうだから一食抜いてもいい、と思っていた。が、大間違いであることがよくわかる。なるほど、朝日新聞土曜版に連載されただけのことはある。
いきなりが我孫子の弥生軒。大きな唐揚げで有名らしい、「食べログ」にレビューまである。わざわざ食べにくる人があるのも驚き。日暮里舎人ライナーの「荒川満点メニュー」など読んでるうちに食べたくなる。
実は阪急梅田の「ライラック」はこの前の大阪出張の時に行ってみたいと思った店。阪急電車を見ながらおかわご飯おかわり自由の定食をタップリ食べたいと思ったのだが、、、なんと「カフェ リラ」に変わっていたとは。食べるだけの場合にも入場券がいるのだろうか?

2012年6月5日火曜日

破裂 (久坂部羊)

心臓外科教授を目指すエリート医師「香村」は、高度な研究とは裏腹に手術は下手。簡単な手術の患者をミスにより死亡させ、訴えられる。原告を支えたのは、自らも医療過誤の経験を持つ作家「松野」、そして医局勤務の麻酔医「江崎」。江崎が研究中の心臓病再生薬に目を付けたのは、厚労省の「佐久間」。
治療薬としは致命的な欠陥が、佐久間の目論む国家再生には必須であったからだ。
医療過誤裁判を軸として、佐久間の野望、国家再生が明らかになっていく。国の活力を向上させるために、予防でなく排除により、寝たきり老人をなくそうというのである。
超高齢化社会への問題提起として、佐久間が目指した国の将来をはっきりと描いて欲しかった。途中までの疾走感が最後に途切れたのが残念。 ★★(幻冬舎 定価1,800円)

2012年6月4日月曜日

ガーデンフラッグ

ガーデンフラッグを初夏らしいものに変えてみた。さくらんぼが盛られたバスケットと花瓶の乗ったテーブルに鳥が止まっている。食べごろのさくらんぼ。来週は東根のさくらんぼマラソンだし、季節的にもちょうどいい。アップリケのフラッグもいいが、ペイントのこうしたフラッグも気持ちのいいものだ。
日本ではこうした大きなフラッグをかける家を見たことがないが、綺麗だしもっと多くの家でやるようになればいいのだが。

2012年6月3日日曜日

The NorthFace Martin Wing 6

夏のランニングでは給水が必須。レースなら給水があるけれどトレーニングでは難しい。長く走るときにはいざというときに備えてスマホに財布、ウィンドブレーカなんかも持っていたいもの。 
CAMELBAKにしようと思ったのだけれど臭いがきついとのことで、まずザックだけを買う。Gregoryは少しゴツくてフィット感も良くない。色々試してMartin Wing6にする。フィット感と動きの楽さが決めて。ハイドレーションにはソースバガボンド、プラティパスといろいろあるからこれからじっくり考えよう。昔のポリタンで臭いのある生温かい水には懲りているから。

2012年6月2日土曜日

信州ハム つるしベーコン

信州ハムのつるしベーコン。一本一本吊るして燻製にしたもの、だから細長い、断面は4cm角ていどdが、長さが50cmもある。形も面白いし値段も手頃だから一本みやげに買ってきた。これもA・コープ 原村店で購入。地方のスーパには面白いものがたくさんある。
味は普通のベーコンと同じだが、厚く切ってカルボナーラに入れたり、野菜と一緒に串焼きにしたりと細長さを生かした料理が楽しい。

2012年6月1日金曜日

この落語家に訊け! (広瀬和生)

当代の人気落語家9人のインタビュー。自分の言葉で語る個性と魅力のある落語家を選び出し、自分の興味のあるところを聞き出した、スタイル。よみうりホールでの二人会、池袋での「とは」問題、など、分るやつだけが読めばいいと割り切っているから、評価が二分するのも理解できる。
真打になってからどんどん面白くなっている「桃月庵白酒」、談志の狂気を継いでいる「志らく」、滑舌の悪さも魅力な「談笑」、そして今や副会長の「市馬」。この人達のインタビューが読めたから嬉しい。
昔の落語は楽しかった、金馬の居酒屋で面白さを知った子供の頃、50枚ものレコードを買って聞いた志ん生。低迷期を経て人気者が出てきたのは分かるけれど、昔には昔の面白さがあるけどね。
分かる人には面白い、 ★★